2001.9.06.

哀妹:芽衣
03
木暮香瑠



■ めざめ3

芽衣

 ベッドに横になっても、芽衣は、なかなか寝付けない。窓から両親の部屋を覗いてみた。電気は消えていた。
(……もう、終わったんだ……。かあさんたち……)
 身体中が、まだ、熱を持っていた。その熱の中心が股間にあることは、芽衣自身が一番知っている。
(いやだぁ。どうして、また、覗いちゃったんだろう……)
 性への好奇心が芽生え始めていた。学校でも、冗談でセックスについて会話することがある。好奇心の核心を、今日、目にし、耳にした。両親のセックスの現場を、兄の裸を見たのだ。そして、男性自身を触ってしまった。興奮で目が冴えてしまっている。眠れるはずがなかった。
(おにいちゃんの……大きかった……。とうさんのも、あんなに大きいの?
 ……あんな大きいものが、おかあさんの中に入ったの?……)
 想像するだけで顔が熱くなる。真っ赤になっているのが自分でもわかる。芽衣は、手を意識もなくパジャマのズボンの中に忍ばせていた。指がパンティーの上から股間の一番敏感な尖りに触れる。ズキッとした衝撃が股間を突き抜けた。
(いやっ、……なんなの、この感じ……
 ……さっき、おにいちゃんに触られたときと一緒……)
 電気が走ったような感触を感じながら、もう一方の手を胸に持っていく。そっと、パジャマの上から、ギュッを握る。掌に乳首が当たる。
「ウ、フンンン……ウ、フンンンン」
 思わず声が漏れてしまう。それからは、自然と手が動いてしまった。片手は、パンティーの上からクリ○リスを刺激しながら、もう一方の手で相乳を代わるがわる揉んだ。
(だ、だめ……。こんなことしてちゃ……。わたし……、変になっちゃう……)
 芽衣は、必死に自分に言い聞かせるが、手は別の人格を持ったかのように動きつづけた。
(……こ、こんな……こと……やめなくちゃ……また濡れてきちゃった……)
「だめぇ、触らないで……、そんなこと……や、やめて……」
 芽衣は、意思を持ったかのように勝手に動く自分の手に言う。パンティーの底は、新たな愛液にビショビショになっていた。
「う、あんんっ、……あ、ああっ、恥ずかしい……」
(……いやっ、おとなになったから……感じちゃうの? 手が勝手に動くの?
 ……それとも……芽衣が……変なの?……淫らな娘なの? 芽衣は……)
 恥ずかしい気持ちが、芽衣の身体を熱くする。熱くなった身体は、よりいっそう感じやすくなっていた。芽衣は、尖りだした乳首を摘みながら、クリ○リスを強くなぞった。

「う、うう……、い、いやっ……」
 芽衣の身体がベッドの中で仰け反った。
「はぁ、はぁ、……はぁ……」
 早い吐息が漏れる。身体が鉛のように重かった。
(……な、なんなの? この感じは……)
 イクということを知らない芽衣は、自分の身体を不思議に思い、不安になる。その不安の中、何か心地よい感覚に包まれて、そのまま寝入ってしまった。

芽衣は、裸で暗闇の中にいる。誰かの手が芽衣に触れた。
「だれ……、お、おにいちゃんなの……」
「あ、そうだよ。どうしたんだ?」
桂も裸である。桂がやさしく芽衣を抱きしめる。
「怖かったの、芽衣……とても怖かったの……」
芽衣は、桂の胸に顔をうずめて泣いた。
「おにいちゃん、抱いて……、もっと強く……抱いて……」
桂の指が、芽衣の股間に触れた。
「芽衣、濡れたんだろ? 大人になった証拠さ」
「……わ、わたし……、大人なの?……」
「ほら、感じるだろ? 大人になったんだな、芽衣も……」
桂の指は、確実にクリ○リスを捕らえ、コリコリと転がす。もう一方の手は、胸を弄る。そして、芽衣の尖りだした乳首を強く摘んだ。
「……ああ、そこ……、おにいちゃん……」
「いや、変……、わたし……変になっちゃう……もう、やめて……」
桂の指は、動きを止めない。芽衣の声が聞こえていないようだ。

