優華の性癖
あきよし:作

■ 第一章 優華1

俺がその少女と出会ったのはつい最近の事だった。
 最初は自分の目を疑った。
まさか電車の中で…………。
その少女は電車の中で他人に見られる事を望んでいたのだ。

ガタンゴトン
俺はいつものように自宅から5駅離れたレスリング団体を経営している会社に行くために学生やら会社員やらが乗る電車に乗車していた。
レスリング団体とはその名のとおり、レスリング選手を育てる会社だ。
俺はそこでトレーナー兼コーチをしている。
その日は偶々いま注目している選手から電話があり、練習相手になってほしいとのこてだったのでいつもよりも1時間近く早く駅のホームで電車を待っていた。
俺も昔はちょっとは名の知れた有名レスラーだった。
それが21歳になったばかりの頃に、ケガをしてしまってそれ以来トレーナとコーチを両立している現状だ。
だから、俺はケガをしない体作りを目指し、気に入った選手がいたら練習を見に行き、内の会社に招いている。
この日に電話をくれたレイナのように。
レイナには悪いが、めんどくさいと思いつつも行くことにした。
俺は名の知れていたこともあり、業界では顔パスだ。
しかし、それ以外の人には全くと言っていいほど知られていない。
レイナを始めとする内の会社の選手達は俺に結構気があるらしい。
皆の様子を見ればわかる。
俺が手取り足取り教えるために、腰に手を当てれば頬を赤らめ、練習相手になってやると緊張しているのか何の抵抗もない。
なので、ハッキリ言って練習にならない。
まだまだ未熟でこれから伸びていく団体なのである。
全選手の人数は女子5人、男子3人と言うかなり人数の少ない団体になっている。
人事は俺の専門外だが、人事部も手のあいている者がいないほどに経営が厳しい会社である。
レイナに呼び出されたことがこの日は幸いし、天使? に出会ってしまった。
ホームに着いてから10分くらい待っただろうか。
ようやく電車が到着した。
時刻は6:30で車内もそんなには混んでいなかった。 いつもの時間に来ていたら、車内は間違えなく満員だっただろう。
電車に乗り込むと、俺は辺りを見渡した。
ついついやってしまう、可愛い子探しだ。
キョロキョロ見渡すと、少ない乗客の中に天使を見つけた。
−お、あの子なかなかいいじゃん。
さりげなくその子の迎えの席に座った。
迎えの席に腰を下ろして、その子を見たとき
−あれ? 変だな。
と、俺は感じた。
その子は○○高校の制服を着ていた。
その高校は俺の住んでいる最寄の駅のすぐ近くにある高校だ。
−それがなぜ電車に乗っているのだ?
俺の疑問は深まるばかりだった。
だが、その時の彼女の顔はどことなく暗かった。
何かを考え込んでいるような………。
そんな雰囲気のオーラを漂わせていた。
腕を組み考えていると、視界に妙なものが映った。
 それは目線を何気なく下に向けた時だった。
俺は我が目を疑った。
なんとその少女はスカートをめくり、パンツを露出していたのだ。
俺は完全に目が点状態だった。
だが、これで終わりではない。
席を急に立ち、はいていた水玉模様の可愛いパンツを脱いぎ出したのだ。
そして、地べたに腰を下ろしM字開脚の格好になった。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