乳子
妄想男子:作

■ 3

少女は裸をさらされた翌日も学校へ行った。
今までもいじめられているからと学校を休んだことはない。
全ては母親にばれないように、心配をかけないようにという理由だ。
幼い頃、父親が突然の事故で亡くなってから、母親はパート務めで少女を育ててきた。

少女は中学を卒業すると共に働くつもりでいたが、母親の「高校くらいは出ておきなさい」という言葉にそのまま従い、公立の進学校に入学した。

母親の言うことを聞き、常に笑顔でいることが母親への恩返しになると思い、少女はそれを貫いてきた。

いつも通り、満員電車に乗り込んだ。
少女も痴漢にはあったことはある。
内気な少女は黙っているしかできないが、それでも服の上からお尻や胸を軽くさわられる程度だった。

しかし、今日の痴漢は違う。
6本の手が少女の身体を這い回っていた。
集団で痴漢行為に及んでいる。
少女の制服の下から柔らかな双丘を鷲づかみし、スカートや下着の中にまで手を入れてきた。

「おとなしくしてろよ」
と低い声で少女の耳元で脅す。
言われなくても少女には抵抗する力もなければ声をあげる勇気もない。
「昨日はあんなにおっぱいぷるぷるさせやがってよ。揉んでくれって言ってるようなもんだよな。」
「そうそう、だから揉んでやってるんだ。柔らけぇ〜。」
「どうせオマエなんかこれから先、男に揉まれることなんてないんだから感謝しろよ」

口々に勝手なことを言っている。
少女を痴漢している男達は、少女のクラスメートだ。

少女を取り囲むようにしている為、周りからはわからない。
「おい、濡れてきてんじゃん」
「乳首も勃ってるぜ」
「学校着いたら犯してやるよ」

経験に乏しい男子生徒たちの力まかせな動きに少女は決して快感は得ていなかった。
無理矢理指を入れられ、身体の防衛反応で陰部が濡れただけだった。

そんなことは、男子生徒たちにはわからず、
自分達のテクニックに自惚れ、少女を淫乱と貶め、少女の身体をむさぼった。

駅に着くまでの10分間、少女は力まかせに嬲られた。
「学校に着いたら美術室の隣のトイレに来いよ。」
そう言い残し、男子生徒は先に電車を降りていった。

美術室は校舎の3階の端にある。
美術の授業がなければ使う者はほとんどいない。

始業20分前。
少女は言われた通り美術室の隣のトイレに行った。
行かなければいい。誰もがそう思う。
しかし、行かないともっとひどいことをされる。

いじめられ続けた少女の思考回路は後者だった。

そして、行ってもどういうことをされるかというのもわかっていたが、
少女には受け入れるしかなかった。

「お、来た。来た。」
「乳子登場〜。」
「遅ぇよ。」

「ほら昨日みたいに脱げよ。」

少女は目に涙を溜めて立ちすくんでいた。

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