羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章56

千夏が立ち上がりテーブルを見ると、綾子がゴム棒をすでに持っていた。千夏は、ニコッとウェ顔を見せる。綾子は、箱から一番小さな棒を取り出す。小指程の太さで長さが20cm位ある。先に行くほど細くなっていたが、途中に7つのコブが付いていた。千夏は、ゴム棒を受け取ると、加奈子の口に咥えさせた。加奈子は、急に突っ込まれたので目を見開いた。
目の前に細長い棒があり、その背景に光が煌々と照らされグリーンに輝く芝生が飛び込んでくる。加奈子は、ここが誰でもいつでも利用できる公共の公園だという事を改めて理解する。
加奈子は、棒を咥えたまましゃがみ込んだ。加奈子の股間に入っている物を強く締め付ける形になり、体中に甘い感覚が広がっていく。
――いやぁ〜〜〜、どうしよう。誰かに見つかったら……気持ちいい。――
千夏は、加奈子が咥えている棒を前後に動かしながら、
千夏「ちゃんと舐めなさいよ。痛い思いはしたくないでしょ。」
加奈子は、棒を前後に動かされるたびに顔も動いてしまう。哀れみを請う目で千夏を見るが、千夏は遠慮無く棒を動かす。
棒を抜かれた時、加奈子は口で息をしている。棒がえらかったのか、それとも野外で縛られ股間の中で動くローターが気持ちよすぎるのか。
しっかりと濡れた棒を持つと、千夏は加奈子の後ろに回り、お尻の割れ目を指で優しく撫でる。
突然の疼きに加奈子は腰を前に突き出してしまう。公園の床に膝立ちをする恰好になった。綾子は、加奈子の頭をベンチに押さえつけた。
後ろでは、千夏が加奈子のお尻を下から撫でて上に上げるように促し、足を開かせた。
徐々に見えてきた加奈子のアヌスにしっかりと濡れているゴム棒を一気に差し込んだ。
加奈子「ヒィヤァァァァーーーー!!」
加奈子は、突然お尻に突き入れられ腰を振って逃げようとした。
しかし、千夏がお尻を押さえ、綾子が加奈子の口を塞ぐ。
加奈子は、目を見開きながら千夏に許しを請うような目を向けた。
千夏は、そんな加奈子の気持ちなど気にも留めず半分位飛び出しているゴム棒を弾いた。
加奈子「ふ〜〜〜〜〜〜ん“!!」
加奈子は悶えた。綾子が口を塞いでいて声にならない。しかし、お尻からの刺激が体中を駆け抜け脳では強烈な痺れをもたらした。
加奈子の携帯が鳴る。
メール「あなた達、面白いわね。その女のカバンの中にペンがあるわ。そのペンで、その女の体に落書きをして欲しいな。」
メールを見た千夏は、加奈子のカバンの中を漁る。油性のマジックが1本あった。
綾子は、加奈子を起こして柱を背に立たす。柱に密着するように押さえつける。
お尻に刺さったゴム棒が柱に当たり、加奈子は体を震わせた。
お尻のゴム棒と股間のローター、そしてこの公衆での醜態が加奈子の頭の中を完全に麻痺させている。
千夏は、加奈子の前に立つと加奈子の体にマジックの先を当てる。
加奈子は、千夏の持つマジックを見つめながらもジッとして動かない。
千夏は、楽しそうに文字やら絵を書いていった。
千夏に続き綾子も書いていく。どんどん書かれ体中が黒く汚されていった。
近くで見ていた博子も怪しい目でその様子を見ている。

早紀は、そろそろ頃合と見てメールを打った。

メール「公園の近くに警官が見回りに来ているよ。早く隠れて。前に公衆トイレがあるでしょ。そこなら大丈夫だと思うから。急いで!」
千夏達は、慌てたように服や荷物をかき集めると、加奈子の腕を引っ張ってトイレに急いだ。加奈子と3人は1つしかない個室に入り音だけを頼りに表の様子を伺った。
メール「警官が公園の入口に来たよ。ジッとしててね。」
千夏達は、顔を青くしたままみんなで目を合わしてジッとしている。
メール「そうそう、ここで出会ったのも何かの縁ね。みんなの名前とアドレスを教えて。」
千夏達は“こんな時に何?”と思いながら、何も返さずにいた。
メール「あれっ? 教えてくれないの? じゃあ、この写真を警官に見せて、そこのトイレを見てくるように言っちゃおうかな。」
添付されている写真は、加奈子を裸にして手錠を掛け、柱に押さえつけて体に落書きをしているところだった。顔もしっかりと写っていた。
千夏達は『あっ!』と思ってみんなと見つめ合い小声で話し始めた。
千夏「どうする? これ、ヤバイよ。」
綾子「私達、罠に引っ掛かったの?」
千夏「おかしいと思ってたけど、どうする?」
綾子「どうするって、こんな写真見られたら、私達………。」
博子は、シクシクと泣き出した。
千夏「絶対、警察に捕まるよね………。」
メール「どう? 教える気になった?」
千夏は、加奈子に話しかける。
千夏「ねぇ、おばさん、このメールの相手って誰?」

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