羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章14

麻衣「そう、じゃあ私達がリードしてあげるから、貴子は言われたとおりやるのよ。分かった?」
貴子は、小さく頷いた。麻衣は、体を密着させながら脇から手を入れ首筋を優しいタッチで触っていく。美紀、美香も体をくっつけ膝から太股を優しく撫でていく。麻衣は、貴子の耳元を軽く舐め、
麻衣「たかこ、自分で小股を触ってごらん。」
貴子は、体をビクッとさせながらも、なかなか手を股間に持っていかない。麻衣は、優しくおっぱいを触り、美香も内腿を触りながら足を開いていく。美紀は、貴子の内腿を触りながら、片方の手で貴子の右腕を掴み股間へと導いた。貴子も、あまり抵抗をみせず、されるがまま股間に手を持っていき全体を手で覆った。貴子は、初めて自分で意識しながら触ったのである。そのままジッとしていたので、美香は自分の手を貴子の手の上に重ねて動かしていった。貴子は、目を瞑り顔を麻衣の顎に隠そうとした。麻衣は、貴子の頭を優しく抱え、片手は、胸に片手は首筋を擽っている。貴子は、気付いていないかもしれないが、吐息を漏らしている。そして、無意識のうちに股間に伸びた自分の手を美香に頼らず自分で動かしている。もう、股間には、貴子の手しかない。この時の貴子は、初めての快感に浸っている自分と、股間に伸びた手の内側がシットリと濡れている事にビックリしている自分がいた。恥ずかしいという気持ちはあったが、手が動いてしまう自分に動揺していた。
麻衣「ねぇ、たかこ、気持ちい〜い?」
麻衣は、貴子の耳元で優しくささやいた。貴子は、小刻みに首を縦に振った。その時、ビクッと体が跳ねる。貴子が動かしている指がクリトリスに当たったのだ。
美香がおもちゃを取り、ローターを貴子のクリトリス辺りの指の間に挟み貴子の開いている手にリモコンを持たせた。
麻衣「ねぇ、たかこ〜、左手に持っているリモコンのスイッチを入れてみて〜。」
麻衣は、甘えるようにささやいた。貴子は、目を閉じたまま、スイッチを押していく。とたん、右手の指の間から震動が伝わってくる。その震動がクリトリスにも伝わり、思わず『あああ〜んん』声が出てしまった。右手を離そうとしたが、美紀が右腕を美香がローターを支えているので震動が伝わりっぱなしになっている。貴子は、思わず腰を捻ってしまったが、ローターの位置は変わらない。
貴子「ああ〜〜〜ん、だめ〜ぇ〜」
貴子は、逃げようとするが、決して離してはくれない。
麻衣「ねぇ、たかこ〜、どう? 気持ちいい〜?」
貴子は『あああ〜〜〜んん』と喘ぎながら首を縦に小刻みに動かした。貴子がイキそうになると、美香はローターを外した。貴子は、体をビクッとさせたままどういていいのか分からず下を向いてしまった。
麻衣「ねぇ、良かったでしょう? もっと気持ちよくしてあげましょうか〜?」
貴子の首筋を舐めながら優しくささやく。美香は、ローターを股間で動いている貴子の手の甲に当てる。貴子は、俯いたまま、美香を見た。
麻衣「じゃあ、もっと足を開いて、指をこうして。」
といい、美香と美紀に目配せをして、貴子の足をさらに広げていく。美紀の指が貴子の右手の人差し指と中指を持ち大陰唇にあてVの字に開かせる。貴子は、恥ずかしがって顔を逸らし目を瞑ったが、さして抵抗は示さなかった。美香はローターをクリトリスと尿道口に当たるように押さえ、貴子の左手を取って、ローターを押さえるように促した。貴子は、言われるがままローターを押さえた。美紀は、ローターのスイッチを微弱にして入れる。
貴子「あああああああーーーーーーっっ!」
貴子は、体をそられて両手を離してしまった。
麻衣「だめだよ、手を離したら。ねっ。」
麻衣は、おっぱいを揉みながら耳たぶを舐めた。貴子は、また体をビクッとさせた。
麻衣「さぁ、もう一度やってごらん、もっともっと気持ちよくなるよ。」
貴子は、催眠術にでもかかったかのように右手でVを、左手でローターを押さえた。美紀がみた微弱でスイッチを入れる。
貴子「ああああああーーーーーーーっっ!」
と喘いだが、指は離していない。貴子はもう自分の世界に浸っていた。麻衣、美紀、美香は、ニヤッとして貴子の傍から静かに離れていく。
貴子「ああああーーーーっ! は〜〜ぅ〜〜!」
麻衣「どう、貴子、気持ちいいでしょう。もうちょっと強くするから、手、離しちゃ駄目よ。」
そういうと、美紀がスイッチを真ん中位まで上げていった。

