羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章53

千夏は、さっきのメールを女に見せて、
千夏「あなた、ペットなんでしょ。彼が待っているんじゃないの?」
加奈子は、ゆっくりとした動作で、手を頭上に持っていった。
大きなおっぱいが腕に吊られて持ち上がる。
千夏「あなた、大きな胸してるわね。」
そういうと、千夏は加奈子のおっぱいを鷲づかみにした。加奈子はビックリして手を下ろし、後ろに身を引いたが、
千夏「動かないの! 手は上!!」
と、叱られおっぱいを掴んでいる手が大きく握られた。
加奈子は、「痛い、許してください。」と言うと、痛みに耐えながら手を頭上に持っていった。
千夏は、握っているおっぱいを優しく持ち上げたり、乳首を摘んだりした。
千夏「すごい、柔らかい。」
綾子「ねぇ、どれどれ、私も触りたい〜。」
そういうと、綾子も個室に入って加奈子のおっぱいを触り始めた。
綾子「ほんとねぇ、すごく柔らかい。博子も触ってみなよ。」
博子は、恥ずかしそうにしながらも、個室に入ってくる。狭い個室に4人が入った。
博子は、そーっと加奈子のおっぱいを触る。
すごく柔らかく、そして滑々の肌におっぱい以外の体も触っていった。
加奈子は、くすぐったいのか体をクネらせていたが、決して手は下ろさなかった。
博子の様子を見て千夏・綾子も加奈子をくすぐりだす。
加奈子は、体を振って逃げようとする。その度に、加奈子の90cmのおっぱいが大きく揺れていた。
加奈子「許してください。お願い。くすぐったいの〜。お願い〜、許して〜〜!」
加奈子が大きな声を出すのでみんな手を引いた。
千夏「さぁ、着替えなさいよ。」
千夏は荷物に手を入れ、服を取り出す。出てきた服は、グレーのリクルートスーツだった。加奈子は、差し出される服を順番に着込んでいった。
加奈子は、服を着ながら思った。
――この服、私の服だ。――
そう、この服は、加奈子の家の洋服タンスから持ってきたものだった。
加奈子が、大学在学中に就職活動の際に買ったスーツだった。もう20年も前に買った服だったが、加奈子のスタイルはあまり変わっていないのか、着ることが出来た。ただ、ウエストは、やはり子供を出産している為か、かなりキツくサイドのジッパーが上まで上げる事が出来なかった。途中までで止まっているスカートに心細い気がするが、加奈子は諦めてジャケットを着込んだ。ジャケットの胸元が大きく開き胸の谷間がセクシーに覗いている。前で、ボタンを止めると、更に強調しているように見えた。
当時は、今ほどで大きくは無かったが、周りの人に比べるとやはり大きく、加奈子自身自慢の胸であり、スタイルにも自信があった。そのため、胸を強調するような服や体のラインがちゃんと表現できる服を自然と選んでいたのかもしれない。
胸元では、谷間を強調するようにむっちりと張り出ており、スカートは膝上15cm、細い太股が殆ど見えている。下着を着けずにスーツだけを着た加奈子は、妙にエロさを感じさせている。
千夏は、荷物の中を見るともう1つ袋に入っていた物を取り出す。加奈子は、受け取り中を出す。入っていたのは、12cm程あるヒールだった。
加奈子が大学生時代、丁度ディスコが世間ではブームになっており、加奈子もまた週末になると夜な夜なディスコに通っていた。
その時の服は、大切に押し入れに仕舞ってあったが、靴は下駄箱の奥に入れたままになっていた。
加奈子はヒールに履き替えた。ヒップが大きく持ち上がり足のラインがさらに強調された。
加奈子は、恥ずかしそうに服を引っ張ったりして手直しをしていた。サイドのジッパーが途中で止まっているのは、ジャケットで隠せず、肌を見せている。
その姿が千夏達にはセクシーに写り、魅了させている。
――スゴイ………、キレイ………、――
加奈子「あのう、鏡を見てきてもいいでしょうか?」
加奈子は、千夏達に頭を下げてお願いした。千夏達は何も言わずに加奈子に道を開けていた。加奈子は、トイレの鏡で髪の毛や服装を直している。
千夏達が近づいてきて、「はい、これ。」手に持っていたカバンや荷物、スプリングコートを加奈子の足元に投げた。
加奈子は、急いで拾う。しゃがんで拾っているので胸元が開き乳房が殆ど丸見えになっていた。その姿を千夏はジッと見つめていた。
千夏「で? 何処に行くの?」
加奈子「まだ、何も聞いていません。」
千夏「じゃあ、連絡しなさいよ。」
加奈子はメールを打った。
加奈子「着替えました。どうすればいいですか?」