「……芽衣、愛してるよ……」
「……あ、あ……や、いやンン……ねえ、おにいちゃん……」
桂の指が、芽衣の今まで何も導き入れたことない秘孔のなかに入ってくる。
「……ここか? ここがいいのか?……」
「……いっ、いい……あっ、ああ、そこ、い、いいっ、ううう……」
芽衣の胸が、桂の手で形を変える。強く、やさしく揉まれている。
「……ああン。ううン……そうよ、あ〜ん、おっぱい、たまらないっ……」
芽衣の口から、今まで言ったこともない台詞が、どんどん出てくる。
(ど、どうしたの、芽衣。この台詞、どこかで聞いたこと……ある……)
「……あ、ああ、いやっ……ど、どうして、こんなに感じちゃうの……」
(なっ、なに。どうなってるの? わたし……)
芽衣は訳がわからなくなった。
「……ど、どうすればいいの。……だめ、だめだよ……」
そういって、芽衣は桂の怒張を握り締める。
「おにいちゃんの……、硬くなってる。熱くなってる。」
「……芽衣を見て……こんなになったの?……」
芽衣は、桂のキスを受けながら、舌を絡めていく。桂の掌が、芽衣の体中を弄っていく。まだ硬さを残す、膨らみかけた相乳を、つんと引き締まったお尻の柔肌を、太ももの付け根から秘唇にかけて弄っていく。
「……いや……いやあン……ああ、入れてください。イカせて……」
桂の大きく熱い肉棒が、芽衣の縦裂を割って入ってくる。濡れた花弁を掻き分けて入ってくる。初めての結合なのに痛さは感じなかった。肉棒は、どんどん大きくなり、芽衣の秘孔の中を埋め尽くす。そして、熱く硬くなっていく。
「お、大きい。おにいちゃんの……、硬くて……熱い……」
芽衣は、桂の背中に両腕を回し、強く抱きついた。
「……一緒にイッてえ……ああン、おにいちゃん……」
今まで口にしたこともない言葉がすらすらと出てくる。
「うっ……あ、うう……」
芽衣は、喉を伸ばし仰け反った。
「……いっ、いい……あっ、ああ……い、いいっ、ううう……」
桂の怒張から、白くてネバネバした液体が芽衣の秘孔の中に広がった。
「……あっ、あっ、うあっ、イクぅ、イクイクう……」


「「ううっ、う……、うう……」
芽衣はベッドの上で、海老のように仰け反った。そのとき目が覚めた。クリ○リスを指で擦り上げていたのだ。もう一方の手は胸にあてがわれている。
(はぁ、はぁ……、ゆ、夢……?、どうなってるの。わたし……)
芽衣は、昨晩の感覚を思い出した。自分の指で触って感じた感覚。夢の中で感じた感覚と一緒だ。そして、夢の中の台詞は、バスルームで芽衣の思ったことと、ラジオから聞こえてきた母の言葉とが台詞となっていた。母が父を呼ぶ『あなた』だけが『おにいちゃん』に置き換わっている。
(こ、これが……イク……ってことなの……)
何か心地よい感覚、身体のけだるさが芽衣の身体を支配していた。
(きのうのおかあさんも、……こんな感じだったの?……)
芽衣は、何気なくパジャマの上から、股間に手を持って行った。
「いやだぁ。また……、濡らしてる……こんなに……」
パジャマに大きな染みが出来ている。パジャマの上から解るほど、そこは濡れていた。

そのとき、一階から母の声がした。
「芽衣……。いつまで寝てるの。
早く降りてらっしゃい……。ご飯よ」
「は、はいぃ。起きてる。すぐ降りてくぅ……」
芽衣は慌ててパンティーを着替え、服をきた。濡れたパンティーとパジャマを一緒に丸め、ベッドの下に隠す。そうして、一階に降りていった。



▲ BACKNEXT ▼



この小説は、完全なフィクションであり、実在の人物、
団体等と何の関係もありません。
この小説へのご意見、感想をお寄せください。
感想メールはcopyright下のアドレスまで


NEXTBACK TO NOVELS INDEX


18's Summer : 官能小説、恥辱小説とイラストの部屋