羞恥ゲーム
〜自分の保全と欲望と〜
小早川:作

■ 第三章9

車が遠くで小さくハザードをたいて止まっている。
清水の車だ。およそ500メートルくらい先だろうか。
智子を驚かせようとしただけ、きっと迎えに来てくれると、智子はおとなしくその場で待っている。
しかし、一向に車が動く気配がない。
運転席から清水が降りて、こちらに向かって手招きをしている。
智子はあきらめてゆっくりと立ち上がると、両手で体を隠し辺りを見回してから腰を屈め、清水の下まで走った。
誰にも見つかることなく車までたどり着く。清水は、両手を広げて智子を迎え入れた。
ギュッと抱きしめる。
清水「よくやったね! さすが智子だ!! ねっ、誰にも見つからなかったでしょ。それにすごく心臓がドクドクしているのが分かるよ。」
清水の手が智子の股間にのびる。
清水「智子も大分興奮したみたいだね。ここはすごい事になっているよ。」
智子「。。。。。。いやっ、恥ずかしい!!」
清水「さぁ、場所をかえようか、車に乗って。」
智子は、震える体を清水に預けたまま、清水の誘導のまま車に乗り込んだ。
智子の服は後部座席にあったが、智子は助手席側に乗り込んだ。
服を取ろうとするが、清水に制止され、
清水「せっかく火照った体を冷やすのは勿体ないよ。」

そういうと、清水は智子の手をシートの後ろで縛り、余ったロープを足首には絡め、足をM字に開いてしっかりと固定した。
車の前から見たら智子のすべてが丸見えだった。
智子「ちょ、ちょっと、これじゃ、前から…、ま、まる見え………。」
清水は、カバンから2本のバイブとクリップを取り出し、智子のまだ乾ききらない其処に刺激を与えながら太目のバイブを挿入する。
智子「ああぁぁぁ、、、っ。。。」
続けて、細目のバイブをお尻の穴に押し込む。上から流れてきている液体でここにもすんなりと入っていく。
智子「くぁああっ、、、っ。。。」
清水「どうだい、気持がいいだろう。これも着けてあげるから。」
ニップクリップを智子の尖りきった乳首に嵌め、固定していく。潰されていく乳首が痛々しそうであるが、智子の全身像を見ると、ものすごく妖艶さを際立たせている。
バイブが外れないようにロープで固定して、クリトリスに刺激を送っている太目のバイブから伸びる小さな突起を更にテープで固定する。
小さな突起とニップクリップを紐で結びお腹の前で逆三角形で引っ張り合うようにしっかりと括りつけた。
智子「くぅぅぅぅ〜っ。」
清水は、電源を弱で入れ智子の体に白いブランケットを1枚掛けた。
智子「はあああぁぁ、くぁぁっ、くっ、くっ、あっ! あっ! はぅっ、うっ。」
智子の体がビクビク動く。
清水「あまり暴れると、ブランケットが落ちるよ。運転中は直せないからね。派手に暴れないようにね。」
そう言うと、清水は車をゆっくりと発進させた。

智子は少し倒したシートに顎を上げた状態で深く坐っている。目は、清水の方を見つめている。何かを訴えているようだった。
清水は、気付かないフリをして運転していた。
清水「ほら、ここが何処か分かる?」
智子は、ゆっくりと目を正面に向けた。
智子「………ぇっ!」
言葉が出ない驚き。
目の前に見えたのは、智子が通っている高校の正面入り口。今日は休みなので閉まっているが、横の通用口は開いている。
部活の生徒が数人出入りをしているのが見えた。
智子「ちょっと、イヤだ、早く車を動かしてよ。見つかっちゃう。もし、知ってる人に見つかったらもう、わたし。。。」
清水「大丈夫! この車の座席は外からじゃ見えにくい位の高さだし、もし、見る人がいてもシートは倒れてあるから智子とは誰も分からないよ。もちろん、ブランケットもちゃんと掛かっているから、この下が裸だって事もね。」
清水は、ブランケットを持ち上げたり引っ張ったりしながら言った。
智子「ちょ、ちょと、やめてよ、お願いだから。」
清水「ふふふっ、しょうがないなぁ、じゃあ場所を変えようか。っと、その前に。」
清水はカバンからアイマスクを取り出し智子に付けた。
智子「えっ? 何??」
清水「大丈夫、智子をもっと気持良くしてあげようかなって思ってね。そうそう、窓を開けるから大きな声を出したら駄目だよ。人が集まってくるから。いい? 分かった?」
智子「えっ? はぁ、はい。」
智子の耳にヘッドフォンをつけ視覚と聴覚を奪った。
智子「えっ?! ちょっと!!」
清水は、ヘッドフォンを少し持ち上げ智子の耳元で、
清水「ほらぁ、大きな声を出さないようにって、さっき言ったでしょ。大丈夫、場所を変えるから。と言っても、智子の知っている人がいるかも知れないけどね、だから静かにしているんだよ。」
智子「えっ?! ちょっとイヤ! 駄目!! ねぇ?」
清水「静かにしていれば絶対に見つからないから。だから、絶対声を出しちゃ駄目だよ。」
清水は、車の窓を開ける音を智子に聞かせてからヘッドフォンを付け聴覚を奪った。
智子「あっ!! っ!!」
車が動き出す。ブランケットが風を受けて動くのが体で分かる。
智子「ねぇ? どこに行くの?」
小さな声で清水に話しかける。話しかけたところで、答えが聞こえないのだが、聞かずには居れないのだった。
車は真直ぐ進んでいるようだ。きっと学校に近づいたんだと、智子は思った。

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