羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章63

麻衣は貴子の右手でバイブを持たせ、左手はおっぱいを揉ませるようにさせて離れる。
麻衣「貴子、バイブは動かしちゃ駄目よ。入れてない事がバレちゃうからね。じゃあ、ちょっとずつスイッチを入れてみて。」
貴子は、ゆっくりとスイッチを入れた。太い方のバイブがクネり出す。もう1つのスイッチも上げていった。
貴子は、声を出して体をビクッとさせた。しかし、バイブを持つ手を離す事無く更に押し付けていった。
麻衣は、そんな貴子の恥態を写真に収めていった。

何度か気をヤッた貴子は、ソファーの上でグッタリとしている。
暫くして起き上がった貴子は、自分の恰好を見てビックリして思わず『キャッ!』と小さく叫んだ。全裸で大きく足を開いた状態だった。足元には、さっきまで気持ちよくさせていたバイブが転がっている。
足を閉じ、両手で体を隠しながらキョロキョロ辺りを見回す。
母の部屋から微かに話し声が聞こえた。正面の入口から美香が顔を出した。
麻衣「貴子、どう? 大丈夫?」
貴子は、目を見開いたまま美香を見つめるだけだった。
麻衣「何度も声をかけたんだけど、貴子、全く反応しなかったから。」
貴子は、顔を俯かせ恥ずかしそうに体を抱えて込む。
麻衣「貴子、こっちにおいで。」
貴子は、背中を丸めながら両手で胸と股間を隠して母の部屋に移動した。
母の部屋では、美紀がさっき撮った写真をHPにアップしている所だった。
貴子「………!!! ちょっとぉ〜、ヤダョ〜、止めてよう〜」
貴子は、美紀の傍まで行ってマウスを奪おうとした。
美紀「ちょっと! 貴子! 止めてよ。仕方がないのよ。」
美香「そうよ、さっきあなたの写真を送ったら返事が着て“HPにちゃんとアップしときなさい”って言われたのよ。」
美香は、貴子にメールを見せた。
そのメールには“貴子のコメントもちゃんと書きなさい”とまで書かれていた。
美紀は、写真をすべてアップし終わった。席を立つと貴子に
美紀「貴子、コメントはあなたが書かないと。ここに座って。」
貴子をPCの前に座らせる。
貴子「ちょっと待って。その前に何か着る物を…。」
美紀「今、麻衣が取りに行ってるから。」
貴子は、両手で体を隠し俯いたまま動こうとはしない。顔を上げると、さっきまでの痴態が画面いっぱいに写し出されているのが目に入るのだった。
そこへ麻衣が服を持って部屋に入ってきた。
麻衣「貴子、大丈夫? これ服。何処にあるのか分からなかったから適当に持ってきたんだけど。」
そう言って持ってきた服を貴子に渡した。
貴子「有難う。」
貴子は、服を受け取ったが貴子の知らない服だった。
貴子「これ…、何処にあったの?」
麻衣「貴子の部屋にあったよ。タンスの横に紙袋に入って。」
貴子「えっ? でも、私、知らない、この服。」
貴子は、動揺を隠せない。
麻衣「でも、今日貴子の家に来たときからあったよ。まさか!」
貴子「えっ?」
麻衣「この家に鈴木達が上がり込んだんじゃ? でも、鍵はどうしたんだろう?」
貴子は、俯いたまま体を震わせている。
麻衣「貴子? 大丈夫?」
貴子「実は………。」
麻衣「何? どうしたの?」
貴子「実は、前に私の部屋で………。」
麻衣「なに? 何? どういう事? 何があったの?」
貴子は、この前公園で鈴木に見られながらオナニーをした時の話を始めた。
麻衣達が鈴木を追いかけて行った後、鈴木の仲間から呼び出されて、気が付いたら私の部屋にいたことを話した。
麻衣「それで、あの後いなかったんだ。心配したんだけど、もう家に帰ったとばかり思ってたんだよ。次の日も何も行ってくれなかったじゃない。どうして教えてくれないのよ。そんな大事な事。じゃあ、アイツらは貴子家の合鍵を持っているって事じゃない。」
