羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章19

9時丁度に、鈴木は、○○○公園に来た。塾の帰りだったが、貴子に会いたい一心で急いで走ってきた。しかし、トイレの前ではない。少し離れた木立に身を隠している。鈴木は一抹の不安を感じていた。もし、イタズラだったら。貴子が現れてから動く事にした。しばらくジッと待っていると、中央道から貴子らしい子が現れた。鈴木は、思わず、飛び出して声をかけようとしたが、あまりにも歩き方がおかしいのでもう少し様子を見た。鈴木は、今日の為に持ってきた、デジカメで彼女を覗き、ズームを使って彼女の顔を見ようとした。薄暗くてよく分からなかったが、トイレの前を横切る時、外灯の光が彼女の横顔を映し出した。鈴木は、その一瞬を逃さなかった。思わずシャッターまで押している。
――貴子ちゃんだ! やっぱり、あのメールは貴子ちゃんからだったんだ!――
さっき撮った画像をチェックしながらつぶやいた。目を上げ貴子のもとに行こうと立ち上がろうとした。が、思わずしゃがんでしまった。目の前の貴子がベンチに座りアイマスクを付けた。そして、シャツを広げて足を開きスカートの裾をゆっくり持ち上げていく。鈴木は、目の前で起きている事に“信じられない”という表情で見とれている。鈴木は、思い出したかのように、手にしているデジカメを構えシャッターを押しまくっている。鈴木のカメラには、貴子の表情はアイマスクで分かりにくいが、明らかに恥ずかしそうではあるが、自らおっぱいや足を広げて股間の黒い繊毛まで曝け出している姿がしっかりと写っていた。鈴木は、興奮して股間が思いっきり膨らんでいる。更に画面を見ていると、今度は、貴子の右手が股間に伸びていく。右手には、何かを持っているようだ。股間に触れた瞬間、貴子は小さく『うっ!』と云い体が少し跳ねた。鈴木は、もう自分の股間で膨らんでいるものが納まらないのか、左手で必死に押さえながら、でも、目は正面で貴子のオナニーショーに夢中だった。貴子は、腰をずらしながらも決して右手を離さない。大きくクネらせながら、体が大きく跳ねた。貴子は、唇を噛み締めて漏れそうになる声を必死に堪えた。鈴木は、もう興奮の限界が超えたのか、茂みの中から出てきた。ゆっくりと音を立てずに、ゆっくりと辺りを気にしながら、貴子の方に近づいていく。


早紀「ふふふ、やってるわ。クラスメイトに見られているとも知らずにね。」
美穂「あいつ、よくあんな事出来るわね?!」
早紀「もともと素質があるのよ。」
晴美「鈴木も興奮してるよ。キショクわり〜やつだなぁ。」
典子「ねぇ、あそこ見て。あそこにも誰か居る。」
典子は、東側の茂みの中に1人隠れているのに気付いた。
早紀「不味いわね。あれ、何とかしないとやばいわよ。」
早紀は、携帯を取り出し恵美に連絡をする。
早紀「恵美、東側の茂みに誰か居るみたいなんだけど、分かる?」
恵美「東側の茂み? あっ! あの大きな木の下に誰か居るわね。」
早紀「写真に撮れる?」
恵美「う〜ん、何とか、でも赤外線でもあれだけ遠いと難しいわね。よし、なんとか近づいてみるわ。」
早紀「どうせなら、しっかりアングルを抑えてよ。」
恵美「近づくだけでも大変なのに、もう!」
恵美は、西側から鈴木が股間を押さえながら貴子の写真を撮っている姿を写している。その先に誰かが貴子を見ている者がいる。恵美は、ゆっくり鈴木の後方を回って覗き見をしている者に近づき写真に収めた。早紀に連絡をする。
恵美「なんとか顔は写したわ。結構、若いヤツだね。高校生位かな? 貴子を覗いているアングルもOKよ!」
早紀「サンキュー。とりあえず、そいつは恵美に任せるよ。出来たら取り押さえて。深追いはしちゃ駄目だからね。」
恵美「了解。何とかしてみるわ。」
早紀「あっ、鈴木が動き出したわね。よし、そろそろ頃合かも。」
晴美に配置に付くよう指示を出し、念のため、美穂と典子には、東門に向かわせた。早紀は、美紀に連絡する。
早紀「美紀、そろそろいくよ。準備して。鈴木が木立の前の道に出たところでスタートよ。」
美紀「了解しました。では、用意します。」
美紀は、麻衣と美香に合図をしてスタートの準備を始める。

鈴木は、完全に木立の前に出た。道に足を進めた時、突然、広場全体が光に包まれた。フラッシュだ。鈴木は、ビックリして、辺りを見渡した。どこからか『こらー! おまえかー!!』という声が聞こえた。西門の方から数人走ってくるのが見えた。鈴木は、一目散に走って逃げていった。その時、東門に走る人影に気付いた。しかし、今の鈴木には、逃げる事しか考えていなかった。

門の近くまで来た時、何かに躓いた。こけた時、後ろから殴られ意識が消えていく。消えていく意識の前で、黒い服を着た人影が見えたような………。。。

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