2005.12.17.

中学生アイドル萌絵ちゃん
02
わたる



■ 02

「どうしたんだい、萌絵ちゃん」
スタッフがにやにやしながら尋ねる。

「し……下着が見えてたんじゃ……?」
萌絵が言う。

「へぇ……どんな下着が見えてたっていうんだい?」
意地悪にスタッフが聞き返してくる。

「ぱ……パンツです……」
萌絵は答える。
このやりとりの間もカメラは回り続けている。

「それじゃわからないね……」
スタッフは意地悪く聞き返してくる。
萌絵が自分のパンツの色を言うように仕向けてくる。

「萌絵の……白い……水玉入りのパンツです……」
カメラの前で下着の柄を言うなど恥ずかしすぎる。
しかし初仕事を台無しにするわけにはいかない。

「ああ、ちょっと見えてたかもね……」
スタッフが言う。

「やっ……!」
(やっぱり見られてたんだ……)
萌絵は羞恥心でいっぱいになる。

「萌絵ちゃん、そんなことを気にしてるようじゃアイドルにはなれないよ。
ほら、早くさっきのポーズになるんだ」
スタッフの心無い言葉。

「そ……そんな……恥ずかしい……です」
萌絵は嫌がる。
(パ……パンツまた見られちゃう……)

「いいから! はやく!」
スタッフが萌絵に強い口調で言う。

「は……はい! わかりました……」
萌絵はしぶしぶつま先を両手で持つ体勢になる。

すかさずカメラマンが後ろに回りこみ、中学二年生の少女の下着を撮影する。

「すげぇな……丸見えだぜ」
モニターには萌絵の白いショーツがしっかりと写されている。
中年男達にとっては中学生、それもとびきりの美少女のパンチラなんてそうそう拝めるものではない。

「いや! いや……」
萌絵は少しでも見えないようにとひざを合わせて腰を振ってみる。
しかしその行為はとてもセクシーで、かえってスタッフたちを欲情させる結果にしかならないのだ。

「可愛いパンツが丸見えだよ……萌絵ちゃん」
監督が萌絵のパンツを覗き込み言う。

「やぁっ! 見ないで下さい!」
萌絵は言う。しかし監督は耳も貸さず、

「白に水玉のパンツか……いいね」
「14歳なのに大きなお尻だねぇ……」
などと言葉攻めをしてくる。

「やだ! エッチ! エッチ……」
14歳の少女にはこんなことを言うくらいの抵抗しか出来ないのだった。

「あ……暑い……」
夏場にじっとしているのはとても暑い。
萌絵の茶色がかった長めの髪から汗がしたたる。
萌絵の全身は汗でヌレヌレだった。
その様子が、少女をさらにエッチに見せるのだった。

その時、カメラマンがようやく動き、萌絵のパンツをとるのをやめた。

(よかった……もうパンツ撮られない……)
萌絵は少し安堵する。

カメラマンは今度は萌絵の真正面でしゃがんでカメラをかまえた。
羞恥心が消えた萌絵は無邪気に笑いかけてみる。

しかし依然としてスタッフたちは変な笑みを浮かべている。

「どうしたんだろ……?」
萌絵は首をかしげる。すると

「ふふ……いい眺めだね……萌絵ちゃん」

「えっ!? なんで……」
萌絵は疑問に思い……気づいた。

「きゃっ!!」
前屈をしているため、Tシャツの首もとから中が見えていた。
そこには白いブラと、汗まみれの見事な巨乳の谷間が……
しかも今の萌絵のポーズは、両腕で胸を寄せるセクシーなポーズだった。

「いやぁ〜! 見ないで!」
萌絵が叫ぶ。その様子を楽しむかのように、

「萌絵ちゃんは何を見られたくないの?」
などと聞いてくる。

「ブ……ブラジャー……」
萌絵は恥ずかしそうに答える。

「へぇ……萌絵ちゃんはまだ子供なのになんでブラジャーつけてるの?」
意地悪な質問をしてくる。

「む……胸が大きいから……です」
その14歳にしてのEカップは萌絵の自慢でもあったが、一番恥ずかしいところでもあった。

「胸なら俺にもあるよ? ちゃんと言うんだ」
さらにたたみかけてくる。

「おっ……おっぱいが……大きいからです……っ」
萌絵は羞恥に苛まれながらもそう言った。

「よく言えたね。じゃ、少し休憩にしようか。」
ようやく恥ずかしい撮影が終わる。

萌絵はとても喉がかわいていた。
ちょうどよく「好きなだけ飲んでいいよ」と1リットルの水が入ったペットポトルを渡される。

「はぁ……暑かった……」
ゴクゴクゴクゴク……
萌絵はほとんど飲み干してしまった。

「撮影って……こんなに恥ずかしいのかな……」
萌絵はパンツやおっぱいの谷間を撮られた羞恥を思い出す。
「アイドルになるんだもん、ガマンしなくちゃ……」
騙されているとも知らず、萌絵は無理やり納得する。
その後ろで……

「くく……萌絵ちゃんあの水全部飲んだぜ……」
「こりゃ面白くなるな……」
男たちはほくそ笑む。

「萌絵ちゃ〜ん、次は水着で撮影するから」
監督の声が響く。

「えっ……水着!?」

少女の心にまたも不安が広がる……



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