羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章69

★日常の計画

ゴールデンウィークも終わり、クラスの皆は思い思いの場所で休み中の出来事など談笑しながら話し合っている。朝のホームルーム前の時間。
その中に貴子の姿も見えた。自分の席で奈々と楽しく話をしていた。
入学当初の明るい笑顔で奈々と話をしている。
奈々も休み前の貴子の暗い顔が心配で何度も電話をしようとは思っていた。が、そっとしておくほうが良いのでは? 何かあればきっと相談してくれる、それまでは待ってみよう。と、勝手に思い連絡しないまま今日を迎えた。
そんな心配がバカらしいくらい貴子は元気な笑顔を奈々に向けていた。
奈々は、心の中でクスッと笑いながら貴子と談笑していた。
始業ベルが鳴り、みんな自分の席についていく。
貴子は、横を見て麻衣と目が合った。貴子は、麻衣にニコッと笑顔を見せた。
麻衣もビックリするほど元気な貴子に驚いていた。が、麻衣も貴子に笑顔を見せた。
先生が教室に入ってくると雑談が止み、辺りが静まる。
先生の目の前にいる鈴木の姿を見ていた。
貴子(もう、あんたなんかに負けないから。)

今日1日何事も無く過ぎ、貴子は帰る用意をしていた。ふと顔を上げると鈴木が走って教室を出て行くのが見えた。

メール「ハンディ、調子はどう? ちゃんと調べているんでしょうね? 1回目の調査報告は今日中よ。
鈴木は、昼休みに届いたメールを見て直ぐに返信した。
鈴木「まだ、1人だけしか調べてないです。   博子、20歳。O女子大3年生。きっと他の2人も同じ大学だと思います。自宅の住所は……市……3−3−1。親と同居しています。まだ、ここまでです。」
メール「よくやったわ。この調子で後の2人もよろしくね。ついでに家族構成とか、大学の予定表なんかも調べといて。これが出来たらまたご褒美をあげるから。今度は何にしようかな? また、エッチ、させてあげようかな? そうそう、ハンディ、ちゃんと下の毛の手入れはしてるでしょうね? 毎日、きれいに剃っておきなさいよ。もし、剃り残しがあったらお仕置きするから。じゃ、頑張ってね。」
鈴木は、メールを読んでビクッと方を震わした。鈴木は、下の毛が少し生えかけていた。今日は、チェックされない様なので、帰ったら剃る事にした。
それよりも、ご褒美のエッチが楽しみで仕方がない。
今度は、貴子ちゃんとエッチをさせてもらえるかも知れない。そう、思い切っていた。
放課後になって鈴木は急いで、O女子大に向かい、調査を再開させる。

早紀以外の7人は、恵美の家に集合していた。早紀は少し調べ物をしてから来る事になっている。
早紀は、放課後、誰もいない屋上で双眼鏡を覗き野球部の練習を見ていた。と言うより、石田の様子を見ていた。
早紀(あれからだいぶ経つけど、あいつ、何も動かないわね。もしかして、見た相手を特定できていないのかも)
そんな事を考えながら暫く石田の動きを見ていた。

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