2009.12.19.

親子三代の軌跡。
02
sadoken



■ 債務の生贄1

 松本は腕時計を見て、
「もうこんな時間だ、じゃー俺はクラブ・ムーンに行くからな、電話したら直ぐに来られる様にして置けよ」
「ハイ、畏まりました。気を付けて行ってらっしゃいませ」
 10時を少し回って松本は民子の店を出て、歩いて5分位の所に在るクラブ・ムーンに行きました。入り口の扉を押して中に入ると、若い見るからにバイトらしい女が迎えに出て、
「いらっしゃいませぇー、お一人ですかどうぞ此方へ」
 入って左奥のボックスに案内されました。直ぐにカウンターの中にいた男性がオシボリと手板を持って挨拶に来ました。
「いらっしゃいませ、ご指名の子は有りますか」
「初めてだからそんな子居ないよ、この子で上等だよ」
「お飲み物は何にされますか」
「日本酒と言いたいが其れは無いだろうから先ずビールを一本、ブランディの良いのがあればお願いします」
「畏まりました、暫らくお待ち下さいませ」
 フロアボーイ兼バーテンらしき男性が、トレーにビールとブランディボトルに、普通のグラスを2個と少し大きめの水割りグラスを2個とお摘みのオカキを持って来て、
「お待たせしました」
 と言ってビールの栓を勢いよくポンと抜き、松本にグラスを持たせて、
「サーどうぞ」
 と注いでくれました。松本は横に座った女にビールを注ぎ、
「それじゃー初対面のカンパーイ」
 と言ってビールを空けました。横に座った女が胸元から名刺を出して、
「マイでーす、宜しくぅ」
 松本が薄暗いフロアーを見渡すと、カウンターの隅に一人、右奥ボックスに二人組が一組、正面奥のやや大きなボックスに5人組が一組這入って居ます。フロアーは可也広く上手な組なら2組ダンスが踊れる位です。ビールが空になったのを見計った様にママらしき女が氷壷を抱えて現れ、
「いらっしゃいませ、ママの真理で御座います、ご挨拶が遅れて申し訳ありません、水割りで宜しいでしょうか」
 と言いながらブランディボトルの栓を抜き水割りグラスに注ごうとするので、
「ママさん、一寸待ってよ、こんな美味い酒水割りにするの、駄目だなぁー、ブランディグラス持って来てよ、ストレートで飲むから」
「あら済みません気が付かなくて、バーテンさん、ブランディグラスお願いィー、社長さんお強いのですわね」
先程の男がブランディグラスを1個持って来ました。
「1個じゃ足りないよ、もう1個持って来て、ママと乾杯するから」
 バーテンはママと顔を見合わせ、
「畏まりました」
 バーテンがもう1個のグラスを持って来て、両方のグラスに5分目ずつブランディを注ぎ、松本が立ち上がって、
「其れではママさんの更なる幸せの為にカンパーイ」
松本は一気に飲み乾しましたがママは半分位で噎せ返りました。バーテンが慌ててママに水を飲ませました。
「ウッグゥー、御免なさい、ああー、苦しかったぁー、喉が焼けそうだったわ」
「大袈裟だなァー、酒を飲むのはプロだろう、其れとも生のボトルからの生ジュースの方が好みかな」
 ママは一瞬間を置いて、
「厭ですわぁー、社長さんお口が悪い、場所が違うでしょう」
 そんな恥ずかしいこと、と言いたげな仕種をしつつ、満更でも無いようです。松本は某政治家のスキャンダルを話の種に持ち出し、面白可笑しく下ネタを並べたて、見て来たような想像話を交えママとマイを笑いの渦に巻き込んでいます。
 12時近くになり5人組が出口に歩き出したので、
「一寸失礼します」
と言ってママが松本の席を立ち、玄関の外まで客を見送り帰って来ました。すると2人組も帰る様子なので、ママは座る暇もなく客の後を追って送り出し再び帰って来ました。2組とも会計をした様子は有りませんでした。店内に居る客は松本とカウンターの隅に居る男の二人です。
「社長さん、うちの子みんなご挨拶させて好いでしょか」
「ああ、好いですよ、みんなスッポンポンで来なさい」
「また社長さん冗談がきついわぁー、みんなご挨拶に来なさい」
 3人のホステスが並び、各自名刺を出して、
「妙子です」
「睦美です」
「博美です」
「どうぞ宜しくお願いしまーす」
「ママさん、是でフルメンバーなの、店広いのに足りないんじゃないの」
「忙しい時は学生さんや看護師さんが応援に来てくれます」
「そうなんだ、今は不景気だからな」
「其れじゃみんな時間だから帰っていいわよ、お疲れさんでした」
 ホステスが着替えをして、
「ママ、お先に、お疲れ様でした」
 と言って挨拶し店を出て行き、カウンターの隅にいた男も一緒に出て行きました。
「此処何時が看板なの」
「12時半です、以前はお客様次第で朝まで遣った事も有りましたが、今は気心の知れたお客様以外は時間延長はしませんわ」
「嬉しいね、其れじゃ僕は気心の知れた客かい、よし、じゃー僕の秘書を呼んで今夜は大いに飲もう、僕の秘書は面白いよ、ママが見たらきっと仰天するよ」
 松本はママの返事も聞かず民子に電話しました。
「俺だ、直にクラブムーンに来なさい、戸が閉まって居るから店に着いたら電話しなさい」
 電話を切って、
「ママさん、オードブル出来ますか、在ればフルーツもお願いします」
「余り豪華なのは出来ませんが、有合わせで良ければ作りますわ」
「お願いします」
 ママは奥の厨房に入り素早く誰かに電話して、料理に掛ったようです、料理が出来上がりボックスに持って来た時、松本の携帯電話が鳴りました。
