羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第三章2

しばらくして、加奈子はリビングに現れた。
バスタオル一枚を身に着け、湯上りのあの独特な妖艶さを漂わせている。
伏せ目がちに清水の顔を伺いながら、バスタオルをゆっくりと放し床に置く。
恥ずかしそうに両手で胸と股間を隠しながら、清水の側までいくと、三つ指をついて頭を下げ、
加奈子「遅くなりました。先ほどは、恥ずかしい痴態を見せてしまい申し訳ありません。もし、よろしければご主人様のお…、おちん…ちん、にご奉仕したいのですが、よろしいでしょうか?」
清水「良いだろう」
加奈子「ありがとうございます。」
加奈子は、そういうと膝立ちで、ソファに坐っている清水の足元まで行きベルトに手をかけた。
清水は、そんな加奈子を腕組みをしながら眺めていた。
(―――くっくっくっ、こうもあっさりと従順にあるとは…、あんなガキ共に遊ばれるわけだ。―――)
そう思いながら、ここまでの日々を思い出していた。

―――

『貴子を公園で露出させる』
これに成功した清水は、約束通り加奈子の体を自由に出来る、しかも、早紀から調教の依頼までされた。徹底的に醜くさえあれば好きにしても良いと。すべて記録に残す事を条件に。
これで、加奈子の体は清水の好きな様に出来る権利を獲た。
加奈子の素性を聞くと、智子の母親だった事にびっくり!
看護助士として、近くの総合病院で給料の良い深夜勤務がほとんど。早朝に帰宅して夕方過ぎに出勤する。
昼間は、自宅に居るのでそのまま自宅での調教をする事にする。

時計を見ると、午前11時。早々、加奈子に「これからお前の専属調教師が家に行く。素っ裸になって出迎えろ」とメールを送った。ついでに、早紀から貰った写真も添付して。
清水は、加奈子の家に向かう用意を始めた。
家には何度言った事がある。母親にも何度か会ったことはある。が、年増には興味がないので、母親の顔は記憶に無い。まさか、あんな妖艶な女だったとは。
今度はその妖艶な女、そして母親というシチュエーション。実に楽しみだ。周りの人は怪訝な視線を向けてくるが、清水は全く意に介さない。
30分程で加奈子の家の前まで来た。
逸る気持ちを抑え、チャイムを鳴らす。
しばらくして、「はい」と返事が流れる。
清水「お前のご主人様だ。三つ指突いて出迎えろ。」
加奈子「………、はい。」
聞き取れるかどうか程の小さな返事。
清水は、門扉を開け玄関に入る。ニヤけた顔を手で擦り気持ちを引き締める。
玄関ノブに手をかけ勢いよく全開まであけ開いた。

大きく開けられた事と今後大きな存在となるだろう主人と初めての対面に加奈子は、背を大きく丸め更に最小限にまで縮こまっていた。

清水は、目の前のシミひとつ無い透き通るような白い背中を眺めながら思わず顔が綻んだ。
清水「ほぅ、命令は守れたようだな。よし、顔を上げろ。」
中に入り後ろ手にドアを閉めた。
加奈子は、ビクッと体を震わせ、目を閉じたままゆっくりと頭を上げていった。腕が真直ぐに伸び頭は項垂れていて髪の毛が加奈子の顔を隠している。
清水は、姿勢を低くして加奈子の真正面からじっくりと見る。
(くっくっくっ、羞恥に打ち震えるこの顔、最高だぜ。ほぅ、近くで見るとかなりボリュームのある乳だ。しかも子供を2人育てたとは思えない綺麗な乳首だ。おそらく母乳が出なかったのだろう。もしくは、俺様の為に今日まで綺麗に手入れをしていたのか。くっくっくっ、これからが楽しみだぜ)

頭のすぐ側で気配を感じる。体の震えが止まらない。痛いほどに視線を感じている加奈子は、目を開ける勇気が無い。
(怖い、こわい、怖い、どんな人なの? わたし……、どうなるの?)
清水「どうした? 目を開けないのか?」
加奈子は、揚げていた顔を下に下げようとする。しかし、清水が加奈子の顎を掴み下を向かせさせない。
清水「目を開けろ!」
加奈子は、ゆっくりと目を開ける。
目の前に清水の顔がアップで映る。すぐに目を閉じた。
清水「ふふふっ、久しぶりだな。」
加奈子は、清水の言葉にびっくりして、もう一度目を開けた。

