隣の娘
トッポ:作

■ 7

駅前は人でごった返している。
「しっかりつかまってろ! もしはぐれたら噴水の前で待ち合わせよう!」
「う、うん…。」
晴香の顔は引きつっていた。
とにかく会場へ急いだ。
途中の店では呼び込みに声掛けられる。
「あ、かき氷!」
晴香が立ち止まる。
そこに入る。
とりあえずかき氷を注文。
喉が乾いていたのでうまい。
店を出てぶらぶら歩く。
人の数はもの凄い。
「あ、タイヤキ!」
晴香が駆け寄る。
こういうとこはガキだ。
そこでタイヤキとヤキソバをたべ先を急ぐ。
会場の河川敷に着いた。
「ドーン……。」
花火が上がる。
「きれい…。」
晴香は見上げて声を上げた。
しばらくすると、
「たけちゃん…。」
と囁いてきた。
顔を見た。
困った顔をしている。
「小便?」
と囁く。
「うん…。」
晴香の手を握り早足で歩く。
「そんなに早くしないで…。」
河川敷のトイレはどこも満員だった。
特に女性用は。
左を見るとこんもり低い木がある。
僕は晴香の手を引きそこに向かう。
木の裏にまわり、
「晴香ここでしちゃえ…。」
「誰か来ないか見ててね…。」
「シャー……。」
小便がほとばしる。
「あ……。」
「どうした?」
「テイッシュ…。」
「ないのか…。」
「忘れた…。」
「たくっ…。」
僕はハンドタオルを渡す。
「でもたけちゃん困らない?」
「もう一枚ある……。」
「ありがと…これ洗って返すから…。」
少し離れたところにビルがある。
僕達はそのビルに移動した。
藪蚊がひどいからだ。
「屋上から見るときれいよ!」
女の人に声を掛けられた。
「ここの人ですか?」
「ええ…私は帰るけど…。」
「見ていいですか?」
「いいわよ…。」
ここは個人の所有で許可無くはいれないようだ。
ビルのドアは鍵がないとはいれないが女の人が、
「中から出たらドアを閉じれば後は自動で閉まるから…。」
僕達屋上に行った。
「キャ〜すご〜い…。」
晴香ははしゃいでいる。
僕はそっとしゃむと浴衣の裾から手を入れた。
汗ばんだ腿を上にたどっていく…。
突起に当たった。
手がふとももで挟まれた。
「たけちゃん舐めて…。」
「うん…。」
晴香が浴衣をまくる。
僕はとっきに舌で刺激を加える。
「アア…それスキ…。」
やがて晴香の体の力が抜け、
「はぁはぁ気持ち良かったよぉ…。」
と甘えてくる。

「こんだアタシがシテあげる…。」
浴衣の前を開きパンツをおろす。
僕のアレが飛びだした。
「元気じゃん!」
口の刺激で皿に大きくなる。
更なる刺激に、
「出る!」
と出してしまう。
「気持ち良かった?」
「うん…。」
いつの間にか花火は終わっていた。
晴香の家に着いたのは9時過ぎだった。
帰ろうとすると、
「泊って…。」
と晴香が手を引いた。
おばさんまで引止めおじさんまで出てきた。
僕が家に電話すると母が、
「お言葉に甘えて泊まらせて頂きなさい…。」
と言う。

僕が風呂に入っていると晴香が入ってきた。
「いいのか? 一緒に入って?」
「当然よ!」
湯を浴び体を洗いTシャツとパジャマで居間に行く。
晴香も一緒だ。
格好ハタンクトップやや長めだ。
食事後晴香の両親に頼まれた。
「勉強を教えてやって欲しい…。」
引き受ける事にした。

2階の晴香の部屋で二人きりになった。
「アタシ今日ママに言ったのたけちゃんが好きって」
「そしたら?」
「応援するって…アタシ…嬉しかった。」
晴香は静かに涙を流した。

部屋の灯りは消えていた。
僕と晴香はベットにいる。
二人共裸だ。
「ねぇ…。」
「アタシこういうの憧れだったんだ…。」
「なにが?」
「彼とベットで裸で抱き合うのが……。」
僕は黙って晴香の頭をなぜた。
オンナの晴香が隣にいる。

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