羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章57

加奈子は、俯いたまま小さな声で「分かりません。」と答える。
千夏は、加奈子の顔を掴むと正面を向かせてもう1度聞く。
千夏「知らないわけ無いでしょ。教えなさいよ!」
加奈子「本当に分からないんです。私も脅迫されて、こんな事になってしまって。本当です。」
加奈子の目はウソを言っているようには見えない。
千夏は、加奈子の顔を掴んでいる手を離す。
加奈子「あなた達、今なら逃げれるわ。早く逃げた方がいいわよ。私みたいにならない内に。」
加奈子に対してこんな酷い事をした相手にも関わらず、千夏達を心配に思って言った。
千夏達は、逃げようか、どうするかみんなで話をする。
逃げるにしても、表に警官がいればどうなるか。そんな時、メールが来る。
メール「早く教えなさい。後、5分以内に返事が無ければ警官をそこに向かわすから。」
千夏達は、警官の存在が怖くて、返事を送った。
しかし、偽名を使い、アドレスも適当なものだった。
暫くして、メールが来る。
メール「あなた達、私をナメないで! もう1度チャンスをあげるわ。本当のアドレスを送りなさい。もし、今度間違っているアドレスを送ったら、あなた達タダでは済まないわよ。分かった? 千夏さん。」
千夏は、自分の名前が知られている事にビックリした。
――なぜ? 私の名前を知っているのよ?――
千夏は、焦った。気が動転してて“もうアドレスを送るしかない”そう思い始めている。
千夏は、自分の携帯を取り出し、この脅迫者にメールを打ち始めた。
綾子と博子は、千夏の行動を見守るしか出来ない。
暫くして、千夏の携帯にメールが来る。
メール「ありがとう。千夏さん。後の2人は? 綾子さんと博子さんだったわよね。早くしてよ。」
綾子と博子は、ビックリする。
――私の名前まで知っている? どうして? 私の事を知っている人なの?――
――いやっ! どうして名前を知ってるの? イヤダよぅ。――
綾子と博子も渋々、自分の携帯でメールを送る。
暫くして、加奈子の携帯にメールが来た。
メール「ありがとう。そこの女にアイマスクをしてトイレの中に縛りつけて。出来たら連絡ちょうだいね。」
千夏達は、加奈子を睨みつけながらアイマスクを取り出しつけていく。
千夏「あんたのせいでこんな事になったじゃない。どうしてくれるのよ!」
綾子「おばさん、もし私達に何かあったら、タダじゃおかないから。」
博子は、蹲って泣くばかりだった。
千夏と綾子は、ロープを取り出すと加奈子の体を縛りつけていく。腕も足もかなりキツ目に縛った。
加奈子「痛い。許して、お願い。痛い、痛い、キツイわ。お願い。」
加奈子の言葉など聞く耳を持たない千夏達。加奈子のカバンからハンカチを取り出すと加奈子の口に押し込みロープで口を巻きつけ声が出せないようにした。
千夏「縛ったわ。」
メール「ありがとう。今日は、これで解散にします。また、楽しみましょうね。もう、外には警官がいないから今のうちにそこから出て行きなさい。その女は、そのままそこに放置しておきなさい。誰かに見つかれば助けてもらえると思うから。その前に犯されるかもね。じゃあ、またね。」
千夏は、恨めしく携帯を見ていたが、加奈子が犯されるかもと言う文面に、顔をニヤッとさせ、加奈子の耳元で、
千夏「私達は、これで帰るから。あなたはここに放置されるらしいよ。誰かに見つかって犯されればいいのよ。」
千夏は、ずっと手に持っていたマジックで加奈子のおっぱいに『犯してください』と書き込んだ。綾子は、荷物の中からクリップを取り出し、加奈子の乳首に嵌める。クリップからは、大きな錘が鎖で繋がっており、張りのある加奈子のおっぱいが乳首を中心に垂れ下がってしまった。
さらに、お尻に刺さっているゴム棒も押し込み、20cm程ある棒がお尻から5cmも出ていなかった。
3人は、トイレを出て行く。もちろん、ドアは開けっぱなしにされていた。
――お願い、縄を解いて! お願いよ〜! 助けて。――
加奈子は、必死に呼びかける。しかし、ハンカチが邪魔をしてくぐもった声にしかならず、千夏達には、思いが届かなかった。
数分が経ち、加奈子は脅迫者が助けてくれる事を願っていた。
しかし、幾ら待っても誰も現れない。冷んやりとした空気が加奈子の体を通り過ぎて行くだけだった。股間は、まだ、ローターが蠢き続け、お尻を振るとアナルに刺さっているゴム棒から刺激を受け、体内は、怪しく火照っている。

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