羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第一章10

★ ゲーム6

早紀の家に例の8人組が集結していた。話題は、もちろん今日の貴子の事だった。
恵美「あはは、最高! 音楽室で着替えている時の、あの顔。笑い声を抑えるのが大変だったもん。」
早紀「ビデオは、ちゃんと撮れてるでしょうね?」
恵美「それはバッチリ! カメラのことなら任せてよ。こう見えても写真部だよ。」
典子「だよね。撮影の事ならプロ級だもんね。いろんなタイプの撮影機持ってるし…。」
晴美「そうだよ。私、初めて見るものばかりだもん。盗撮用のCCDカメラとか、ピンホールカメラとか、普通持ってないよ。」
美穂「だから、早紀と恵美は最強のペアなんだよ。」
早紀「そういうこと。で、ビデオ見せて。」
恵美「テレビに映すからちょっと待ってよ。」
今日、撮影した映像がテレビに映る。音楽室で、恥ずかしそうに着替えている姿、下駄箱で、周りを気にしながら水着のトップを外す姿、太陽の日差しをあびた半裸姿で一生懸命シュートを打つ姿、男子トイレで悔しそうに写真を流している姿。どれを見ても、貴子の表情もクッキリと映り出されている。
早紀「やっぱり、恵美はプロだね。バッチリ撮れてるじゃん。」
恵美「こんなの朝飯前よ。写真も作っておくわ。」
早紀「よろしくお願いね。」
美穂「で、次は、どうするの?」
早紀「おそらく、貴子は暫く学校を休むから。2,3日休ませてあげてからね。」
美穂「何で休ませるの? 一気に攻めないの?」
早紀「さっき、貴子にメールを入れといたの。貸しが3つあるからね。って。」
美穂「何の為に?」
早紀「このメールで、2、3日は、これからどうなるんだろうって、不安な日々を過ごして貰う為よ。じっくり精神的に痛めつけるのよ。」
典子「怖っ! そこまで計算していんだ。」
早紀「あったりまえじゃない。」
早紀「それにこっちも次の準備をしないとね。」
美穂「次って、やっと智子を?」
早紀「まぁ、焦らないの。もう少しあの貴子を痛めつけて、私達の奴隷にしてから智子に行くから、私に任せなさい!」

その頃、学校では、
木村「何だ! これ? 誰の悪戯だよ〜。」
木村は、汚いものを触るかのように、さっきまで貴子が着ていた殆どが紐でできた水着のトップブラを持っていた。

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