売られた姉妹
横尾茂明:作
■ 裸にされて叩かれて…2
「言ってやるよー…最初からオメーのこの綺麗な躰が目当てなんだよー!」
「オメーが欲しいんだ、高校生にもなりゃ俺が何を言ってるのかもう分かるだろー」
「それがいやなら他で金を借りてでも今日中に全額返してくれや…どうよお嬢さん…」
「…………………」
「また黙りか…ピーピー泣いてねーで何とか言ってみろや! それとも顔が腫れ上がるぐれーぶった叩いてやろうか!」」
「うっ…ううっ…わ…わかりました…私にはもうお金を借りるあてなどどこにも有りません…だから…佐伯さん…あなたの好きなようにして下さい…でも…でも…恥ずかしいことだけは…」
「アホかテメーは!、女が手っ取り早く金を稼ぐにゃー体を売るしかねーんだよ! ここに男のマラをくわえ込むつーことよ!」
「やーん…そんなとこ…手…手を放して下さい…」
佐伯はスカートの下から手を突っ込み、パンティー越しに少女の股間を掴み上げた。
「テメー16にもなって何おぼこいこと言ってんだ! 素っ裸にヒン剥いて外に放り出してやろうか!」
少女は体を捩って畳に倒れ込み、壁際まで這って子供のように泣き出した。
「しょうがねーガキだなー…まっその方が犯しがいもあるってもんだが…」
「オイ! 泣いていねーでこっちに来い!」
「これからオメーらがどうやって生きていくか教えてやるぜ」
少女は壁にもたれて泣き崩れていた、スカートから太ももが露わに乱れ西日に光っている…佐伯はすぐにでも少女をヒン向いて犯したい衝動に駆られるが…大声を出されてもまずいと考え、少女の興奮が冷めるまで待とうと思った。
窓に寄りカーテンを開いて外を見る、川の堤で水面は見えないが霞のかかった遠くに青々とした山並みが望めた…。
佐伯は大手のサラ金に勤めていた頃を思い出していた。
強引な回収がマスコミに騒がれ始めたとき…佐伯はトカゲの尻尾切りのように責任を押しつけられクビになった…妻はそんな佐伯に愛想を尽かし、子供を連れて実家に帰ってしまった。
佐伯に残されたものは金貸しの技と静岡に親が残した僅かな土地しかなかった。
東京を去り…静岡に戻って土地を売り、モグリのローンを始めた。
初めは面白いように資金が増え市街地に豪勢なマンションも買えた。
しかし昨年あたりから警察の目が厳しくなり資金もどんどん減り…今はマンションを抵当に入れ自転車操業に近い日々であった。
(もうそろそろ…引き時だろうな…このガキと妹を…飽きるぐらい楽しんでから…藤井のエロオヤジに高く売りつけるか…)
眼下に少女の嗚咽がもれていた…興奮は冷めているようだった。
「いつまでも泣いていないで…返済の手を考えようじゃないか」
佐伯は少女の肩を抱き耳元で囁いた。
「う…うっ…うっ…さ…300万なんて大金…私に…どうやって返せる…のか…わか…」
嗚咽の中…少女は切れ切れにつぶやいた。
「そんなことは俺にまかしとけ!、気持ちいいことして稼がしてやるからよー、それより妹はきょうはいねーのか」
「は…はい…部活で中学…です…」
「今日はオメーだけか…そりゃーちょうどいいな…」
「じゃぁ仕事を紹介する前に…そうさなーオメーの品定めをしないといかんな…」
「まっこの家には俺とお前だけしかいねーから…ちょっと見てみるか…」
「おいっ! ここに立てや、恥ずかしがらずちょっと体をみせてみろ…」
少女は涙を拭きながら…物憂く立ち上がる始めた…。
長い時間を掛けて上がり佐伯の前に項垂れて立った。
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