2001.9.06.

哀妹:芽衣
02
木暮香瑠



■ めざめ2

 兄が部屋を出て行った後も、芽衣はベッドの上で呆然としていた。
(おかあさん……、感じていたんだ……)
 兄がラジオを持って帰っていても、おかあさんの声が耳から離れない。忘れようとベッドに横になっても、目が冴えて眠れない。自然と手を、胸と股間を隠すように持って行った。
(……あっ、パンティー……、濡れている……)
 芽衣にとって初めての経験だ。いままで、パンティーが濡れたことなどなかった。
(えぇっ、どうしたの? どうなってるの。わたしの身体……)
 芽衣は、手をパジャマの中にそっと入れた。恐る恐るパンティーの股間の部分に触れてみる。そこには、ヌルヌルする液体に濡れたパンティーがあった。
(いやっ、濡れてる……。この液体、なに?……)
 その液体は、股間からお尻の割れ目へと、ヌメリを広げていく。
「い、いやぁ……。気持ち悪い……なんなの……」
 ベッドの上で、とっさに起き上がった芽衣は、その気持ち悪さを洗い流そうと、シャワーを浴びるため、そっと部屋を出た。

(おかあさんたち、まだ……やっているのかな?……
 ……おにいちゃん……、第一ラウンドって言ってたし……)
 芽衣は、家族に気づかれないよう、そっと階段を下りた。股間を濡らしているのがおしっこじゃあないことは分かる。得体の知れない液体で、パンティーを濡らしていることが恥ずかしかった。

 芽衣は、パジャマを脱ぎ、濡れたパンティーを、洗濯籠に入れられた服の一番下にそっと隠すように仕舞った。そして、シャワーを浴びた。
(わたし……、どうなってるんだろう……
 おにいちゃん、いつから知ってたんだろ……お寿司の日があの日だって……)
 芽衣は、股間のヌメリを洗い流そうと、ノズルを股間に持っていく。その時である。バスルームのドアが、突然、開いた。入ってきたのは、全裸の兄である。
「きゃー、おにいちゃん……。入ってこないで……」
 芽衣は、その場にしゃがみ込んだ。真っ白な、小さな背中を丸めている。しゃがみ込んだ芽衣の目の前に、始めて見る兄の肉棒があった。だらりと垂れ下がった肉棒である。
「キャー。おにいちゃん、出て行って……」
 芽衣は両手で顔を覆う。
(……いやだ。さっき、背中に当たっていたの……
 ……おにいちゃんの……、あんなに大きいの?……)
 芽衣は、体中が熱くなった。恥ずかしさで、小さな背中まで赤く染めている。
「なに恥ずかしがってんだ。兄妹だろ?」
 桂は、やさしく芽衣に言う。
「で、でも……。恥ずかしい……」
 桂は、やさしく芽衣を抱え、立ち上がられた。桂の手には、先ほど芽衣が脱いだパンティーが握られていた。
「芽衣、母さんたちのを覗いて濡らしたんだろ?
 ほら、ここ、濡れてる……こんなに……」
「いやあぁ、そんなとこ……見ないで……」
 桂は、パンティーの股間の部分を指でなぞり、どろっとした透明の液を拭い取る。その液体は、桂の指の間で糸を引いた。
「ううん。ち、違うもん……。ううん、濡れてなんか……ないもん」
 芽衣は、必死で顔を横に振った。

 桂は、芽衣を立ち上がらせると、シャワーのノズルを手にとり、芽衣の股間に向けた。そこには、生え始めた茂みが、淡い翳りを作っている。
「芽衣、濡れたんだろ? 大人になった証拠さ」
 そういって、桂は芽衣の濡れた若草をそっとなぞった。
「おとなに?……いや、そんなとこ触らないで……」
 顔を真っ赤にした芽衣は、下を向いたままじっとしている。
「洗ってやるよ。俺も、自分のを洗いに来たんだ……」
 桂は、芽衣の股間にシャワーを浴びせながら指を這わした。芽衣の背中に、さっき見たのとは違う剛直が当たっている。先ほど見たものは、だらりと垂れていた。今、背中には、とても硬いものが当たっている。芽衣は、恥ずかしがりながら兄に言った。
「……お、おにいちゃん……、背中に……、芽衣の背中に……」
「芽衣を見て、こんなになったんだ。大人の女性を見ると、こうなるんだ」
(やっ、やっぱり……、おにいちゃんのオチ○ポだったんだ……)
 初めて感じる男性に、芽衣は身動きが出来なかった。自分の裸を見て、兄が勃起していることが信じられなかった。
(……わ、わたし……、大人なの?……)

