2004.10.01.

支配の小屋
03
しろくま



■ 3

 その夜、和輝は電話で裕之と話をしていた。
和輝「いや〜、良かったよ? 本当。便利だぜ、あの《小屋》。お前も来ればよかったのに」
裕之「僕はいいよ・・・」
裕之「でも、大丈夫? 警察呼ばれたりしたらどうする?」
和輝「一応、写真とって脅しはしてみたけど・・・」
裕之「心が読めるんでしょ?」
和輝「う〜ん・・・今、何を考えているかは分かるんだけどねぇ・・・」
裕之「刺されちゃったりして・・・」
和輝「ば、馬鹿野郎! 縁起でもないこと言うな!」
 確かに、自分が脅しのネタを持っているだけでは危険である。
 やはり《写真はインターネットで公開する》《仲間に相談し、バックアップ体制を確立する》等の手段を用いて、脅迫するべきなのか・・・
 ただ、ことをあまり大きくしたくないのも事実であった。
和輝「ネットの仲間が大勢いて、何かあったら彼らにこの写真を公開してもらう。公開されたら何千人の人が見るかは分からない!」
和輝「ってことにしとこう! ハッタリも武器にはなるだろ? 多分・・・」
 事実、彼にはネット上に大勢の友達はいた。それも彼らに似たような、エッチなことに敏感な、モテそうもない(推測)人ばかり・・・
裕之「どうだかぁ・・・信用されるかなぁ・・・」
和輝「まぁ、最低でもお前がいるだろ? ネットに仲間が大勢いるのも嘘じゃないし」
裕之「はぁ・・・悪友って君のことを指すんだよ・・・」
 そんな感じで話しは盛り上がっていった。どうやら次も裕之は参加しないようだ。

 今日は水曜日。約束どおりなら彼女はこの《小屋》に来るはず・・・
和輝(あいつ、本当に来るかな・・・)
 美紀は時間通りに来た。美紀はドアを叩きつけるように閉め、和輝をにらみながら言った。
美紀「今日は何をするつもりなの、この変態!!」
美紀「そんな写真、学校の皆に見せる前に警察呼んでやるわよ!」
 美紀は時間がたって少し頭が冷えたようである。しかし・・・
和輝「き、君って・・・もう警察呼んじゃったわけ? 呼ぶのならここに入る前にしないと・・・」
美紀「あ! しまっ・・・・」
 ここでは身体の自由が利かないのを忘れていたのか、それともまだ信じてなかったのか。どちらにせよ間抜けである。
和輝「いや、良かったね? 警察呼んでたら君、大変なことになってたよ?」
 そう言いながらも、和輝の心臓はドキドキと大きな音を鳴らしていた。
和輝「もし、そうなってたら、もちろん学校のみんなには配るけど・・・他にも色々あるでしょ? インターネットとかさぁ・・・」
和輝「僕に何かあったら、全国に向けて公開するよう、仲間に頼んであるんだよ。」
 もちろん嘘ではあるが・・・
美紀「そんな・・・」
 美紀は内心ホっとした。しかし、よくよく考えてみると、予想していた以上に危険な状態であることに気付き、顔は真っ青になっていった。
美紀「い、いったい何人にあの写真渡したのよ?」
和輝「ひみつ! でも大丈夫、まだ中身は見せないようにしてるから」
 どうやら、和輝の思っていた以上に美紀は真剣に捉えていたようだ。
和輝(嘘も方便ってか? 彼女の単純さには驚かされるよなぁ、本当・・・)
 話しも無事(?)まとまり、和輝は本題へ話を進めた。
和輝「ところで聞くけど、君ってもちろん処女だよね?」
 知ってはいたが揺さぶりをかける。あえて彼女に言わせることに意味がある。
和輝「いや、前見た限りだと、処女だとは思うだけど・・・なにぶん、実物を見たのは昨日が初めてでさぁ」
 突然の、それも理不尽な質問に美紀の顔は真っ赤になった。
美紀「し、知らないわよ! そんなの・・・」
和輝「知らないわけねーだろ? 男と寝たことはあるかって聞いてんだよ!」
美紀「くっ!」
和輝「さっさと答えろよ! 早くしねーと、そこのバイブ突っ込んで確かめるぞ?」
 脅迫まがいの質問に美紀はやむなく答えた。
美紀「しょ、処女よ・・・」
 美紀の声は小さかった。そして、自分がこれから何をされるかも確信したようだ。
和輝(普通に犯っても面白みに欠けるか? いつでも犯れるわけだし・・・そうだ!)
和輝「君さぁ、処女喪失したくないだろ? こちらの条件を呑めば、犯らねーでやるぞ?」
美紀「じよ、条件って何よ。」
 美紀は恐る恐る聞いた。
和輝「お前の身代わりに、お前の親友の《由香》をここに連れて来るんだ、今すぐ!」
美紀「な、何言ってんの? そんなこと出来るわけないじゃない!」
和輝「あっそう、じゃ、俺自身で由香を拉致してくる。めんどくせーなぁ・・・」
美紀「ちょっと待って! 何で由香を?」
和輝「犯りたいからに決まってるだろ? どのみち彼女は犯られるんだよ? 君が連れてくれば君だけは助かる。いい条件だと思わない?」
 そうは言ったものの、自分で彼女を拉致するのは難しい。
 これは理不尽な要求であることに違いない。ただ、単純な彼女なら要求を呑むかもしれない。あとは正義感と自分の純潔、どちらを選ぶか、だ。
 これは心が読める和輝にも分かりにくいことではある・・・
 数分間考えた後、美紀は口を開いた。
美紀「・・・わかったわ・・・」
 そう言うと美紀は由香を探しに行った。
 やはり己の身は可愛いもの、これで彼女を共犯にすることが出来るはず。それにしても彼女は単純である。まぁ、あの状況では他の人でもああするであろうが・・・

