羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章32

鈴木は、何をしなければいけないのか直ぐに理解した。しかし、なかなか体が動かない。トイレの入口の方で足音が聞こえた。鈴木は、慌てて女性がいるトイレの個室に入り鍵を掛ける。鈴木は、緊張した表情で、女性を見ながら、耳は表の様子を伺っている。
「うわっ、スゴイ臭い。」という声が聞こえ、足音が遠ざかっていく。
鈴木は、人が出て行ったのを感じ取り、ホッとした。改めて、目の前にいる女性を見た。ゆっくり姿勢を低くしていく。鈴木は、女性の股間をこんなに近くで、しかもマジマジと見るのは初めてだった。いつの間にか、鈴木の股間は、痛い程元気になっている。女性の股間は、しっとりと濡れていた。手が女性の股間に伸びて行く。女性は、目の前に誰か居るのを感じて、声を出そうとしていたが、言葉にならない。体を揺らしているが、縄はビクともしない。鈴木の手が内腿に触れたとき、体が大きく跳ねた。鈴木はもう、我を忘れて目の前にいる女性の胸や股間を触りはじめた。鈴木は、興奮して女性の顔を見ようと顔を上げた。女性の顔の上に張り紙が見えた。『男を見せて』そして、自分のズボンに手をかけ急いで下ろしていく。

早紀達は、鈴木が個室に入ったのを確認すると、典子の家に急いだ。典子の部屋では、先にきていた典子と恵美がモニターの確認をしている。そのモニターに写っているのは、女性と鈴木が2人きりでトイレの個室にいる姿だった。このトイレには、この女性を正面上から捕らえた位置と上横から捕らえた位置に隠しカメラが仕掛けてあり、リアルタイムで映像が送られてきている。女性は、もちろん加奈子。さっきまで1人でオナニーをしていた個室で今は、縛られて鈴木に体を触られ捲くっている。早紀達がついた時には、丁度、鈴木がズボンを脱ごうとしている所だった。トイレには、姿を現した鈴木の逸物がハッキリと映し出されていた。その逸物は、早紀もビックリする様な程、大きく反り返っていた。皮も剥けていて先から先走り汁が漏れている。
典子「早紀、すごいよ、あれ。あいつあんなに大きいの持ってたんだ。」

早紀「ほんと、すごいね。きっと加奈子も喜ぶよ。」
麻衣、美香、美紀も、昨日、公園で脱がした時に見た小さく縮んだ皮被りからは想像のつかない程、大きくなっていた。しかし、スゴイとは云うものの、同じクラスのしかも鈴木の逸物だけに、汚い物を見るような目つきで見ていた。
早紀「さぁ、いよいよよ。早くやりなさい。」

鈴木は、自分で逸物を持って女性の股間に導いていく。しかし、旨く入らない。鈴木は、童貞なのでどういう風に入れればいいのか分からないで居た。そうこうしている内にも、鈴木の逸物への刺激はあり、入れる前にイッてしまった。白濁は、女性の胸や唇にまで飛んでいく。女性は、大きく悲鳴を上げたが、猿轡のせいでくぐもった声にしかならない。鈴木は、射精の気持ちよさに体をブルッと震わしている。1度射精をしたとはいえ、鈴木の逸物は萎える事はなかった。鈴木は、もう1度、女性の股間に自分の逸物を導いていく。何度か擦りあわせたとき、ついに女性の膣を捕らえた。先っぽが入り、鈴木は、快感を全身で感じている。ゆっくりと腰を前に突き出していく。鈴木の逸物が中へと沈んでいく。女性は、大きく顔をのけ反らし、股間から全身に快感の電気が走り回る。
もう鈴木は、止まらない。何度も腰を動かし、女性の気持ち良さを堪能していた。1分程して、鈴木は、腰を大きく前に突き出し体を、ビクッとさせた。女性も、大きく突き上げられて、一際大きく叫んだ(が、言葉になっていなかった)

鈴木は、その後も何度もこの女性の中に射精を繰り返した。鈴木も疲れトイレの床にしゃがみ込んでいる。少し冷静さを取り戻している。
――どうしよう、どうしよう。こんな事して。――
目の前には、今さっきまで自分の逸物を出し入れしていた女性の股間かある。その女性の股間は、ピクピクと収縮をしており、自分が出した、白濁が流れ落ちている。
鈴木は、自分がしたことに後悔をしていた。ゆっくり立ち上がって女性の顔を覗き込んだ。よく顔が分からない。でも、アイマスクを取る訳にもいかない。自分の顔を見せるわけにはいかないのだ。どうすればいいのか分からないまま立ち竦んでいる。ふと、目の前の張り紙を見た。さっき書いてあった文字の下の方に、
張り紙「十分、堪能したらこの女性の手の縄を解きなさい。そして、あなたは急いでここから逃げなさい。見つからないようにね。」
鈴木は、ズボンを穿き、張り紙に書いてある通り、女性の手を縛っている縄を解いた。そして、慌ててこの場を出て行く。トイレの外に出て椅子の上を見る。確かに置いておいた筈の携帯が無くなっていた。少し、辺りを見渡したが、トイレの中から『バタン』と音が聞こえ、慌てて走って家に帰っていった。
バタンと言う音は、鈴木が個室を飛び出したときに開け放したドアがゆっくりと戻っていき、閉まる音だった。加奈子は、手の縄を解かれてはいたが、全く動けないでいた。目も焦点が合っていない。オナニーで散々イかされ、何処の誰とも分からない人に犯され身も心も疲れ果てていた。しかし、脳の片隅では、今までに味わった事のない快感が今でも続いていた。
どれ位時間がたったのだろうか、加奈子は、今の自分の姿に気付き、気だるい体で縄を解き、重い足取りで個室のドアノブを持った。1時間ほど前は、何をしても開かなかったドアが簡単に開いた。顔を出して辺りを見渡したが誰も居ない。個室の中にある椅子の下にカバンがあった。加奈子は、カバンを拾い上げ、これからどうしようかと考えていた。ふいに携帯の画面が光っていたのに気付き、開いてみる。
メール「お疲れ様。今日は、これで許してあげる。服は、隣の個室にあるから早く帰りなさい。そして、お風呂に入って、洗い流した方のがいいんじゃない。」
加奈子は、ハッと思い、股間に手を伸ばした。そこは、男の精液がベットリとついていた。中からもどんどん出てくる。加奈子は、トイレットペーパーで胸や股間に付いている精液を拭い急いで隣の個室に入る。そこには、さっきまで着ていた服が無造作に床に落ちていた。加奈子は、悲しくなって目に涙を溜めながら拾い上げ着込んで行く。身だしなみを整え、公衆トイレを出た。なるべく人とすれ違わない様に顔を俯けながら急いで家に帰る。
家に着くと、あまりの疲れからか、リビングのソファに座り込んでしまった。


恵美「画像は、すべて記録できたよ。確認しよっか。」
早紀「最高! 完璧ね! さて、昨日から大変だったから休みましょう。」
そう云うと、8人は、それぞれの家に帰っていった。明後日の集合時間まで休憩だ。

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