地球侵攻日記
〜悪の組織も辛いよ〜
kyousuke:作
■ 第三話 侵略とは黙ってする物2
ゲルトレン帝国が誇る機動要塞にてレクルス三世はミレィスから提出された報告書を見ていた……宙に浮かぶスクリーンに映し出す映像投影機……。
「なるほど、確かに軍備を現地調達するとは……この星のフォースの影響もあんまり受けないか……」
宰相は言うとレクルス三世は言う。
「……メリィスはまた行ったのか……」
「ハッ! 余程悔しかったんでしょうが、正直言って少々危険すぎます」
宰相の憂いは現実的になった。今日もまたガイアフォースと怪獣兵との決闘は怪獣兵が巨大化して街を破壊し始めた。Gレッドが叫ぶ!
「ナイトトレイン発進!!!」
ガイアフォースの基地であるGベースは東京湾海底にある…基地といってもかつて惑星国家で使われた全長7.77kmに及ぶ宇宙船だ……そこにはナイトエキスプローラーが収容されている。先端にあるのが戦闘空母であり後ろが要塞である……要塞上部の一部が上と浮上し、海ほたるの横に出る。近未来的な建物が姿を表し、その先に高架橋が出現する!
「ベイブリッチ、エマージェンシーモードへ!」
横浜のシンボルの一つの橋が動き始めると海へと続く高架橋に接続する。僅か三分の早業である……ただしラッシュ時はなんと東京湾アクアラインを使う……これも植民地となった惑星のオーバーテクノロジーの賜物である。
「バカメ! 襲撃すればこっちのものォ大!」
まるで某演歌歌手の舞台衣装の様な派手な極悪彩色の衣装に身を包んだ女性が杖を振り回すと別の怪獣兵が出現した。ナイトエキスプロラーはゆわば鉄道型変形合体ロボだ……車庫から出ると五両の超大型車輌が自動的に進み連結すると加速した。
「この状態で攻撃すればこっちのもの!」
しかしGブルーの大笑いした。
「想定済みだ! 保安員の皆さんどうぞ!」
まるで翼竜の様な怪獣兵は光線を口から吐くが拡散された。周りから工具箱をモチーフにした宇宙船が浮上し蓋が開くと黒と黄色の警告色塗装されたをAIロボが飛び出す、かなりの数だ。
「ぴっける君、スコップ君、バーナー君……かかれぇ!」
「おのれぇえええええ! 戦闘員がいるとは!! だがこの怪獣兵にとっては脅威じゃない!」
しかし翼竜の様子がおかしい………。
「ふふっ彼らは生物の死骸も処理できるのよ……貴方が勝手に熟練のAIロボや役員や従業員に車輌を解雇や刷新したもんだから彼らも恨みがあるし、今の銀河鉄道の質は落ちてダイヤは乱れまくって……潰れたそうね」
黒い五両の車輌が市内に入ると都市高速の上を走り、あるポイントでGレッド、Gブルー、Gシルバー、Gグリーン、Gブラックが乗り込むと浮上した分離すると車輌の一部が変形し合体した。
「「「「「ナイトエキスプローラー、参上!!!!」」」」」
黒い巨体が怪獣兵に迫る。その時翼竜に似た怪獣兵が襲ってくるがナイトエキスプローラーの右肩から巨大な火玉が出現し、怪獣兵に向けて飛んだ!
「プロミネンスファイヤー!」
街の破壊をやめた亀の様な怪獣兵が手足と頭を引っ込めて宙を飛んだがGレッドは素早く操作し両手で掴むとそのまま空へ投げた。
「レールソード!!!!」
ブンっブンっと振り回すと亀の様な怪獣兵はあっけなく絶命し爆発した。
「オノレェエエエエエエええ!!!」
メリィスは地団太を踏んでいるとJ.Hが剣を彼女の首に充てる。
「貴様……J.Hか……」
「本質を見失った帝国の后になりおって!!!」
その時彼の背後から衝撃が走った。
「お后様…ここはお引きください」
J.Hは固まった……。
「どうして君が?」
「お久しぶりです……今回は顔見せです」
メリィスを抱えるバンプスとヤクソンがJ.Hに襲い掛かる。二人とも大型剣の使い手である。
「司令官!」
5人が駆けつけるとミレィスは消えた。
「彼女が……」
「眠っていた戦女神が覚めたか……」
J.Hは持っていた大型剣の柄を握り締めた。
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