羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第二章83

一方、石田はというと、
石田『やっぱり、奈々も………。』


ここまでくると石田も大胆になる。
石田は、奈々のシャツをゆっくりと脱がしていく。
ブラもいつの間にかホックが外れており一緒に脱がす。
石田は、奈々の背後に座り脇から手を入れ両手で胸を揉み上げる。
奈々は、声が出そうになるのを堪えている。
石田の右手が徐々に下に移動するのを奈々は目で追っていた。
ついに石田の手がスカートの裾に辿り着く。
内腿に触れた瞬間ビクッとして足を閉じる。
石田は、スカートの裾を少しづつ手繰り上げながら指は、腿の僅かな隙間に入れている。
奈々の右手が石田の股間に移動していた。
イキリ立った石田は、自らズボンのベルトを外していく。
奈々は、股間を擦りながらも一度腰を上げて、向かい合う様にしゃがんだ。
ズボンを下げるのを手伝う。
大きく膨らんだブリーフを撫で擦る。
ビクッと体を震わせた仕草が可愛かったのか、クスッと笑った奈々はブリーフの端を掴む。
ソッと下げた所から、ついにその姿を現わした。
テカり輝くその竿の先からは、すでに汁が零れていた。
奈々は、頬を更に赤く染め、しかし手はブリーフを膝下まで下げ、竿に手をのばしていた。
何度か軽く擦った後、石田の顔を見た奈々は、目を閉じて竿先に口を近付けた。
奈々にとってこの行為は、生涯で3度目だった。
過去の2回も相手は石田。
石田と付き合い始めたのが、この春休み。
中学校の時、野球部のマネージャーをしていた奈々は、石田と出会い、お互い好意を感じていた。
石田は、卒業後も奈々の事を思い続けていて、奈々の卒業と同時にデートに誘ったのだった。
春休み中は、クラブも夕方までで終わるので、ほぼ毎日の様に会っていた。
たまにクラブが休みの日は、朝早くから会っていた。
告白してから5日後に二人は、ついにその日を迎えた。
お互いが始めて同士だったので、石田は、訳が分からないまま感情と勢いで、奈々もされるがままに体を任せ、痛い記憶が残っていた。
しかし、終わった後の石田に抱きしめられていた時の充実感は、奈々にとって最高の思い出になっている。
その日から今日までに2度行為を行っていた。
その時に始めて、石田のモノを手と口を使って慰めた。
最初は、どうすればいいのか戸惑うだかりだったが、石田の指導のもと射精させるコツを得ていた。

今、キスをしているこの竿を右手で中程を持ち少し下に引っ張る。
剥けて間もないのか、亀頭回りに残っている皮が離れ全体が姿を現わした。
奈々は、亀頭のみを口に含み巧みな唇捌きで刺激を与える。
舌も裏筋を的確に捕らえ、左手は袋を右手は竿を、とても今日が3回目のフェラチオとは思えない技の数々であった。
石田も奈々のテクニックにビックリしながらもすでに発射寸前まで追いやられた。
石田「あっ! ヤバい! 逝きそう。」
奈々「いいよ。出して。」
そういうと、右手の速度を上げ口舌の刺激を強くした。
石田は、奈々の頭を押さえながら体を震わした。
口に出された奈々は、亀頭から離れると上を向いてそのまま飲込んだ。
初めての時から奈々は呑んでいた。というより、呑んでしまっていた。
その為、呑むのに抵抗感が無い。
初めて口に出された時も今の様に頭を押さえられていた為に喉奥に出され、咳き込んだ勢いで飲込んだ。
2度目は、口に出されるのを覚悟していた。石田が飲んで欲しいと言うので、飲み込んだ。
若干生臭さがあったが、思っていた程抵抗感も無く飲込むことができた。
そして今日は、自分の意思で飲込む。
好きな彼氏のモノ(為)と思うと自然に受け入れられる。
奈々は、口を拭ったら舌を出して、石田のモノを掃除するように舐め上げた。
石田は、快感の余波を楽しみつつ、舐めている奈々の顔を見つめていた。
一度放出していても、若さからかまだまだ元気である。
石田は立ち上がると、自分が履いていたズボンをシート代わりに石段に敷き奈々を座らせた。
横に座って唇を近付ける。
奈々は、されるがまま状態。
石田の左手が奈々の背中を通って胸を触る。
右手は、スカートの裾から中に入り込もうとしていた。
奈々は、足を少し開き受け入れやすい姿勢になる。
唇が下に下がり、奈々の胸の頂きを舐めあげる。
奈々は、石田の頭を抱える様に手を添えて、声を押し堪えている。
右手が奈々のスカートの中、パンティに到達した。
パンティの上から奈々の秘蔵を優しくなぞる。
奈々は、体を震わせて小さく喘ぐ。
石田の手がパンティの中に入ろうとしている。



そんな二人の行為を遠目で見つめる目があった。
恵美「男って単純よね。」
早紀「だから、簡単に操れるのよ、男なんて。それより、しっかりと録画してよ。」
恵美「あらっ、早紀嬢は、私を誰だと思ってらっしゃるのかしら?」
早紀「はい、《盗撮の魔術師》だよね。」
恵美「ピンポーン! 正解!」
早紀「あんた本当に気に入ってるのね、その呼び名。」
それは、数日前の事。
全員が集まって、智子と清水、石田と奈々が繰り広げた深夜の公園での出来事を写真を見ながら話していた時、美穂が恵美に対して言った一言だった。

早紀「まぁ、確かに盗撮技術は神業だからね。恵美が居なかったら、こんな遊び出来なし。」
恵美「早紀に褒められるなんて何か怖いなぁ。まさか、今度は私を貶めようとしてないでしょうね?」
早紀「まさか! あんたがいなきゃ私は何も出来ない小娘です。」
恵美「よく言うよ。」早紀「まっ、アンタと私は最強コンビってことよ。」
恵美「その言葉信じてるわよ。でも………。」
早紀「シッ! 漸く始まったわよ。」

目の先では、今正に交わろうとしていた。
石段に手を付いてお尻を突出している奈々を背後から猛り狂う竿で突立てようとしている瞬間だった。
俯いてその時を待っていた奈々は、顎を前に突出して小さく声を上げた。
数十メートル離れている早紀達の元まで聞こえそうだ。
石田は、徐々に動きを早くしていく。
それに伴って奈々の声にも妖艶さが出てきた。

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