「モシモシ、着いたか、直ぐ開けて貰う」
 ママが戸を開けに行き民子を案内してボックスに帰って来ました。民子は紺のツーピーススーツでスカートはやや短めで、黒のアタッシュケースを提げています。
「ママ、紹介して置こう、僕の秘書で民子と云います、如何か可愛がって遣って下さい」
「マリです、此方こそ宜しくお願いしますわ、サーどうぞお掛け下さい」
「民子、僕はこの店気に入ったよ、君、首になったら此処で働け、ママさん好い人だよ」
「済みません、社長酔ったのですか、ママさんに失礼ですわよ」
「まーいい、改めて乾杯しよう、カンパーイ」
「社長さん以前何処かでお会いしてないでしょうか、お目に罹った事が有る様な気がするのですが」
「いやー、僕も先程から其れを思い出して居たのだが、確か昨年厚生労働省の祝賀会でZホテルのパーティじゃ無かったかなぁー」
「ああァ、そうでした、O社長の功労表彰パーティでしたわ」
「こうなると話は早いな、ママさん此れ本当かい」
 松本は背広の内ポケットから茶封筒を取り出し、中の書類を広げてママに見せました。
ママはギョッとして書面を見つめ、顔色が青ざめ俯いてこっくりと頷きました。
「ママさんそう心配しなさんな、ママさんの気持ち次第で今直ぐにでも1,000万円の小切手渡すよ、此の借用証書の保証人のO氏は自己破産したので、保証人からは取れないから全部ママの責任だ、僕は商工ファイナンスから此の債権を買い取ってくれと持掛けられた、其れにはママの承諾が要るので今日はその話に来たのだ、聞く処によると元利共此処6カ月入って居ないと聞いているが本当ですか」
「本当です、毎日の様に電話や文書で催促されて居ます、正直私も逃げたい気持ちですわ」
「辛いでしょうな、分かりますよ、こうなった場合自分で出来なければ誰かに縋るしか無いのじゃないですか、ママさんに今後の計画が有れば聞かせて下さい、お手伝いしますよ」
「此の店幾等で売れるでしょうか、売って足りない分は働いて返す積りです」
「甘いねママさん、此の土地建物はOX不動産の物だよ、10年も経った古びたクラブ誰が買いますかね、若し此処を明渡すなら店の、内装、外装、は借りる前の状態にして返さないといけないよ、元に戻すだけで百万以上掛るよ」
「敷金は返りますよね」
「契約通りにして返せば全額返ります、敷金は幾等ですか」
「家賃の10ヶ月ですから200万円です」
「壊し賃と同じ位ですね、手元には残らないでしょうね」
「何んとか良い方法有りませんか、教えて下さい、お願いします」
「方法は有ります、ママさんの心掛け次第です、ママさんは此の商売が好きですか」
「好きですけど自信が無くなりましたわ」
「好きなら続ければ好いでしょう、自信は努力すれば付いて来ますよ」
「でも此の不景気では、と思えばマイナス思考に成ってしまって如何にもならない気がしますわ」
「実は此の民子も小さな居酒屋を遣って居ますが、1日平均20万円以上の売り上げをしていますよ、従業員は民子を入れて3人です、店の儲けは全部従業員が山分けしています、月給にすれば手取り百万円前後になって居るでしょう、ママさん、居酒屋たみを知って居ますか、民子はあそこの女将さんです」
「ああぁ、何処かで見た様なと思ったらあそこの、何時も和服で髪をアップにしてメガネを掛けていらっしゃいませんでしたか」
「其の通りですわ、ママさん2.3度いらっしゃいましたよね」
「まったく気付きませんでしたわ、どうも失礼しました」
「ま、そう云う事で、ママさんが其の気になれば明日から大手を振って商売出来るよ」
「如何すれば宜しいのですか、教えて下さい、何でも致します」
「間違えないで下さい、無理にとは申しません、ママさんの自由意志です、よく考えて返事して下さい」
「ハイ、教えて下さい」
「其れじゃーママさん、此のテーブルの上で裸になって下さい、民子も一緒の裸になれ」
「厭ぁー、そんな恥ずかしい事出来ません」
「厭なら好いよ、民子脱ぐの止めろ、好いかママさん、此の10,000,000円の小切手が要らないなら脱がなくて好いよ、ママさんだけでは恥ずかしかろうと思って民子にも裸になれと言ったのだが、出来ない事を無理にとは言わない、之以上言って脅迫だと騒がれると困るからな、生娘じゃ無いのだからよく考えなさい、じゃー民子帰るか」
 松本が小切手を破こうとすると、
「待って下さい、脱ぎますから、助けて下さい、お願いです」
「だったら最初から素直に僕の云う事を聞けば好いのに、女は芯が強くて素直でないといけないよ、さっさと脱ぎなさい」
 マリはテーブルに上がりしぶしぶ脱ぎにかかりました。ブラジャーとパンティを残してテーブルの上で蹲りました。
「裸と云う事は全部取るのだ、民子を見てみろ、綺麗でしょうが、之から荒波を乗り越えて行くのだから羞恥心等は綺麗に捨てて、生れた侭の姿から再出発だ」
「アアァー、恥ずかしい、辛いわぁー」
 マリがやっと全裸になりテーブルの上に立ちました。民子がアタッシュケースからメジャーを出し身長、バスト、ウエスト、ヒップ、股下、と測定し、ノートに記入して、
「ママさん好い身体ね、之なら御主人様に磨いて頂けば、きっと商売繁盛だわ、其処の仰向けに寝なさい、そうそう、股を大きく開いて足をテーブルの両側に垂らしなさい