貴子「ごめんなさい。。。たぶん、持ってると思う。」
今にも泣きそうな声で貴子は答えた。
麻衣「貴子? もしかしてアイツ等にもうやられちゃってるの?」
貴子は、両手で顔を隠したまま首を左右に振った。
麻衣「そう。」
麻衣「ねぇ、貴子? あの鈴木が言ってた事、覚えてる?」
貴子は、少し顔を上げて麻衣を見る。
麻衣「屋上で言ってたアイツのセリフ。“貴子ちゃんの安全は保障する”っていう言葉。意外にアイツ、約束は守るんじゃない。だって、貴子の部屋で貴子、全裸で縛られていたんでしょ。もしだよ、もし、貴子の体が目的なら間違いなく犯されていたはずよ。でも、犯されなかった。てことは、アイツは貴子の体が目的じゃないって事じゃん。貴子の恥ずかしそうにしている姿をコッソリ見るのが目的なんじゃない。」
美紀「そうか〜! で、貴子が恥ずかしがっている理由は、貴子とアイツしか知らないって事で、2人だけの隠し事を共有している事に興奮している。」
美香「なるほど〜! だからこの先も貴子の体を襲う事は無い。」
麻衣「そう! 貴子には辛いかもしれないけど、アイツの指示に従っていれば襲われる心配はないよ。後は、貴子が何処まで受け入れられるかってトコが問題だね。」
貴子は、俯いたままみんなの話を聞いている。
麻衣「貴子? 後は貴子の覚悟次第だよ。我慢してアイツに従えるかどうか。」
美紀「貴子? どうする? でも、今更アイツに反抗してもHPまで作られちゃってるから。」
貴子は、顔を隠したまま首を左右に振る。
麻衣「どうする?」
美香「大丈夫。こんな事、いつまでも続くはず無いよ。私達も付いてるし、ねっ!」
貴子は、美香の言葉が嬉しかった。貴子の首が小さく縦に揺れた。
麻衣「よし! じゃあ、今はとりあえずアイツのいう事を信じて、アイツ等の指示にしたがっておきましょう。」
貴子は、顔を上げた。3人が貴子の周りで笑顔を見せている。みんなの笑顔が“頑張ろう”と言っているように思えた。
麻衣「じゃあ、とりあえずこの服を着よう。」
麻衣は、貴子に渡した服を持って貴子を立たせた。服はワンピースだったので、貴子の頭から被せていく。
服の裏地は無く、貴子の豊満なバストの先が服の上からでもその存在を誇示している。幸い透ける様な感じは無かった。
下の丈は、短く、立っていても太股を3/2位剥き出しになっていた。恐らく座ると貴子の繊毛が覗けてしまうかもしれない。
麻衣「じゃあ、貴子、ここにコメントを書こう。」
そう言って貴子を椅子に座らせて目の前にキーボードを置いた。案の定、スカートの隙間から貴子の少し茶色かかった繊毛が見えていた。
貴子も動揺していたが机の下に隠れるように椅子を動かしキーボードに手を添えた。しかし、何を打てばいいのか分からず、麻衣の顔を見る。
貴子「なんて打てば………。」
麻衣「う〜ん、アイツの指示に素直に従うと決めたんだから、正直に感想を書き込めばいいんじゃないかなぁ。でも、否定的なコメントはしない方がいいと思うけど。」
貴子は、キーボードを見つめたまま動かない。
美香「貴子? もしかして私達がいたら恥ずかしくて書けないんじゃないの?」
貴子「……、そんな事無いよ。」
麻衣「そっかぁ、そうだよね。ごめんね、貴子、気が付かなくて。じゃあ、私達貴子の部屋で待ってるから書けたら来て。」
そういうと、3人は母の部屋を出た。
貴子「えっ? そんな……、うん。」
貴子は、なんて書けばいいのか教えて欲しかったのに、聞くことも出来ず1人部屋に残された。

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