セレブ欲情調教
影山有在義:作

■ 落日3

二本の舌肉はやがて穴をこじ開けようともがき始めた
そこに源蔵の太い指がキク座の中央にあてられ、ズブズブとめり込みはじめた。

 ああっ、あぐううっ!

中指が完全に根元まで埋まり、指の回りの盛りあがった肉を義男の舌がなぞっていた。
「こんなに汁が溢れているではないか。牡蠣のようじゃな。おう、もったいない」
のり佳のバギナを覗きこんだ源蔵が、肉襞から溢れた淫汁をせせり始めた。
そのまま、のり佳の肉襞に舌を伸ばし、音をたてながらねぶりだした。

ジュルジュルとえげつなく、遠慮の無い音が地下室にひびく。

ビタビタとバギナ全体を舐め、乱雑な行為の途中に時々鋭く尖った舌先がクリトリスを跳ね上げる。そのコントラストにのり佳はうちのめされる。

 さんざん舌でのり佳をあおった源蔵は、ロープゆるめのり佳をひざまづかせた。
ロープに手首を吊られ、頭を垂れたのり佳の表情は髪の毛に隠れうかがうことはできない。
床に着いた膝から伸びた太もも、くびれた腰にむちりとした尻が妖艶な美しさを現している。

義男が背中に貼りつき、指の無い手で乳房を押しつぶした。
さかんに首筋を舐め上げている。

 源蔵はのり佳の前で仁王立ちになり、下履きを脱いだ。
赤黒いペニスが起立してのり佳の口元を睨んでいる。

源蔵はのり佳の髪を鷲掴みにして顔をあげさせた。
うつろな目をしたのり佳が、ペニスをみつめた。
ごつごつとしたペニスの棹に頬ずりをした。
両の頬に擦りつけるようにペニスをあて、唇でなぞる。
尖らせた舌がいくすじもの線をえがく。
唾液で源蔵の巨根がひかり、そびえる。

“囚われの身になるのだわ、またあの世界に帰るのだわ、いや、帰れるのだわ!”

やがてのり佳の唇が先端に被せられ、源蔵を呑みこんでいった。
シャープな顎のラインから頬が大きくふくらんだり、すぼまったりをくりかえした。
その様子を源蔵は満足げに上から見ていた。


「奥さまは、いったいどこにいったのでしょうかねぇ」
源蔵が庭で植木の手入れをしている脇を使用人の女が通り抜けて行った。
冬のよく晴れた朝だった。
太陽がもう高く上り始めた午前十時頃だろうか。
使用人達は各々の仕事に一息つき、休憩時だった。

朝からのり佳の姿が見えずとも、大きな騒ぎになっている様子はなかった。
もともと使用人に対しては、自由に仕事をさせていたせいだろうか。
のり佳の指示をあおぐ者もおらず、したがってご主人の奥さまが不在でもさして、気に留めるものはいなかった。

源蔵も植木の梯子からおり、一服し始めた。そして昨日の光景を思い出していた。

 夕べはのり佳にフェラチオで奉仕させ、口腔に思いっきり体液をぶちまけた。
のり佳は溢れかかった源蔵の白濁を唇の端に付けたまま飲み干した。
そのまま咥内に萎んだ肉根を咥え、舌で再びたて直そうと追いたて始めた。

のり佳の体は完全に“変態”していた。
体を貫く肉棒を必要としていた。
このままの終わりでは気が狂いそうだった。

“ペニスが欲しい。おもいっきり腰を打ちつけ、乱暴に扱い、体を折り曲げ叩きつけて欲しい。つめの跡がつくほど掴んでほしい。唾液が飛ぶほど頭をふり、思いっきり嬌声をあげたい! ああっ、私は、私は!”

そんなのり佳を尻目に源蔵は満足げに見下ろし、言い放った。
「奥さま、暫らくおあずけですぞ。源蔵が戻ってくるまで我慢するのでございますよ。ひっ、ひっ、ひっ! 奥さまの昂ぶった気持ちをキープするよう、この、ぬぶりのスペシャリストをセットしておいてさしあげますぞ」
 義男は相変わらず、のり佳の背中に貼りついていた。

「お願いです、源蔵。あなたのモノで楽にさせてください。私、このままでは生殺しです。もう1度、大きくさせてあげますから、ね」
「大きくさせていただかなくとも結構です、奥さま。源蔵はもう眠くなりました。おかげさまでスッキリいたしました。さあ、それでは義男のセッティングにかかるとするか」
「その人だけではイヤです! お願いです、源蔵! いやあああっ!」

源蔵はあれから、地上にあがりゆっくりと休み、何事もなかったようにこうして朝から庭にでている。

“奥さまは義男に舐り尽くされ、どうなったことやら”

ゆっくりとタバコを吸ってから腰をあげた。
回りに人がいないことをたしかめてから、源蔵は小屋に向かった。

 地下へ続く四角く切った床の扉をあげると、中からムッとした人いきれがした。
梯子を降り、しっかりと扉を閉めた。

下の方から低い猫の鳴き声のような声が聞こえてきた。
暗いはだか電球のなかにのり佳の後ろ姿がうかびあがった。
ロープで手首を吊られ、しゃがんだ格好になるようにロープの長がさが調整されていた。
M字に開脚されたその股間にちょうど顔がくるように、義男の頭に枕があてられ、のり佳の背中側に足を伸ばして寝そべっていた。
足が閉じられないよう、義男の掌がのり佳の膝頭をしっかり押さえていた。

義男の長く、二つに割れた舌がのり佳の股間を縦横無尽に行き交うようセットされてい
た。
両乳首にはバイブクリップが取り付けられ、振動をおくり続けていた。
 この態勢で一晩すごしたのり佳は、すでに発狂していた。

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