2003.03.14.

青い目覚め
03
横尾茂明



■ 幼心2

「由美ちゃん! どうして援助交際のことなんて口にしたのよ」

「由美…何も分からなくて…知りたいの…由美…知りたいのよ」

「分かったわ…由紀の知ってる事…全部教えて上げる!」

「由紀ちゃんゴメンネ…こんな事…何も知らなくて」

「正直言って…由紀も余り分からないけど…」

「由美ちゃん…ここでは恥ずかしくて言えないから…」

「今日…私んちに来ない?」

「うん! 分かった。学校終わったらイク」


掃除が終わり、二人は手を繋いで校門を出た。

「由美ちゃん、今日は私んちに泊まらない?」

「エー…いいの?、」

「いいに決まってるじゃないの、」

「今日はお母さん帰れないって言ってたから…泊まっちゃおかな」

「わー嬉しい…由美ちゃんと今日は一緒に寝れるんだ!」

二人はもつれ合いながら家路についた。


二人は食事を終え、部屋でテレビのドラマを見だした。

「由美ちゃん…このドラマ面白い?」

「うんー…由美…テレビ…あまり見ないから分かんないヨ」

「由美ちゃん! お風呂入ろうか」

「ええー一緒に?」

「由紀と一緒に入るのイヤなの?」

「うんーイヤじゃないけど…由美…由紀ちゃんと入るの恥ずかしいナ」

「どうしてー? 女の子どうしじゃない」

「分かったわ! 一緒に入るよ」

二人は階下のバスルームに向かった。
居間に由紀の母がうとうとしていた。
「お母さん! 由美ちゃんとお風呂入るね」

「………」
由紀の母は8時を過ぎるといつもこうである。

「お母さん…いつも寝てばっかりなんだよ」

由紀は由美と顔を合わせクスリと笑った。

二人は脱衣所で服を脱いだ、由美はパンティを脱ぐ段になって躊躇していた…。

「由美ちゃん恥ずかしいの?。」

「だって…知ってる人の前で脱ぐの初めてだもん」

「由美ちゃん毎日銭湯に行ってるじゃない」

「…知らない人だったら平気なの…」

「変な由美ちゃん…普通は逆よ!」

「由美…やっぱり変かなー」

「ごちゃごちゃ言ってないで、さー脱いで! 冷えちゃうヨー」

由紀は腰を下ろして由美のパンティに指を掛け一気に膝まで降ろした

「キャッ!」

「由美ちゃんの…ここの毛…スゴク薄いんだね…割れ目が見えてる…」
「スゴク可愛いヨ…由紀羨ましいなー」

「由美…まだ子供なのかなー」

「そんなことないよ、だってこんなにオッパイ大きいくせに!」

由紀は由美のツンと上を向いた可愛い乳首を指で押した。

「本当に…由美の体って…スゴク綺麗だね!」
「女の私が見ても羨ましくなっちゃうヨー…ズルイ」

「そうかなー…お風呂屋さんで、みんな私をジロジロ見るの!」

「そーだよ! 雑誌に出てくるモデルさんでもこんなに均整の取れた美しい人…めったにいないもの!」

「エヘへ、由美自信持っていいのかな」

「由美ちゃんたら…憎らしい」

由紀は由美のお尻を叩き湯殿に導いた。
二人は掛け湯をして湯船に沈んだ。

「由紀ちゃんちのお風呂って…銭湯みたいに大きいね!」

「そっかなー…由紀…銭湯知らないもん」

「じゃー今度二人で銭湯に行こうよ」

「いいけど…由紀…恥ずかしいな…」

「由紀ちゃん、さっきと逆だよー」

二人はキャッキャッと笑いながら擽りあった。

風呂から上がり、二人はキッチンでバスタオルのままジュースを飲んだ。
上気した二人の肌は目映いばかりの淡いピンクを呈していた。

「由美ちゃん、援助交際のこと…どうして知りたいの」

「………」

「隠さないで言ってごらん」

「由美…昨日…知らないおじさんに駅で声を掛けられてネ」
「10万円上げるから…ついて来なさいって言われたの……」

「由美ちゃん! まさか…ついて行ったんじゃないよね!」

「ううん…恐くて泣いちゃったの…」

「由紀ちゃん! 今度声掛けられても絶対ついてちゃダメよ!」

「何故?」

「ナゼって………なぜでも!」

「由紀ちゃん…ついてくと…何かされるの?」

「うーん…由紀もよくはわかんないけど…」
「ここでは話せないからベットにいこっか」

二人はキッチンを出、由紀の部屋に向かった。

由美は下着の用意が無かったから由紀のを借りた。

「由美ちゃん…由紀のブラジャー小さくてゴメンネ」

「うーんちょっと苦しいけど…我慢する」

「言ったなー! もー人が気にしてるのにー!」

「エヘヘ」

「さー、寝ながらお話しよ」

二人はベットに飛び込みお互い手を握りながら、
「ウフフ、中学の時の修学旅行以来だね」

「由美ちゃんいい匂いがするね」

「そうかしら…」
由紀は由美が昔から羨ましかった。二人で歩いていると出会う大人は「可愛い」って言ってくれるけど、
…必ず由美を見ながら言ってる…
中学になったとき先輩の男の子たちが、由美と仲のいい私に由美のことをしつこく聞いたり…ラブレターの伝書鳩をさせたり…
由紀だってけっこう可愛いのに…いつも由美ばかり…。

中学2年まで私より小ちゃかったのに3年の頃から急に由美ちゃん大きくなって…いまでは頭一つ分も大きくなっちゃった。

でも私…由美ちゃんが大好き! だって妹みたいだもん。

「由紀ちゃん! さっきの続き教えて!」

由紀は思考を中断され

「エッ! 何だったっけ」

「もー…、知らないおじさんについてくと…何かされるってことだよ」

「うーん…由紀もあまり知らないけど…多分Hなことされるんだよ!」

「Hなことって?」

「恥ずかしいから言えない!」

「もー…由紀ちゃんのイジワル! 由美後ろを向くから教えて」

由美はクルっと由紀に背中を向けた。



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