「アアァー、何を為さるのですか」
「是から貴女の武器を御主人様が検査されるのですわ、其の結果によって貴女の調教課程が決まるのよ、私のように美しく仕上げて頂くのよ」
隣のボックスのテーブルを、大股開きに成って居る股間側に持って来て、其の上に民子が抱えて来たアタッシュケースを置き、ケースを開いて中から革製の枷を取り出し、真理の足首に革枷が嵌められテーブルの脚に固定されました、乳房を抑えていた両手も頭の上で革手錠で繋がれました。此のアタッシュケースにはSM責具の他にもう一つの機能が隠されて居ます、蓋を開けると上の内側に高感度CCDカメラが装備され、ケースの底にはモニターが有り、リアルに見る事が出来、蓋の角度で被写体に合わせ録画録音が出来ます。
「いいですか、どんな事をされても逆らってはいけませんよ、貴女が今まで男性とした事と同じですからね、怖い事なんか有りませんからね、御主人様に任せておけば好い気持にして頂けますよ」
「よーし、其れでは此れから僕の質問に正直に答えなさい、嘘を言っても直ぐにばれるからね、実名は」
「織田真理子です」
「生年月日は」
「昭和49年2月25日です」
「O氏の女に成ったのはいつ頃ですか」
「丁度10年に成ります」
「O氏の他に男は何人居るのですか」
「そんな人居ませんわ」
「嘘を言っても直ぐばれるよ、正直に答えなさい」
「本当です、居たらこんなに成って居ませんわ」
「云い寄る男は居ただろう」
「こんな商売ですから、身体目当ての男は大勢いましたが、関係した人は居ませんわ」
「案外固いんだな、妊娠の回数は」
「2回です」
「産みましたか、堕胎しましたか」
「最初は堕胎し、後の一人は産みました」
「今何歳ですか」
「9歳です」
「男、女」
「女の子です」
「オマ○コにはどの位の太さの物が這入りますか」
「男性のチンチンだけです」
 松本が指を2本オマ○コに差し込み、
「本当ですか、此処には土地でも家でも入る筈ですが」
 指2本でGスポットと子宮頚部を器用に嬲ると、
「アアァ、イヤァー、ア、ア、ア、本当ですぅー」
「お尻に入れた事ありますか」
「O社長が入れようとしましたが這入りませんでした」
「ヘラチオは如何ですか」
「何時もされていました」
「精液は美味しいですか」
「最初は嫌でしたが今は美味しいです」
「飲尿は如何ですか」
「飲んだ事ありません」
「今までに何人の男とSEXしましたか」
「3人です」
「子供さんはO社長の子ですか」
「はっきり分かりませんが多分違うと思います」
「貴女が此処に居る時、子供さんは誰が看て居るのですか」
「母が看てくれています」
「SEXの感度は如何ですか」
「其の時次第で燃える時と燃えない時が有ります」
「こうやって刺激されると感じますか」
 松本は指を動かしながら抜き差しし、オマ○コの周囲まで被さって居る陰毛を掻き分け、殆んど見えないクリ○リスを指で探り、擦りながら、
「是は感じますか、正直に今の気持ちを言いなさい」



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