支配の小屋
しろくま:作

■ 9

 美紀の感情も高まっていたため、もはや処女を失うことに、それほどのためらいはなかった。美紀は仰向けになっている和輝の上に立ち、ゆっくり腰を落としていった。
和輝「お! やっと素直になったか?」
 美紀は無言のまま和輝のモノを手に取り、自分の膣へと近づけた。
美紀「い、痛っ!!」
 十分に濡れていたとはいえ痛さはあった。まだ、少し中に入り始めただけで美紀の動きは止まってしまった。
和輝「早くしろよ! まったく・・・」
 和輝に言われた美紀は、またゆっくり挿入し始めた。
美紀「・・・んん!!」
 しかし、なかなか入りきらない。
 美紀は必死になって挿入していった。
美紀「い、痛いのよ! そんな急には・・・」
 そうも言っているうちに、和輝のモノは根元まで挿入された。
美紀「あっ・・ああぁ・・・・」
 美紀は身体を大きく反っている。痛みで脂汗をべっとりかいていた。
 少しの間、美紀の動きは止まったが、美紀は我慢しながら、少しずつ上下に動かし始めた
和輝「うっ・・・い、いいね。き、きついな・・・でも、いい気持ちだ。」
 美紀の顔は苦痛で歪んでいる。濡れているので、ある程度スムーズに動きはするが、痛みは消すことができない。なかなか、初めから《気持ちよく》というわけにもいかない。
しかし、美紀自身は必死に動かしているつもりでも、和輝の方は物足りないようであった。
和輝「だ、だめだ! そんなに遅いんじゃ!」
 和輝は美紀を一度つき離し、彼女を仰向けにして押し倒した。
美紀「な、ちょっと! なにすんの?」
 和輝は美紀の上に圧しかかり、今度は自分から挿入する。
美紀「ちょっ! 痛い! 乱暴にしないで!!」
 美紀の声などお構い無しに和輝は腰を振りだす。
美紀「うっ!・・・うっ!・・・」
 腰の動きとともに美紀がうめき声を出す。美紀にとっては初めての経験。気持ちよくなどなく、ただ痛いだけであった。
 和輝は自分のモノを何度も、繰り返し出し入れした。動かすたびに美紀の表情が強張る。
美紀「ううっ!・・・も、もう止めて・・・」
 しかし、和輝の動きが激しくなり始めた。彼はもうイク一歩手前まで来ている。
和輝「だ、出すぞ!なかに・・・」
 美紀はその言葉を聴くと顔が青ざめる。
美紀「!!!」
美紀「だめよ!! そんな!」
美紀「外にして! お願い!! そんなのダメ!!!」
 しかし、そんな願いも届かず、和輝は美紀の膣内に射精してしまった。
美紀「あ・・あ・・ああぁ・・・ダメって・・・」
 美紀自身は絶頂に達することができなかった。しかし美紀は、膣内に熱いものが浸入してくるのを感じた。
 和輝はすべてを出し尽くした後、自分のモノを引き抜く。ダラっと美紀の膣から精液が流れ出した。
 実際のところ、この《小屋》において、和輝は人間の《すべて》を《支配》出来る。彼には避妊することなど容易。例え膣内で射精したところで、《妊娠》する可能性などありえない。しかし、美紀には伝えはしなかった・・・
和輝「いやぁ〜、悪りぃ悪りぃ! ついつい・・・」
 妊娠の心配などない和輝は、軽い口調で言った。
美紀「な、何言ってるの? 自分が何をしたかわかってるの?」
 一方、美紀のほうは真剣そのものであった。
美紀(初めての経験で、しかもこんな男の・・・)
美紀(もし妊娠してしまったら・・・)
 ショックが大きかったらしく、美紀は黙り込んでしまった。
和輝「まぁいい! 今日は解散してもいいよ? お疲れさん! 次は2日後だ。また頼むよ?」
 美紀は由香のことも忘れ大急ぎで服を着て、泣きながら走り去っていった。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