体罰
ドロップアウター:作

■ 14

 先生は、ほとんど無表情のままで言いました。
「まずは・・・パンティ、脱ぎなさい」
「えっ・・・」
 その瞬間、私はいきなり往復ビンタを浴びたような気分になりました。
 胸の奥が、チクチク痛みました。
 あまりのショックに、私はしばらく固まってしまいました。
「蓮沼さん、聞こえなかったの?」
 佐伯先生はだんだん怖い顔になっていきます。
「パンティを脱ぎなさいって言ってるのが分からないの?」
 膝ががくがく震え始めました。ゾクッとして、全身に鳥肌が立ちました。
(そんな・・・パンツも脱ぐって・・・そんなことしたら・・・やだ・・・やだよぉ・・・)
 顔が熱くなりました。私はうつむいて、しばらく動くことができませんでした。
 先生が今の命令を撤回してくれることを、心のどこかで期待していました。
(いや・・・みんなの前で・・・パンツ・・・脱ぐなんて・・・そんなこと・・・そんなこと・・・)
 先生だけでなく、部員のみんなの視線を痛いほど感じました。これからみんなに、私が一番恥ずかしいところを見られてしまう、そう考えると、本当に気が遠くなりそうでした。
「蓮沼さん」
 佐伯先生は凄みました。
「これはそんなに驚くような罰じゃないのよ。あなたさっき、みんなが集中できないのは自分のせいだって認めてたじゃない。みんなの責任も自分一人で背負う、その分の罰も受けるって、自分でそう言ってたじゃない」
「はい・・・」
 私は震えた声で返事しました。
「責任を背負うというのは、そういうことなのよ。パンティを脱いでもらうのは、みんながスカートを脱ぐ分を肩代わりしてもらうから。自分で言ったことは、最後まで全うしなさい」
「はい」
 いつの間にか、涙声になっていました。
(そうだ・・・あたし・・・自分で責任を取るって言ったんだから・・・その責任・・・ちゃんと最後まで・・・取らないと・・・)
 私はゆっくりとした動作で、パンツのゴムの部分に指をかけました。
「いやっ!」
「やだ・・・」
 その時、また何人かが声を上げるのが聞こえました。
(みんな・・・ごめんね・・・また怖いところ見せちゃうけど・・・あたし・・・あたし・・・自分がしたこと・・・ちゃんと償うね・・・)
 私は少し前かがみになって、指先に力を込めました。
(がんばれ・・・がんばれ・・・)
 私は自分にそう言い聞かせました。
 一瞬、私は目をつむりました。
 そして・・・パンツを思い切り膝の辺りまで下げました。
「いやっ!」
 また悲鳴が聞こえたのですが、なるべく冷静でいようと心がけました。
 自分の下半身は見ないようにして、パンツを足から抜き取りました。胸がすごくドキドキしました。
 パンツをすでに脱いでいた衣服と一緒においてから、私はまた先生の前に立ちました。
 その時、私は見ないようにしていた自分の下半身を見てしまったのです。
(ダメ・・・!)
 私は耐えきれなくなって、アソコを両手で強く押さえました。
 自分の下半身を見てしまってから、みんなに全裸を見られているということを急に強く意識してしまったのです。全身が火照りました。
(見られちゃった・・・みんなに・・・あたしのアソコ・・・見られちゃった・・・)
 アソコを見られた恥ずかしさは、さっき乳房を見られた時とは比べものにならないくらい強いものでした。
 まばたきをすると、涙がじわり、じわりと流れ出てきます。
(恥ずかしい・・・こんなこと・・・やだ・・・やだよ・・・もう・・・消えてしまいたい・・・)
 私は、心の中で泣き叫びました。

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