特待生
kyousuke:作

■ 第2話 男も女も関係ない 2

 優実ちゃんをマットの上に寝かせて私はマジマジと見ていた。
「縫合跡がない……相当な腕前」
「流石に医者の娘ね……この子の改造だけでこれだけはかかるそうよ」
 値段は家がリフォームできる金額だった。
「所で闇体操って聞いたんですが何ですか?」
「詳しく言えば地下国体の種目の1つ。レオタードだって普通じゃないしビキニでしても良いしボディペイントしてもいい。クラスは女子生徒に女装生徒と別れているの…………共学化した元女子高の参加が多くって、可愛い男の子をマネージャにしてそのまま引きずり込むのよ。仕方は簡単逆レイプしたり、写真取ったりして……中にはレオタードで自慰している所に踏み込むとか」
「美鈴ちゃん、その格好……」
「サッカー部員が掛けてくれたの……ザーメンジャンキーだからさ……」
 彼女は全身白い粘液が塗れていた。手口は色々とあるらしい……。彼女はシャワーを捻りザーメンを洗いなおした。
「地下国体は競技こそ少ないけど物凄くお楽しみがあるの。優勝者にもそれなりの賞金や特典もあるから……面白いのが賭け事でね、サッカーとかバスケとか普通の国体で敗退すると場合によってはマネージャーさんか選手の1人が生贄になるのよ。これはこの学校のように性欲処理生徒がいない場合にね」
「サユリン〜〜〜水泳の場合知りたい?まずは競泳の各種目、普通の水着じゃなくっていろんな水着があるのよ〜〜。しかもプールには皮膚浸透圧式媚薬が入れてあって空気に触れると徐々に熱くなって、控え室では他人とレズ行為かSEXする羽目になるのよ……特にク○ペ○スなんて射精しちゃうかもね」
 これは予想以上に体力の消耗が早い……私はぞっとした。
「そして無人島での遠泳、多分褌1つでするからね」
「因みに海女さんが夏場はこれだそうよ」
 その瞬間私は自分の姿を想像した、これで分かる事はただ1つ……本庁勤めの伯父さんの暴走は確定した……。
「暫らくしたら新人戦があるから……」
 涼子さんの言葉に私はどうなるのか不安になった。

 数日後、私はその日午後から泳いでいた。着ているのは指定水着で股と胸の部分がメッシュになっている競泳用だった。
「いいか、恥ずかしがってもペースを落すなあアア!!!」
 主将の声が響く、幾らなんでも鞭はちと危ないでは……ないでしょうか? それにムチならボンテージルックでしょう。
「サユリン〜〜褌でしてみる?」
 真央が手招きした。そして上がった途端みんなに抑えられて水着を脱がされて、あっという間に私の股は白い布が巻かれていた。男子生徒の目が釘付けになった…………その時涼子さんがプールサイドに現れた。
「応接間に来てくれって……」
「このままですか?」
「柊ってMか?」
 主将はパーカーを渡す。どうやら着て行きなさいって……どうか来訪者が来ませんようにと願うしかない。なんせパーカーの下はノーブラ、褌は既にペ○スの輪郭を出していた。これじゃあ露出狂よりやばい! 応接間にたどり着くと、ノックして入る。
「失礼します」
 そこには校長と青年が座っていた。
「君が新人か……始めましてと言うのはおかしいかな。僕はこの学園の理事長をしている蓮杖 恭一郎だ」
「はっ! 始めまして! 水泳部所属の柊 早百合です!」
 彼は理事長で、大学時代からしているそうだ。顔良し、スタイル良し、頭良し、財閥の頭首と、まるでレディースコミックの主人公の様な人だが欠点が1つ、それは年下好きの両刀使いって言う事であり、なんでも彼も相当な波乱万丈な人生を歩んで来たそうだ。
「ほほ〜〜流石にこれだけのギャップは凄いな……」
「新薬の効能ですよ、どうです彼女と楽しみますか?」
「そうしよう、このままでよろしいかな」
 私の肩に手をかける、その途端に体が疼き始めた。
「流石にフェロモンが強いですね……」
「まあ女難も多いが……
 私はそのまま、お持ち帰りされた。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