優等生の秘密
アサト:作

■ 15

 白く霞んだような意識を鮮明にしたのは、違和感だった。
「や、ちょっ……そこは……っ!!」
「ん? どうした?」
 加藤はにやりと笑いながら、指を動かしている。その指は、夏美のアナルに飲み込まれている。
「や、やだっ……やめてよっ!!!」
 夏美は加藤の腕を振り解こうと暴れ始めた。だが、加藤が指をぐにぐにと曲げながら、指を出入りさせる。その度に、言い表しようのない感覚が夏美を襲う。
「ひぃんっ!!」
 悲鳴を上げて、夏美は大きく背を反らせた。それを見て、加藤はさらに指の動きを早くさせた。
「あ……嫌、いやぁあっ!!」
 夏美は加藤にしがみつき、必死で抵抗しているつもりだが、周りから見ればそれはよがっているようにしか見えない。自分の首に絡みつく腕が鬱陶しかったのか、加藤は夏美を床へ突き倒すと、うつ伏せにさせて両腕を背中で交差するように押さえつけた。そして、腰だけが浮くような体勢にさせると、脚を僅かに開かせた。
「やだぁ……見ないでよぉ……っ!」
 懇願する夏美を無視し、加藤は再びアナルに指を差し込んだ。今度は、指を2本にしている。
「ひ……っ!!」
 無理矢理押し広げられる感覚に、夏美は息を飲んだ。2本の指がまるで1本1本が別の生き物のようにそれぞれ動き、中をかき回す。夏美は涙を流しながら、必死に抵抗しようとしているが、下手に動けば余計にあの表現のしようのない感覚が強くなる。
「だいぶ、ほぐれてきたな……」
 指が抜かれ、別のものがあてがわれる。それが何であるのか、夏美にはすぐに理解する事ができなかった。
「ぐぅ……っ!?」
 今まで以上に太く、長いものが内臓を逆流する。それは、ゆっくりと夏美の中に侵入し、根元までしっかりと埋められてしまった。
「入った……ぞ。」
「う、うそ……っ……!」
「嘘じゃない……ほら。」
 加藤は夏美の太ももを掴み、腰を大きく動かした。
「ひぃぃいっ! いやああーー!!」
 一際大きな悲鳴が、教室に響いた。
「夏美……!?」
 夏美の悲鳴で、貢太は我に返った。いつの間にか全員が裸で、絡み合っている。聡子はバックの体勢で京介に突き上げられながらも、貢太の怒張に舌を絡めさせている。
「あら……彼女のこと、気にする余裕、あるのね……っ……」
 途切れ途切れに言いながら、亀頭を口に含む。わざと濡れた音を立てながら、舌を絡めさせるが、息が上がっているために長くは続けられない。それでも、貢太には十分すぎる快感だった。
「っく……!」
 貢太はもう我慢できなくなっていた。それを見透かしたかのように、聡子が根元を少し強めに握る。
「うあっ……!」
「もう、我慢、できなくなってるのね……」
 聡子の手が、ふいに離れた。京介が聡子の胸を掴み、上半身を起き上がらせたのだ。膝立ちになった状態で、後ろから突き上げられるたびに、聡子の口から甘い声が上がる。
「あ、あぁっ……ダメぇえ……っ!」
「嘘つくなよ……イイんだろ……?」
「う……んっ……あぁああん……っ!」
 聡子は上体を反らせ、京介の首に腕を回すと、身体をねじって京介の方に顔を向けてキスをねだった。それに応えて、京介は聡子の唇に軽く触れ、その唇を少し強く吸い上げた。そして、舌を絡ませあいながら、聡子の身体の向きを変え、床に寝転がらせる。

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