貴子「はぁぁぁああああーーー、だっめーーーーっっ!」
体を揺すりながら、でも、股は閉じていかない。美紀は、自分のカバンを貴子に向けて置いている。カバンの中にビデオカメラが仕込んであるからだ。貴子は、初めてのオナニーをビデオに撮られている。しかも、もう少しで、イクところもカメラに収まるのだろう。
貴子「あぅ、あっ! あぅ! あぅ! あああああーーー! もう〜〜だっめ〜〜〜!!」
貴子は、体を大きく反らしビクッビクッと痙攣させ床に倒れた。
3人の見守る所でイった。しかも初めての絶頂で、体が思うように動かせない。
{ふふふっ、イッたわね。こいつ案外、素質あるんじゃない}
{普通、ここまでは出来ないでしょ。まだ、ビクビクしてるよ、こいつ}
{やっぱ、早紀先輩の目に狂いは無かったって事ね}
{あれ見て、あのタオル、濡れてない?}
{ほんと、オシッコ、漏らしたんだ!}
{きっとね、だって、貴子にとって人生で始めての快楽絶頂だからね、フフフッ}
3人は、貴子に聴こえないよう、小声で話していた。
貴子は、恥ずかしくて顔を上げる事が出来ないでいた。皆の前で、1人でして、しかも最後まで見られた。貴子の顔は、真っ赤になっている。でも、まだ、頭がボーッとしている。貴子自身、どうなったのか分からない。でも、快感を知ってしまった体は、まだポカポカと火照っている。
暫くして、麻衣が近づいていき、
麻衣「貴子? 貴子? 大丈夫? 貴子?」
貴子「………、うん。。。」
なかなか顔を上げられないでいた貴子も俯いたまま体を起こした。
しばらく沈黙が続き、麻衣達は、貴子に、
麻衣「あの〜、そろそろ行くね、今日は、もうメールも来ないと思うし。」
貴子「………うん。。。ありがと。」
何についての『ありがと』なのか貴子も、3人も分かっていない。つい出てしまった言葉なのだろう。貴子は、皆と目を合わすのが恥ずかしいのか、俯いたまま、その場で丸まって座っている。麻衣達は、部屋を出た。幸い、姉の智子はまだ帰宅していない。時刻は、20時を少し回っていた。貴子は、1人になって冷静さを取り戻してきている。
――なんだったんだろう、どうしてだろう、なんでだろう。。。――
貴子は、さっきの感覚に戸惑いと驚きを隠せないでいた。確かに何かを見つけた。それは、女の悦びなのか、他人に見られる快感なのか、それとも………。今の貴子では答えを出せるものではない。しかし、確実に何かを知ってしまった。
――悩みを打ち明け、協力してくれて信頼している親友であるとはいえ、あんな恥ずかしい姿を見せてしまった。明日から、どんな顔をすればいいんだろう。。。――
指示された事とはいえ、親友の前であんな姿を見せて後悔している。

3人は、典子の家に帰ってきて、先輩にさっきまでの様子を笑いながら話した。美紀は、ビデオカメラを恵美に渡し、恵美はテレビに繋げている。
恵美「それではさっそく、鑑賞会をはじめま〜す。」
恵美は、楽しそうに云い、ビデオの再生スイッチを押した。
『あああああっ! あぅ、あっ! あぅ! あぅ! あああああーーー、だっめ〜〜!!』
テレビのスピーカーから貴子の喘いでいる声が流れ、画面では、貴子が1人でオナニーをしている所がハッキリと映し出されていた。タオルが濡れていく所もしっかりと写っていた。早紀たち皆で笑い転げている。

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