羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章8

貴子は、勇気を振り絞って、ドアの小さな隙間から、そっと飛び出し門の裏に隠れた。道路からは死角になっているが、隣の家の2階からだと丸見えである。貴子は、急いで郵便受けの荷物を両手で抱え急いで家の中に入った。麻衣の姿はもう無く、貴子は玄関に置きっぱなしにしてある服を着込み、2階の自分の部屋に行った。
部屋に入ると麻衣が温かく抱擁してくれた。美香が、貴子の持ってきた荷物を受け取り軽く揺すっている。
美香「何が入ってるんだろう、これ?」
貴子は、麻衣に抱かれたまま半べそ状態でしゃがんでいる。
美香「貴子、空けていい?」
貴子は、美香を見て、頷いた。美香は、封を開けて中を覗く。貴子も心配そうに美香を見ている。まず、手紙を出した。
手紙を広げると、ひろひろと写真が落ちた。さっき4人で撮った写真だった。美紀が拾い上げマジマジと見ている。美香は、手紙を見てビックリしたよな表情で麻衣に手渡した。麻衣は手紙を受け取り、ゆっくり読んでいく。

これからは、あなた達4人は、私の言う事を守りなさい。さもないと、この写真を学校や近所にばら撒きます。ネットにも公開します。貴子は、恥ずかしい思いをするでしょうね。残りの3人も他人から見れば、貴子をいじめている写真として十分通用するでしょうね。
勿論、そういうコメント付きでネットに公開しま〜す。

と言う事で、まず、貴子へ
この事を、他人に話すという裏切り行為に対してキツイ罰を受けてもらいます。
あなたには、4つの貸しがあったわよね。その貸しの分をここで発表します。

1つ、今後、無断で学校を休まない事。必ず、1限目から放課後までいるように。
2つ、今後、下着の着用は禁止! ズボンの着用も禁止! 学校でも、プライベートでも自宅でも常にスカートを着用しノーパン・ノーブラでいる事。生理の時は、下着の使用を許可する。但し、指定の下着のみ可。
3つ、今後、自分の部屋にいる時は、全裸で過ごす事。勿論、カーテンは常に開けておくように。
4つ、メールでの指示は絶対である事。指示は、番号で行う。
1=10分間、動かない。
2=全速力で走る。
3=足を大きく開く。
4=足を開いてしゃがむ。
5=おっぱいを出す。
6=スカートを捲くる。
7=全裸になる。
8=オナニーをする。
9=自分で目隠しをする。

以上、4項目は必ず実行しなさい。もちろん、今からすぐによ!
生理の時は、必ず報告しなさい。生理用の下着は一緒に入れておいたから。大切に使いなさい。
残りの3人へ
今から、貴子の部屋にある、下着とズボンをすべて持って、学校まで来なさい。

貴子は、あまりの衝撃的なことに焦点の合わない目で一点をボーっと見つめて聞いていた。美紀は、貴子の肩を揺すって
美紀「大丈夫? 貴子? ねぇ?」
貴子は、美紀の顔を見て、泣き出した。麻衣が、貴子を抱き寄せ泣き止むのを待った。

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