体罰
ドロップアウター:作

■ 24

 その瞬間でした。
 佐伯先生は、何と、右手の人差し指を私の股間のワレメに差し込んできたのです。
「あっ・・・い・・いや!」
 私は思わず大きな声を上げてしまいました。
 反射的に足を閉じようとしました。でも先生はそれを予想していたように、左手で足を押さえたのです。
「大丈夫・・・処女膜を破るようなことはしないから・・・」
 私は「ショジョマク」という言葉の意味が分かりませんでした。でも、その意味を想像するゆとりが今はありませんでした。
 先生は、股間の少し出っぱったところに指先を当てました。そしてその部分を、ぐりぐりといじり始めたのです。
「ああ・・・ん・・・ああ・・・!」
 さっきよりも強い刺激が体に起こりました。
 出っぱった部分も愛液で濡れています。だから、先生がそこをいじる度に、さっきみたいに「クチュ、クチュ、クチュ、クチュ・・・」と音がしました。
(いや・・・変な・・・感じが・・・怖い・・・怖いよ・・・おかしくなりそう・・・!)
 私は心の中で叫びました。
 先生は容赦なく、私の性器をぐりぐりといじり続けます。
 私はなす術もなく、何だかやらしい声を上げることしかできませんでした。
「んん・・・ああ・・・ああ・・・」
 クチュ、クチュ、クチュ、クチュ・・・。
「ああ・・・あん・・・ん・・・ああ・・・!」
 クチュ、クチュ、クチュ、クチュ・・・。
 時間がたつにつれて、快感が次第に大きくなってきました。
 乳房や乳首を弄ばれた時よりも、気持ちがいいんです。そのまま、本当に壊れてしまいそうでした。
(やだ・・・やだ・・・変になっちゃうよ・・・)
 クチュ、クチュ、クチュ、クチュ・・・。
「ああ・・・あん・・・あっ・・・」
 私は、何とか理性を保ち続けようと努力しました。
(ダメ・・・壊れたく・・・ない・・・)
 でも、気力がそろそろ限界に近づいていました。
 目の前で、佐伯先生がにやっと笑いました。
「ふふ・・・そろそろ・・・いきそうみたいね? いいのよ・・・いっちゃっても・・・」
 先生の言葉の意味はよく分かりませんでした。でも、私が快楽に溺れそうになっているのを、先生が見抜いているということは分かりました。
 すでに、私の股間からは液がたくさん出ていて、べっとりと濡れていました。
 息がすっかり荒くなっています。股間を先生に弄ばれて、体中が熱くなっていました。
 クチュ、クチュ、クチュ、クチュ・・・。
「ああ・・・あん・・・ん・・・ああ・・・!」
 クチュ、クチュ、クチュ、クチュ・・・。
「んん・・・ああ・・・あああ・・・!」
(ダメ・・・壊れちゃう・・・!)
 私がそんなふうに思った、その瞬間でした。
「ああっ!」
 私は声を上げてしまいました。
全身にしびれるような感覚が襲いました。
頭が一瞬、真っ白になりました。
「ハア・・・ハア・・・ハア・・・ハア・・・」
 気が付くと、私は息を荒げて、呆然としていました。
「ハア・・・ハア・・・ハア・・・ハア・・・」
 もう、何も考えることができませんでした。ただぼんやりと、天井を見つめていました。
 ふと、佐伯先生が笑いながらこっちを見ていることに気づきました。
(あ・・・あたし・・・あたし・・・一体どうなっちゃったの?)
 先生は笑いながら、口を開きました。
「ふふ・・・ちゃんと最後までいけたじゃない・・・気持ちよかったでしょ?」
 先生の言葉を聞いて、私は初めて、自分がどうなってしまったのかを悟りました。
(そうだ・・・あたし・・・本当に・・・壊れちゃったんだ・・・みんなの・・・目の前で・・・あたし・・・あたし・・・!)
 自然と涙が出てきました。
(いやっ・・・恥ずかしいよぉ・・・こんなの・・・耐えられないよぉ・・・あたし・・・みんなの前で・・・みんなの前で・・・あんなはしたないところ・・・見せちゃった・・・)
 涙は止めどなくあふれました。
 恥ずかしくて、悔しくて、とてもみじめな気分でした。
「うぅ・・・うぅ・・・ひっく・・・ひっく・・・」
 私は嗚咽をもらして大泣きしました。
「ひっく・・・ひっく・・・うぅ・・・ひっく・・・」
 もう、我慢の限界でした。我慢する必要も、ありません。私は、これまでこらえてきたもの全てを吐き出すように、人目も気にせず泣きじゃくりました。

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