支配の小屋
しろくま:作

■ 14

和輝「由香には悪いことをしたな。お前を虐めるためだけに処女奪っちまったんだからな・・・結構反省してるんだぜ?」
美紀「・・・反省しても遅いわよ!由香は・・・」
 自分にも責任があるのでそれ以上は言わなかった。
和輝「なぁ・・・なんで中学の時、あんなに俺のこと嫌ったんだ? 別に体格のせいだけじゃないんだろ?」
 たしかに美紀は、他に肥満の男がいても、別に虐めたりなどしない。虐められたのは和輝だけだった。
 美紀は、和輝の突然の質問に驚いた。
美紀「そ、それは・・・」
 美紀は少しためらったが答えた。
美紀「あんたはねぇ、いつもウジウジしてて・・・本当に嫌なのよね。」
美紀「あんたの性格、はっきり言って気持ち悪かったわ。なに言われても言い返せなかったし。虐めたくなるのよ、そーゆー奴って!」
 他にもウジウジしている男は何人もいるのだが・・・本当に心底嫌いだったのか?
 それにしても随分とはっきり言うものだ。ちなみに、その時の美紀の表情は嬉しそうだった。その時は優越感があったらしい。
和輝「ふ〜ん・・・そうだよなぁ・・・」
 気力のない声で和輝は答える。
美紀「それじゃ、あんたは、なんであたしを標的にしたのよ? 可愛い女の子なんて、他にも大勢いるでしょ? 結局、あれ以降由香にも手を出さなかったし・・・」
和輝「別に・・・お前がそんな性格だからだよ・・・中学の時は、あんなに虐められてても、お前のこと好きだったんだぜ? どうかしてたよ!」
美紀「ふ〜ん、だからあんな意地悪なことばかりしたんだぁ? 何、復讐のつもり?」
 美紀は意地悪そうな顔をしている。しかし、楽しそうだ。
和輝「最初はね・・・でも、嫌がるお前を強引に犯しても・・・いや、気持ちはよかったんだけどさぁ・・・」
 美紀は、やれやれという顔をしている。
 美紀は少し沈黙した後、口を開いた。
美紀「ねぇ、2回目以降、あたしのこと、なにか操作した?」
和輝「・・・いや、まったく。別におかしな感覚はなかっただろ?」
 美紀は、あれは、すべて自分自身の、本当の感覚だったことを知った。
 感情の高まり、快感、和輝とエッチするのを嫌がっていない自分。どれもすべて・・・
美紀「ふぅ、じゃ、今度一回だけ、本当の恋人気分になってエッチしてみる?」
和輝「はぁ? 何言ってんだお前? お前、俺のこと嫌いなんだろ?」
美紀「だから〜!! 一回だけよ、一回だけ! もう、一回やるのも、二回やるのも、あんま変わんないわよ。」
和輝「そっか・・・」
 また、気の抜けた声で答えた。それにしても、和輝もそれほど嫌われていたわけではなかったのかもしれない。
 その後しばらく、二人は沈黙していた。
 しばらくして、美紀が和輝に話しかける。
美紀「そっ、それにしても、由香、大丈夫かなぁ・・・あの裕之って男・・・」
 《小屋》は完全防音。中で何が行われているか、外からは確認できない。
和輝「まぁ、中出しさえしなけりゃ、まず問題ないだろ? 俺が居ない時やると、本当に妊娠しちまうからな」
美紀「ん? 本当に、って?」
和輝「あっ、やべ!!」
美紀「どーゆーことなの!?」
和輝「いや・・・俺が中にいれば簡単に避妊できるんだよ。そう操作すんの! あ、それだけは操作してたか・・・便利だろ?」
美紀「ちょっ・・・あたしがあの後、どれだけ心配したか・・・」
和輝「いや・悪りぃ・・・」
 美紀はホッとしたようだ。
和輝「う〜ん・・・まぁ、普通にエッチして終わりだろ? 以外ラブラブになってたりして!」
 美紀の顔が赤くなる。さっき言った言葉を意識しているのか・・・
 和輝は気楽に考えていたが、美紀の心配は的中していた。
 二人が、少しいいムードになっているところ。突如《小屋》の扉が、勢いよく開き、中から由香が裸のまま飛び出してきた。
由香「た・・・助けて・・・」
 そして、由香は気を失った。よく見ると、体中傷と精液だらけの状態であった。
 乳首にはピアスが、体中鞭で打たれたような後があり、さらに太ももの辺りに血痕が・・・膣内部から出血しているのか・・・《小屋》の中では一体何が・・・

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