しばらくの間ののち加奈子の記憶の中から目の前に居る男の顔を思い出した。
加奈子「………! あ・あ・なたは!」加奈子は、開いた口が塞がらない。
清水「覚えていたか、どうも。」
加奈子「………!!!」
清水「へへっ、まさか親子共々相手出来るとはね。どうせなら智子も呼んで一緒に3Pでも楽しむか。」
加奈子「あ、あ、あ、……、」
清水「智子の処女は俺が頂いたぜ。痛いくせに唇をかんで我慢して、いい顔してたぜ。」
加奈子「そ、そ、そんな……そんな言い方って……。」
清水「だいぶセックスの良さも分かってきたみたいだから、そろそろ…。」
そういうと加奈子の目を覗き込んだ。
加奈子「あ、あ、あ、いやーー! やめてっ!! お願い!!! と、と、ともこは…智子は…!」
清水「お前が俺をしっかりと楽しませてくれたら、考えてやろう。さぁ、挨拶をしろよ、俺が納得するような挨拶をしろ。」
そういうと、清水は立ち上がりカバンからカメラを取り出し録画を始めた。
加奈子は、震える体どうすることも出来ず、ただただ清水の顔を見上げるしかできない。
清水「どうした? 早くしろよ。」
清水が足で加奈子の腕を軽く蹴った。
加奈子は、額が床につく位まで頭を下げ、
加奈子「どうか、智子にはひどいことをしないで下さい。代わりに私が清水さんを精一杯楽しませますので、どうかよろしくお願いします。」
清水「なんだそれ? そんなんで俺が喜ぶとでも思っているのか? おいっ!」
加奈子「………。」
清水「俺は、お前の主人だ! ご主人様と呼べ! それから、もっと俺を興奮するような言葉を使って挨拶をしろ!」
加奈子「ご、ご主人様、ど、どうか、私に奉仕させて下さい。」
清水「だめだ!」
清水「最初の言葉は、教えてやる。その後に続く言葉を考えろ。いいな!」
清水は、加奈子に挨拶文を教えた。
加奈子「私、智子の母親である加奈子は、……、……、………。」
清水「声が小さい! もう一度やり直し!!」
加奈子「私、智子の母親である加奈子は、夫に先立たれ、この熟れた体を持て余しております。もう、オナニーだけでは満足できません。ど、どうか、………。」
清水「どうした? その先は考えろ! ほらぁ、早くしろ!」
加奈子「どうか、私を抱いてください。」
清水「駄目だな。」
清水は、玄関ドアを全開まで開けた。
加奈子「ヒッ!」
加奈子は、体を小さくたたむ様に丸まり、
加奈子「し、閉めて下さい。早く。見られます。閉めて、下さい、お願いします。」
清水「ちゃんと挨拶が出来たら閉めてやるよ。もし、今度も駄目だったら、そのまま外に連れ出すからな。」
清水「しっかり考えろよ。」
加奈子「そ・そ・そんな、あぁ、お願いします、あぁ、許して下さい。」
しばらく考えたが何も思い浮かばない。
加奈子「お、お、お願いします。なんと言えばよろしいのですか? 教えてください。」
清水「頭の悪い奴隷だなぁ、まぁいい、教えてやる。その代わりペナルティとして、その場で体育坐りをして足を肩幅以上に広げろ! そして、腰を浮かして前に突き出せ。片手で体を支えながらもう一方の手でオマ○コを広げながら言うんだ。いいな!」
加奈子「…………。」
加奈子は、目が点になり返す言葉が出てこない。
そんな加奈子の耳元で清水は、台詞を教える。
半パニック状態の加奈子の脳では、なかなか覚えることが出来ない。
何度か頭を小突かれながらも復唱して覚える。何分過ぎただろうか、加奈子の家の前を何人か人が歩いて行く。不自然にドアが開いている玄関をチラッと見る者も入るが、道路から少し上がった所に玄関があり、しかも清水の体が壁になっていてその奥に居る加奈子の姿は見られることは無い。
清水「よし、もう良いだろう、ほら本番だ!」
そう言うと清水は、玄関入り口まで下がった。
清水「ほらっ! 早くしろ。」
加奈子は、おずおずと言われた姿勢になる。腰を浮かせるが足がなかなか開かない。
顔を横に伏せ、ゆっくりと開いていく。すぐに右手が股間に伸び隠す。
肩幅程開いた。後は、右手で開くだけだ。
清水「早くしろよ。いつまで経っても終わらないぞ。そのうち誰か来るかもな。」
確かにいつまでもこんな格好で玄関に居るわけにはいかない。
意を決した加奈子は、中指と人差し指を添えてV字に開いた。
加奈子の口から、「あぁぁぁ、、、」と小さくこぼれた。
加奈子「私、智子の母親である………、」
清水「声が小さい、やり直し!」

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