巨乳・若ママ
黄浦江:作

■ 2

智恵子は言われたホームページにアクセスして自分の目を疑った。自分の名前が使われている。しかも“私の下着を見てください”などと書いてある。しかも、そのホームページは、女性の下着写真ばかりが掲載されている。中には、未洗濯のものまで、掲載されている。
“いや、止めて下さい。直ぐ消して下さい”
“消すかどうかは奥さん次第だな。先ずその場で、パンティーを脱ぎな。いいか嘘つくんじゃねえぞ”
智恵子は、仕方なくフレアスカートの中に手を差し入れると、パンティーを下ろした。日の光のもとにブルーのパンティーが現れた。
“奥さん今日は、どんなパンティーをはいていたんだ”
“え〜と、ブルーです”
“ブルーだけじゃわかんねえだろ。柄は? しみはどうなんだよ?”
“柄は、白いストライプのものです。しみは・・・少しだけついてます”
“よ〜し分った。そのパンティーはもう直ぐ、子供の迎えに行くときに、紙袋に入れて玄関のところに置いておけ。良いな”
智恵子は、一瞬耳を疑った。今朝自分の洗濯したばかりの下着を取られたばかりか、今度は、今まではいていたパンティーまで誰だか分らない人間に渡さなくてはならない。しかも、たった今脱いだばかりのものだ。しかしインターネットで同じような事をされ今度は実名などで掲載されたらとんでもない事になる。従うしかなかった。しかも相手は、自分の生活スケジュールまで調べている。
“奥さん、パンティーのついでにブラジャーも入れときな。それから迎えに行く間は、ノーパン・ノーブラですごしな”
智恵子は、泣きそうになった。パンティーばかりでなくこの男はブラジャーまで、よこせと言っている。智恵子は時計をふと見て、子供を迎えに行かなくてはいけないことに気が付いた。

智恵子は、デパートの袋にブルーのパンティーとおそろいのブラジャーを入れ子供の迎えに向った。子供のバスは、家からまっすぐ行って、途中の道を曲がり、町の公民館にある。途中で振り返ったものの、家の前には、誰も居なかった。紀夫は既に、裏庭に入り込んでいた。玄関に置いてある、デパートの紙袋を手に取ると裏口から、外へ出た。智恵子は、子供のバスを待つ間中も自分が今ノーパン・ノーブラである事。誰かが今頃家の前の紙袋を持ち去ろうとしている事を考えていて、周りのお母さんたちの会話にも入り込めなかった。
“何で、私だけがこんな目に”
周りのお母さんたちの幸せそうな顔を見ていると腹立たしかったが、今の幸せを失いたくはなかった。紀夫は、足早に車のところまで戻ってきた。車の中で紙袋を開けると何とも言えない、二オイが漂った。
“おっ、しみが・・・しかもまだしめっているじゃねえか。”
ブラジャーもいいかおりがしている。



智恵子は、息子と一緒に戻ってきた。家の前の紙袋は消えていた。やはり、私の行動は、見張られているんだわ。どうしよう。あまり騒ぎを大きくして、自分の下着が又、インターネットで流されると恥ずかしい。黙っていれば済むのね。紀夫は、暫くして、智恵子が戻ってくるのを待って、電話を入れた。奥さんパンティーのしみは、いい匂いだぜ。さて、これも写真をとっておくか。

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