隣の娘
トッポ:作

■ 2

晴香と初めて出会ったのは3年前。
僕の一家はこの地に越して来た。
家を買ったのだ。
その時、隣に越して来たのが晴香の一家だった。
夕方3人で挨拶に晴香の家に行った。
上がってお茶を飲んだ。
「私お部屋行こう…。」
晴香は言い僕の手を引っ張った。
晴香の部屋は2階だった。
部屋に入ると僕を座らせ膝に乗ってきた。
「お兄ちゃん……。」
「なに?」
「私前からお兄ちゃん欲しかったんだ…。」
「そう?」
「だからさぁ…」
「ん?」
「時々遊びに行っていい?」
「ああ、いいよ!」
「やったー」

次の日。
晴香はホントにやってきた。

数日後。
トボトボ歩いている晴香を見かけた。
様子が変だった。
僕は声を掛けた。
「ふぇ〜ん……。」
晴香は僕の顔を見ると泣き出した。
家に連れて行って聞いてみると、
「誰にも言わない?」
と真剣に聞いてくる。
「絶対言わない!」
と約束すると、
「私、お漏らししちゃった…。」
と恥ずかしそうに言う。
「小便?」
と聞くと、
首を横に振った。
「お兄ちゃん助けて!」
晴香はイキナリそう言って僕に抱きつく。
「何をすればいいんだ?」
と尋ねると、
「これ…どうしよう…。」
と言いながらハンカチに包んだものを出した。
「洗えばいいよ…。」
「そっか! そうだよね!」
晴香の顔が明るくなった。

僕たちは風呂場に行きパンツを洗った。
「でも乾かない…。」
晴香の顔が曇る。
「まかせとけ!」
僕は自分の部屋からヘアドライヤーを持ってきて
乾かした。

「なぁ晴香?」
「なぁに?」
「アソコ見せてくんない?」
僕は内心ドキドキしながら言ってみた。
晴香に嫌われるかも…
一瞬そう思った。
沈黙の時が流れる。
僕には長く思えた。

「いいよ……だけどちよっと心配…。」
「なんで?」
「学校の授業で汗かいちゃったから臭くないかなぁ……。」
「晴香のなら平気だけど……。」
「そう?」
「うん!」
「じゃ見せちゃおっかな♪」
晴香は悪戯っぽく微笑んで僕を見る。

「で? ここでいいの?」
晴香が聞く。
「2階行く?」
「アタシはその方いいな……。」
「じゃそういう事で…。」
僕は玄関の鍵を掛ける。
「晴香なんか飲む?」
「あ、ジュースお願い♪」
「わかった……。」
二人で2階に上がる。
なんとなくお互い黙ったままジュースを飲む。
「ねぇ全部脱ぐ?」
「ああ、そうだな…。」
晴香は勢いよく立ち上がると服を脱いだ。
裸になると僕のベットに上がり毛布を掛けた。
「恥ずかしいよぉ……。」
晴香の顔は真っ赤だ。
「毛布で見えないよ!」
「ねぇここに来て…。」
晴香は自分の体をずらしベットを軽く叩いた。

「お兄ちゃんお願い! お兄ちゃんも裸になって!」
「なんで?」
「アタシだけなんてずるい……。」
「そうか、わかったよ…。」
素早く裸になり晴香の脇に滑り込む。
晴香の腕が僕の首に回された。

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