売られた姉妹
横尾茂明:作

■ 嫉妬の焔1

あの日を境に…姉妹の間には気まずい雰囲気が流れていた…。
休校が明けた月曜、姉と目を合わせることなくアパートを出た雅美…出る際に姉がそっと差し出したお弁当 …いつもの笑顔は姉にはもう無かった。

昨日のお昼過ぎに、佐伯が再びアパートに来た…。
妹の雅美は自室で予習をしていた、チャイムの音に今頃誰だろうと玄関に向かう。
扉を開けると佐伯が大きな袋を下げ…薄ら笑いを浮かべて立っていた。

「今日はお前…一人か」
佐伯は雅美の頭を撫でながら部屋の中を見渡した。

「姉さんはいま買い物に行ってます…三時頃には帰ってくると思いますが…」

「そうか…」
佐伯はまるで我家のように躊躇無く中に入り、ドアを閉めて指先で雅美の唇に触れた。
「じゃぁ…姉さんが帰ってくる間、二人で楽しむとするか」

佐伯は部屋に上がり、袋を隅に放り投げて部屋の中央に胡座をかいて座る。
そして部屋の中を見渡し「この家はほんとに何もねーなー…」とボソっと呟いてから雅美を見つめた。

雅美は所在なげに部屋の隅に怯えて佇んでいる…。
「おい雅美、何も取って喰やしねーからこっちに来たらどうだ!」

雅美は怯えた顔で…オドオドしながら佐伯の方に近づいていく…。

「さーそこに立って裸になれ」無造作に佐伯は言う。
「今日はお前に小学時代の恥ずかしい思い出でも語って貰おうか、先公にどんな恥ずかしいことされたか隠さずに言うんだぜ、クククッ」

「おい! 早く脱がねーか、何ならひっぱたいてひん剥いてやろうかガキ!」

「ハ…ハイ、ぬ…脱ぎます…ごめんなさい…オジサン…怖いことはしないで…」

雅美は半べそをかきながら怯えた顔でTシャツを脱ぎジーンズを落とした…。
そしてブラジャーを取り、躊躇しながらパンティーを時間かけて恥ずかしげに脱いだ。

真っ白なウブ肌がピンクに染まり、抜群のプロポーションを惜しげもなく見せて可愛げに涙を零す少女…まるで北欧の妖精グラビアから抜け出たような錯覚を佐伯は抱く…。

(ロリータ…)佐伯はこの言葉の響きに初めて実感が伴った…。

「雅美! こっちに来い」
少女は震えながら佐伯に近づいていき…正座をして涙を拭う。
正座する美しい太モモ…つんと上を向いた乳房…腰のくびれから真っ白に張った尻…。
零れるように愛らしいロリータフェース…佐伯にとってどのパーツも至高でありそれらを融合させた肉体造形の素晴らしさにはもう溜息をつくしかなかった。

佐伯は何のためらいもなく少女の髪を掴んで無造作に頬をひっぱたく…。
何故叩かれるのか解らぬまま少女は怯えて泣いた…佐伯はかまわずイジメのようなビンタを繰り返し少女が恐怖で瘧にかかったように震えだしたのを機に打擲をやめた…。

「痛かったか…これからは俺がやれと言ったらすぐにやるんだ! どんなことでも俺の命令は絶対だからな…わかったか!」

「ご…ごめんなさい…もうぶたないで…怖いことしないで下さい…」
少女は無様なまでに声を震わせ男に許しを請う…。

佐伯は少女の髪を掴んだまま顔を引き寄せ顎を摘んで深く口づけする…舌を出せと命令されて少女は嗚咽を漏らしながらおずおずと差し出す…佐伯はその舌を甘噛みし口中に引き込む…少女も男の歓心を買うため夢中で舌と唇で奉仕した。

叩いて服従させ今度は優しく扱う…この行為は少女の心理下に男への隷属心をすり込む呪縛にも似た行為と言えた。

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