少女の性
横尾茂明:作

■ 誘惑3

「はいタオル・・わー髪から滴が垂れてるよー」

「愛美の方がもっとすごいよ」

「じゃー拭きっこしようよ」二人はじゃれ合うように1枚のタオルで髪を拭った。

お互いの髪をごしごし擦り・・笑い合っている内におでこが当たった・・
笑いは消え・・見つめ合う2人・・。
どちらともなく顔を寄せ・・唇がかさなった・・甘くとろけそうな口づけだった。
腕は自然とお互いの背に回り・・強く抱き合った。

「愛美・・大好きだよ」 「誠君・・ずっと一緒にいたいよー」

「こんなに好き同士だったのに・・どうして今まで・・」

二人は甘えるように抱き合った・・幾度も口づけし・・舌を絡ませ・・
立っていられないほどの忘我に酔った・・滴が足下に広がって行った。

数分間の口づけに息苦しくなり二人は自然と離れ、お互いフーと深呼吸し・・
顔を見合わせてクスクス笑い合った。

「こんなに濡れてたら風邪をひいちゃうネ・・お風呂に入ろうか?」

愛美は言ってから・・自分がスゴイこと言っているのに気が付いた・・。

(ヤダー・・私・・何言ってるの・・)

「・・・・・・・」

誠は愛美の言葉に耳を疑った・・

「愛美と一緒に入るの?」

「・・・・・・」

「誠君が・・よければ・・」

愛美の胸は心臓が口から出そうなくらい高ぶっていた・・。

「・・・・・・・」

「よし!一緒に入ろう」

愛美は羞恥でカーと体中が熱くなり・・頭の中が白く濁った。
それからはしどろもどろで何を喋ったのか・・気が付いたら湯が吐出する蛇口を見つめていた。

(誠君に見られる・・裸を見られる・・誠君の・・)

蛇口を見つめながら・・これから起こる未知の体験に心が痺れ・・
蛇口を締める時・・性器が濡れ始めているのを感じ・・胸が震えた。

「誠君・・お湯が入ったからこっちに来て・・」

愛美は俯きながら誠の手を両手で甘えるように握り奥に引っぱった。
誠の目も揺れていた・・誠もこれから起こる未知の体験を思うと脚が震えた。

誠は・・(こんなつもりはなかったのに・・愛美に告白出来ただけでも有頂天だったのに・・)

誠は予想外の進展に・・夢の中にいるような錯覚を覚え・・初めて見る愛美の裸に思いが馳せ・・口の中がカラカラに乾き始めていた。

小さな脱衣スペースに2人は佇んだ・・
お互いもじもじして服を脱ぐことが出来ず、沈黙が苦しかった。
沈黙に耐えきれず・・「後ろ向きで脱ぐね」 と愛美が思い切って囁いた。

(こんな時・・俺って奴は・・意気地がない!)

2人・・互いに背を合わせ脱ぎ始めた・・衣擦れの音が2人の胸に深く木霊した。

2人は恐る恐る向き合った・・誠は目を見張った・・そこには愛美の抜けるように白い・・素晴らしく形の整った中学生とは思えぬ乳房が有ったのだ。

「何て綺麗なんだ・・」愛美の体全体から光のオーラが迸るように輝き・・誠の目を強烈に射った。

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