羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章77

清水は、走って去って行く石田を見送ると、智子の元へと急いだ。

池の中島へつながる橋を渡ると島の奥にボンヤリと人影が見える。
目隠しをされ手は頭上に、枝に巻かれたロープと結ばれている。
身体を隠す物は何も無く、ボリュームたっぷりの上半身。遠くからでも分かる引き締まったウエスト。足をくの字に曲げ恥ずかしさを表現しているヒップから下半身。
月明りに照らされ全身が白く輝いている様に見える。
そんな智子を見つめニヤつきながらゆっくり近付く。
側まで行くと智子は小さな声で俺の名前を呼ぶ。
清水は、答えず智子の前に立ち大きく実ったおっぱいの先を摘んだ。
智子「キャッ!」
全身を震わせて小さく喘ぐ。
清水「どうだい? 目も見えず手は縛られ素っ裸で野外に放置された気分は?」
智子「は、恥ずかしい。!! もうダメ。縄を解いて。」
清水「どうして? こんなに感じてるくせに。」
そういうと清水は、智子の股間に手を差し入れ恥部の濡れ具合をみる。
清水「ほらっ、こんなに濡れてる。折角だからもう少し楽しもうぜ。」
清水は、智子の腰を掴むと反転させる。
清水は、素早くズボンを下げると、猛り狂ったように硬くなったモノを智子へと向けた。
いきなりの挿入に驚く智子だが、清水は、激しく腰を動かす。
智子は、快感を堪える事が出来ず、声が出てしまっている。
清水は、背後から智子の胸を揉みし抱き、一際大きく突き入れると一気に引き抜く。
引き抜いた瞬間、
智子の背中から腰にかけて熱いシャワーが降り注いだ。
智子も自分の足だけでは立っていられないのか、膝を曲げて、腕を縛っているロープにぶら下がっていた。
清水は、ズボンを穿くと智子を縛っているロープを解く。
智子を抱き抱え、近くに敷いてあるタオルの上に座らせ休ませる。
清水は、回りに脱ぎ散らかしてある智子の服や荷物をまとめると、すべて抱え智子に、
清水「向こうのベンチにいるから、落ち着いたらおいで。」
智子の返事も聞かず、スタスタと去って行った。
智子は、羞恥心と昂奮、感覚の高ぶり、すべてが初めての体験だった為、何も言えず清水の背中を見つめるだけだった。


どの位の時間が経っただろう。
清水の居るベンチの足下には、煙草の吸い殻が8本落ちている。
清水「それにしても、遅ぇなぁ。」
早紀「そんなにすぐには出られないでしょ。」
突然、背後から声が聞こえる。
清水は、後ろを振り向くとベンチの背に隠れる様に早紀がしゃがんでいた。
清水「なんだよ、びっくりさせるなぁ。」
早紀「最高だったよ。バッチリ録画出来たし。」
清水「まぁなっ。で、ちゃんと俺の顔は消せよ。」
早紀「分かってるって、約束は守るわよ、お互いの為にね。」
清水「で、これからはどうすんだ?」
早紀「今日はこれでお終い。そんなに一気にやっちゃうと危険だからね。」
清水「へぇ〜、そんなもんかね。」
清水「で? 約束はどうなった?」
早紀「わかってるって。ちゃんとキャスティングしてあげるから。近い内に連絡するわ。今日はもう適当に帰っていいわよ。あの子は、家まで送ってあげなさいね。」
早紀が指差すその先に顔だけを茂みから出している智子がいた。
清水「はいはい。早い内に連絡がくることを願ってますよ。」
そういうと清水は立ち上がり智子の方を向いて手招きした。

茂みから顔だけを出して清水の居場所を探す。


清水「はいはい。早い内に連絡がくることを願ってますよ。」
そういうと清水は立ち上がり智子の方を向いて手招きした。

茂みから顔だけを出して清水の居場所を探す。
300メートル程先のベンチに煙草を咥えて座っているのが見える。
気付いて迎えに来てもらえるよう手で合図を送る。
清水は、立ち上がった。
気付いて迎えに来てくれると思ったら、こっちに来いと手招きをする。
どうしても迎えに来てくれないらしい。
智子は、一旦茂みの奥に下がり、手に持っているタオルを身体に当て直す。
タオルといってもよくあるフェイスタオルサイズで、智子の全身を隠せる筈はない。
背中を丸め、右手でタオルの端を持ちバストを左手で反対の端を持ち股間をギリギリ隠すが、深夜とはいえ公園の中では、かなり不自然で異様な格好だった。
もう一度顔を出して当たりの様子を伺う。
誰もいない。
清水は、相変わらず煙草を咥えたまま椅子に腰掛けていた。
ーーーよし!ーーー
意を決した智子は、茂みの中からタオル1枚の姿を現した。
回りを気にしながら一歩一歩ゆっくりと清水の方に歩いて行く。
それに気付いた清水は、ニヤリと笑みを出しイヤらしい目付きで智子を見つめる。

そんな二人の様子を見ている者がいた。
早紀と恵美だった。
早紀は、清水の後ろの茂みから、恵美は智子を横から。それぞれが智子の痴態をカメラに収めていく。

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