羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章18

夜、貴子は、濃い色のシャツ、膝上10pのミニスカートで公園の入口にいた。ここに来る途中、麻衣から『ちょっと遅れそうだけど、絶対に行くから』とメールがあった。今、ここに居てくれていないのが凄く不安だったけど、絶対来てくれると言う言葉を信じて、犯人の指示に従おうとしていた。さっき来た脅迫者からのメールには、
メール「公園の入口に着いたら、シャツのボタンをすべて外して、中広場まで来なさい。」
と書いてあった。貴子は、公園の門を入り、大きな木の陰でボタンを外し始める。2つまで外し、3つ目を外すとき、辺りを見渡した。外の道路には、誰もいない様子、公園の中は、薄暗くて何も見えないが、人の気配は感じない。思い切って、最後まで外し、服が広がらないよう、両手で押さえながら、ゆっくりと中広場に歩いていく。中広場に行く方法として、まっすぐ向かう道と、道路に沿って正面入口に向かい、外灯付きの中央道から中広場に向かう2通りがある。まっすぐ行く道は、外灯も無く不気味な感じがするので、貴子は、遠回りではあるが、正面入口経由で中広場で向かう。中央道には、所々に外灯がついており道幅も広い。ゆっくり中広場に向かった。中広場の入口手前で携帯が鳴った。
メール「正面にトイレが見えるわよね。その横に大きなベンチと小さなベンチがあるでしょ。小さい方のベンチに座りなさい。そこに手紙があるから、その指示に従う事。」
貴子は、恐る恐る小さいベンチに向かった。

9時丁度に、鈴木は、○○○公園に来た。塾の帰りだったが、貴子に会いたい一心で急いで走ってきた。しかし、トイレの前ではない。少し離れた木立に身を隠している。鈴木は一抹の不安を感じていた。もし、イタズラだったら。貴子が現れてから動く事にした。しばらくジッと待っていると、中央道から貴子らしい子が現れた。鈴木は、思わず、飛び出して声をかけようとしたが、あまりにも歩き方がおかしいのでもう少し様子を見た。鈴木は、今日の為に持ってきた、デジカメで彼女を覗き、ズームを使って彼女の顔を見ようとした。薄暗くてよく分からなかったが、トイレの前を横切る時、外灯の光が彼女の横顔を映し出した。鈴木は、その一瞬を逃さなかった。思わずシャッターまで押している。
――貴子ちゃんだ! やっぱり、あのメールは貴子ちゃんからだったんだ!――
さっき撮った画像をチェックしながらつぶやいた。目を上げ貴子のもとに行こうと立ち上がろうとした。が、思わずしゃがんでしまった。目の前の貴子がベンチに座りアイマスクを付けた。そして、シャツを広げて足を開きスカートの裾をゆっくり持ち上げていく。鈴木は、目の前で起きている事に“信じられない”という表情で見とれている。鈴木は、思い出したかのように、手にしているデジカメを構えシャッターを押しまくっている。鈴木のカメラには、貴子の表情はアイマスクで分かりにくいが、明らかに恥ずかしそうではあるが、自らおっぱいや足を広げて股間の黒い繊毛まで曝け出している姿がしっかりと写っていた。鈴木は、興奮して股間が思いっきり膨らんでいる。更に画面を見ていると、今度は、貴子の右手が股間に伸びていく。右手には、何かを持っているようだ。股間に触れた瞬間、貴子は小さく『うっ!』と云い体が少し跳ねた。鈴木は、もう自分の股間で膨らんでいるものが納まらないのか、左手で必死に押さえながら、でも、目は正面で貴子のオナニーショーに夢中だった。貴子は、腰をずらしながらも決して右手を離さない。大きくクネらせながら、体が大きく跳ねた。貴子は、唇を噛み締めて漏れそうになる声を必死に堪えた。鈴木は、もう興奮の限界が超えたのか、茂みの中から出てきた。ゆっくりと音を立てずに、ゆっくりと辺りを気にしながら、貴子の方に近づいていく。

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