 そのとき、桂の指先が、芽衣のクリ○リスに触った。
「う、いっ、いや……」
 思わず芽衣は声を上げてしまった。身体の中を電気が流れたような気がした。
「ほら、感じるだろ? 大人になったんだな、芽衣も……」
 桂は、そういって芽衣のクリ○リスを、コリコリと転がした。
「う、ううっ……か、感じてなんか……い、いないもん……」
(いや、変……、わたし……変になっちゃう……もう、やめて……)
 芽衣は、止めてと言いたかったが、感じ始めていることを知られたくなくて、何もいえない。ただ、もじもじと身体をくねらすことしか出来なかった。

 そのとき、桂が芽衣の身体の向きを変え、二人は向かい合った。桂は、ギュッと芽衣を抱きしめた。力を入れると折れそうな、華奢な背中に手を回す。桂の目の前には、誰も汚すことの許されないような、薄くピンク色に色づいた柔肌の唇がある。桂は、突然の出来事に頭が混乱し、ポカンと半開きになった芽衣の唇に、自分の唇を重ねた。芽衣にとって、ファーストキスだ。
(わたし……、いま……、キスしてる……。初めての……キス……)
 突然のことに面食らった芽衣は、桂の成すがままキスを受け入れてしまう。桂の舌が、芽衣の口の中を弄る。桂に、ぎゅっと抱きしめられ、芽衣の熟しきっていない、まだ、硬さを残した胸の膨らみが、桂の胸に押し当てられている。臍のあたりには、桂の熱くなっている肉棒が食い込んでくる。
(……ど、どうすればいいの。……だめ、だめだよ……)
 パニックになった芽衣には、何もすることが出来ない。桂が顔を揺すりながらキスをするたびに、芽衣の胸は桂の胸板に擦られる。桂の肉棒が、芽衣のおなかのあたりで擦れる。
(おにいちゃんの……、硬くなってる。熱くなってる。
 ……芽衣を見て……こんなになったの?……)

「芽衣、兄さんのを洗ってくれよ。おまえのあそこ、洗ってやったんだから……」
 そういって桂は、芽衣の手をとり、自分の股間に持って行った。
「えっ、ど、どうすればいいの?……」
 芽衣は、興奮と緊張から、自分が何を言っているのか分からなくなっている。両親の部屋を盗聴し、兄に裸を触られ、キスをされた。ほんの数時間の間にあまりに多くの信じがたいことが起こった。芽衣の頭の中を、いろんな疑問が駆け回っている。普段なら信じられないことだが、芽衣は、言われるまま兄の肉棒を両手で包み込んだ。
「ゆっくり擦ってくれ」
 兄の言うまま、芽衣は、シャワーの当たっている兄の肉棒を擦るように洗う。
「どうだ? 兄さんのもの……」
「お、大きい。おにいちゃんの……、硬くて……熱い……」
(おかあさんの中にも……、お父さんの……こんなに大きいのが……入ったの?)
 先ほどのおかあさんの『……い、いれて……』という声が、芽衣の頭の中に蘇る。
 そのとき、桂の肉棒の先端から、ミルク色の液体が飛び出した。そして、芽衣の白い初々しい少女の胸に懸かった。膨らみの中央の淡いピンク色をした突起の上から、相乳の谷間にへと……。芽衣は、バスルームのタイルの上に座り込んでしまった。
「キャッ、な、なに?……」
 桂が射精したのだ。桂は、シャワーの水を芽衣の胸に掛けながら洗い流す。桂の掌が芽衣の膨らみかけた胸の上を動く。肉球に埋もれた淡いピンク色した乳首の上を擦る。
「ごめんな。射精しちゃった。男は、大人の女に触られると出るんだ」
 そういいながら、芽衣の胸の上に手を這わせる。
「まだ小さいな、芽衣の胸……。
 ……すぐ大きくなるよ……。
 揉んでると、早く大きくなるそうだぞ」
 桂は、芽衣の乳首を掌で転がすように強く擦った。
「うっ……あ、うう……」
 芽衣は、思わず声を漏らしてしまう。
「ほら、きれいになった」
 桂は、自分自身の股間も洗い流し、バスルームを出て行った。

「わ、わたし……、おんな?……おとなのおんな……なの……」
 芽衣は、桂がバスルームを出て行った後、自分の胸に目をやった。そこには、膨らみきっていない胸の盛り上がりの中央に、少し飛び出したピンクの乳頭がある。
(……ああ、乳首、飛び出している。……立ったってことなの?……)
 芽衣は、そっと、股間を触る。
「いやっ、また濡れている。……おにいちゃんに触られたから?」
(……おとな……おにいちゃんに……、触られて……濡れている……)
 芽衣は慌てて、それを洗い流して、バスルームを後にした。



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