売られた姉妹
横尾茂明:作

■ 妹の場合12

次の日…雅美は何事もなかったように姉と接し…中学に登校する。
お昼…姉が作ってくれたお弁当を開く…全部雅美の好物ばかりで綺麗に飾られていた。(私に優しいお姉ちゃん…でも…私の知らないところで…羞恥に泣いている…)
(お姉ちゃん…私と違って潔癖症…オジサンとのこと…すごく辛いんだ…)

(私が…代わってあげなければ……お姉ちゃん可哀想だもん…)

部活が終わり家路につく…アパートに着き、ドアの前に佇み躊躇してしまう…。
(きょうはオジサン…きていないよね…)そっと鍵穴から中を覗く…。
(お姉ちゃん…いないんだ…)
雅美は鍵をあけ…薄暗い室内に入る…自分の部屋に行き鞄を置いて服を着替える。
勉強机に座り…ボーととりとめないことを考える…(そういえば…お姉ちゃん何処に行ったの…)

シーンと静まりかえった部屋…また…鍵穴からの羞恥の映像が雅美の脳裏をよぎる。
(あの黄色い棒………)
雅美は急に黄色い棒の事が気になってきた…、(もう一度見てみたい…あの押し入れの奥に隠してある箱の中……)

雅美は一旦玄関に行きドアを開け…通りまで見渡した、姉の姿は見あたらない。
鍵を閉めて押し入れの前に立つ、胸が異常に高鳴る…襖を開け…洋服箱裏に隠してある姉の秘密の箱を引き出す…。

心臓の鼓動が大きく響き…キーンと耳鳴りが聞こえてきた…。

(お姉ちゃんの秘密…)

蓋を開ける…羞恥の道具が整然と並べられている…こんな物にでも姉の性格が出ていると雅美は思う…。
雅美は何故か鼻を近づけた…羞恥の証拠を嗅いでみたかったのだ…。
(何も臭わない…お姉ちゃん丁寧に洗ったのね…)

黄色い棒が四本有った…この前見たときと同じ本数だったが…一番太い棒が無かった。
(あの太い棒…今…お姉ちゃんのお尻の中に…)

バイブが2本…アナルバイブが1本…ローターが1個…ローション…浣腸液…ジャバラ式の浣腸器…アナル栓…色付きロープ数本…。
雅美は一つずつ手に取り観察していく…あんなに見慣れた道具なのに、2年の歳月がこれら道具に新鮮さを与える…。
バイブの亀頭部に指を触れさせる…先生の亀頭の感触が思い出された…。
そして…口いっぱいに挿入され、涙を流しながら喉奥に射精されたこと…陰茎に頬擦りし陰嚢を口いっぱいに頬張ったこと…あの強制された恥ずかしい日々…。

コツンコツンと鉄製の階段を上る音で雅美は淫らな想いから我に返る…(お姉ちゃんだ)
雅美は慌てて蓋をし…箱を奥に戻して襖を閉めた…。

「あっ、雅美ちゃん帰ってたんだね…、ごめんね、ちょっとお買い物にいってたの、すぐご飯にするから待ってて」と言い…ニコニコ笑いながら台所に立つ…。

雅美は部屋に行き…椅子に座るとまた淫らな空想に耽ってしまう…。
(お姉ちゃんのお尻に…アレが入っている…なのにお姉ちゃん平気な顔で笑ってた…)
(私ならおかしくなっちゃうのに…お姉ちゃんて、やっぱりすごいんだナ…)
(理不尽なオジサンの言いつけなのに…きちんと守って我慢している…)
(辛いはずなのに…あんな笑顔を作って…ほんとにお姉ちゃん可哀想…)

(でもあんな棒を差し込むだけで…お尻の穴って…ほんとに大きくなるのかナー…)
(お姉ちゃんに屈辱を与える事を…オジサン楽しんでるだけじゃないのかしら…)
(お姉ちゃんバカみたいにまじめだから…)
(でも…私も…あの棒…ローション塗ってオジサンに恥ずかしいこと言われて…挿入されたい…な…)

(いやだ…私ったら何を変なこと…あっ、また濡れてる…モー私どうしちゃったの…バカみたいだよー…)

「雅美ちゃんご飯できたわよ、こっちにいらっしゃい」

姉の声で…空想を打ち切り…ティッシュで性器の濡れを拭いて部屋を出た…。

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