2006.03.05.

桜怜ちゃんグラマラスデイズ
002
わたる



■ 02

あまりに大きいJカップおっぱいは制服を張り裂こうとばかりにシャツを押し上げ、さらに制服のボタンは三つも閉まらず、そこからは深すぎる谷間がしっかり見えていた。

細くしっかりくびれたウエストから上へ上り、急激なカーブを描いて盛り上がるおっぱい。

それは17歳の美少女が晒すには恥ずかしすぎるセクシーな姿だった。

桜怜は暑いのを耐えてコートを着てきた。少しでも大きさをごまかしたい。

しかしそれも長くは続かないだろう。

「あ……暑い……」

桜怜の首から汗が滴る。
カラダ中が汗にまみれているのが分かる。

「んっ……キモチわるい……」

谷間も汗にまみれていた。

桜怜はふいに窓から校庭を見た。

男子、男子、男子。

「いやぁ……! やっぱり……」

桜怜が転校してきたのは、今年度から男女共学となった元男子校だった。

とは言っても、共学になったのは今年からなので、女子生徒は一年生しかいない。

すなわち、桜怜はこれから二年生唯一の女子となるのだ。

女子用の設備もままならない中で桜怜は一人。

「どうなるの……?」

桜怜は不安でたまらなかった。

コンコン、

ドアがノックされる。

「小川、待たせたな、教室に行こう」

担任の教師が来た。

「はい……」

桜怜は後に続いて応接室を出る。

「ここだ、小川」

二階の教室前で担任が言う。

担任が先に教室に入り、

「今日はみんなに転入生を紹介する」

生徒たちにどよめきが起こる。
どよめきの中に、女の声は無い。

担任が桜怜を手招きする。

(行かなくちゃ……もうどうにもならないもの……)

覚悟を決め、桜怜は教室の中に入る。

生徒のどよめきがより強くなった。

「お……女の子!」
「すげ……女子だぜ!」
「てか可愛い! 最高じゃん!」
「こりゃ可愛いな……! やった!」
「でも何でコート着てんだ?」
生徒が口々に言う。

「小川……桜怜です。よろしく……お願いします」

桜怜がぎこちなく挨拶をする。

「じゃあ小川はそこの席に座れ。皆仲良くするように」

担任が言う。生徒たちが歓喜に満ちた声で返事をする。

桜怜が指定された席へ向かう。

「小川、こんな時期にコートの着用は禁止だ」

とうとう言われた一言。

(いや……)

桜怜は思う。しかし、脱ぐしかない。

「はい……脱ぎます……」

じぃ………

ゆっくりとファスナーを降ろしていく。

ぷつっ……

すべて降ろし終わる。

桜怜を見つめていたすべての男子の目が驚愕に満ちている。

「いやっ……」

桜怜はすぐさま椅子に座る。

大きさがあらわになった胸が大きく弾んだ。



▲ BACKNEXT ▼



この小説は、完全なフィクションであり、実在の人物、
団体等と何の関係もありません。
この小説へのご意見、感想をお寄せください。
感想メールはcopyright下のアドレスまで


NEXTBACK TO NOVELS INDEX


18's Summer : 官能小説、恥辱小説とイラストの部屋