優等生の秘密
アサト:作

■ 26

「京介ぇ……っ……恥ずかしいぃ……」
「聡子、可愛いな。」
 京介は聡子の両脚を自分の肩にかけると、聡子に覆いかぶさった。聡子は身を屈めたような少し辛い体勢になったが、眉間に少ししわを寄せただけで拒みはしなかった。京介は聡子の胸を揉みながら、腰を激しく打ちつけた。その度に、いやらしく肉を打つ音と、濡れた音が響く。そして、繋がった場所からあふれ出す蜜は、京介が腰を打ちつけるたびにその衝撃で飛沫をあげていた。
「んんっ!あぁあっ……!!ああぁあんっ!!」
「聡子……っ!!!」
「あぁっ……あぁああっ!!!!」
 体内が京介の精液で満たされていくのを感じながら、聡子は身体を震わせた。時折、締め付けてしまうため、その度に京介が軽く呻いた。
「聡子……俺が、守るから。」
「え……?」
 ふいに、京介の口から発せられた言葉に、聡子は目を丸くした。まだ身体を繋げたまま、京介は聡子をきつく抱きしめた。
「仲原には、抱かせない。何があっても。」
「京介……」
 聡子は、思わず京介を抱きしめていた。そして、その唇に何度も何度も口付けをした。京介は聡子の髪を優しく撫でると、ゆっくりと身体を起こした。繋がっていた部分から、蜜と精液が混じったものがとろりとあふれ出す。京介はそのあまりにも艶かしい様に、思わず微笑んでしまった。ティッシュを丸めて、それを押し当てると、聡子が短い悲鳴を上げながら、身体を反らせた。
「感じたのか?」
「だって、まだ、余韻残って……あんっ!!」
 聡子の様子を見ながら、京介は意地悪く微笑んでいた。その笑顔は貢太達に見せるような冷徹なものではなく、悪戯をするやんちゃな少年のような笑顔だった。何度か聡子の反応を楽しんで、京介はトランクスだけをはいた。
「なあ、聡子……今週末のテストなんだが……」
「何?」
「普通に受けるのはつまらないだろう?」
 そう言っている京介の表情は何かを企んでいるときのものだった。意味ありげに微笑みながら、京介は聡子の耳元で何かを囁いた。聡子はその内容に思わず目を丸くしてしまったものの、バカ、と軽く言いながらくすくすと笑った。
「いいわよ。それで。」
「後悔するなよ?」
「大丈夫。ちゃんと1位狙うから。」
 聡子の言葉に、京介は安心したように微笑んだ。
「金曜が、楽しみだ。」
「こっちも。」
 二人は軽く服を羽織って、机の上にノートを広げた。そして、先程まで交わりあっていたのが嘘のように、淡々と問題を解き始めた。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