早紀「あなた、さっきまで着ていた服はどうしたの?」
加奈子「ここにあります。」
早紀「パンティは?」
加奈子は、ハッと思いしゃがんで荷物の中を捜す。見当たらない。
早紀「屋上に落ちていたわよ。もう今頃誰かが持っていっているでしょうけど。」
加奈子は、メールを見て固まっている。後ろから千夏が覗き込む。
千夏「そういえば、あなた、エレベーターではエッチなパンティ穿いていたわよね。屋上で脱いで捨ててきたんだ。変態!」
加奈子は、ショックで顔を上げれない。千夏は、加奈子の顔を上に向けさせた。
千夏「どうだったの? 屋上で脱ぐ気持ちって?」
加奈子「………。」
メールが鳴った。
早紀「それともう1つ、ペットボトルはどうしたの?」
どこかに忘れてきていた。デパートでの羞恥プレイが激しすぎて、加奈子は思い出せない。
加奈子「ごめんなさい。どこかに忘れてきたみたいです。」
早紀「ペナルティね。後で、罰を受けてもらいますから。それじゃあ、デパートを出て商店街に行きなさい。見学者の人達も連れて行くのよ。」
加奈子は、千夏達に商店街に行きます。と告げ、トイレを出る。カバンを胸元に当て、右手は、サイドのジッパーを隠しながら歩く。後ろにいる千夏達にお尻をクネクネ振りながら。
商店街に着くと、メールで右・左と指示をされ、加奈子達はその通り歩いていく。通り過ぎる人は、皆、加奈子のセクシーな姿に目がいくらしい。立ち止まって振り返るものもいた。
商店街の裏道に出ると、人影は殆どいなくなった。加奈子のジャケットのボタンを外すように指示する。胸元から、お臍までが曝された。
顔を真っ赤にしたまま俯く事も許さず、更に奥まで進ませる。店の場所を示したメールが送られてきた。
加奈子は、その店まで来た。
そこは、怪しい看板や張り紙がたくさん張ってあり、店内が全く見えない様になっていた。
加奈子でもここが何なのか想像がつく。
――ここって、アダルトショップじゃないの?――
加奈子は、立ち止まって店の様子を伺っている。
離れて後ろからついてきた千夏達もこの怪しい雰囲気に少し怯えはじめていた。
メール「見学者の方へ、 ここはアダルトショップです。この女と一緒に入って貰えないでしょうか? 無理にとは言いません。」
加奈子は、衝撃を受けながらも、送られてきたメールを千夏達に見せた。
千夏達は、3人で話し合った。
メール「もし、怖いと思うのならここでお引き取り下さい。単なる冷かしでは、この先、私達とは、共有できないでしょう。新しい世界を覗いてみたければ、そこの女性と一緒にお入り下さい。」
千夏達は迷っていた。興味津々な千夏は行きたがっているが、臆病な博子は、止めようと主張している。綾子は、どちらとも答えを出せていない。色々話し合った結果、千夏に押し切られて綾子も入る事に同意する。博子は、完全に怯えて尻込みをしていた。
結局、千夏と綾子が店内に入り、博子は、店外で待つ事になった。
店内に入ると、少し薄暗く、いかにも怪しい雰囲気だった。
店内には、客らしい人はいない。カウンターに中年の男性が1人いて目が合う。加奈子は、顔を隠すように前に進んだ。
入口正面には、アダルトビデオが並んでいる。
早紀「一番奥まで行きなさい。」
加奈子達は、ビデオをチラチラ見ながらも店奥まで進んだ。

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