 解説が遅れたが、《由香》は美紀の親友である。幼馴染でもある二人は一緒にいることが多く、性格は美紀よりおとなしめ。
 彼女は裕福な家庭に育ち、わりと《お嬢様》的な性格をし、悪く言えば世間知らず。
 ちなみに男性経験はないと思われる。もちろん美人ではあるが、美紀を虐めるために使えることが大きい。
 数10分後、美紀は由香をここへ連れて戻ってきた。
由香「美紀ちゃん、用事って何?」
 彼女は明るい声で話している。何も伝えられていないのか? これから自分の身に何が起こるかも知らずに・・・
 由香は辺りを見回す。そして、その《小屋》の異常な光景に気づき唖然とする。
由香「!?・・・この部屋って・・・」
由香「み、美紀ちゃん! いったい、どーゆーことなの?」
 由香は、何故連れられてきたのか? いったい何をする場所なのか? 何もかも分からない状態に置かれ、動揺しているようだ。
美紀「ごめん・・・由香・・・」
 美紀は弱々しい、今にも消えそうな声で言った。無理もない、実質的に親友の由香を売ったことと同じである。後でどれ程後悔することになるか・・・
和輝「由香ちゃん、これからよろしくね!」
由香「な、何いってるの? 美紀ちゃん、こんなとこ早く出よ?」
和輝「無理だよ・・・この《小屋》はねぇ・・・」
 和輝はこの《小屋》のことを説明した。しかし、由香は全然信用していないようである。
和樹「まぁ、論より証拠だね? う〜ん・・・」
和樹「そう言えば、僕、キスって経験ないんだよね。じゃ、由香ちゃんお願いね!」
 由香の身体は自由を失い、和輝の前へと歩き出した。
由香「な、そんな・・・本当に、身体が・・・」
 由香にもキスの経験はない。
和樹「では・・・」
由香「や、やめて・・・ん・・・」
 二人は口づけをする。しかし、和樹はなかなか口を離そうとしない。由香の口に舌を入れ、唾液を流し込む。由香は和輝の唾液を何度も飲まされたのだ。彼女の顔は嫌がっていたが、彼女に自由はない。
 二人のディープ(過ぎる)キスは2分ほど続いた。
由香「ゲホッ、ゲホッ」
 由香は泣きそうな表情をしている。
美紀「酷い・・・なんてことするの!」
和樹「酷い? 君のときよりはマシでしょ? ファーストキスより先に、好きでもない男の・・・」
美紀「だ、だまりなさい!! あんたなんて・・・」
 和樹が言い終わる前に美紀が大声を上げた。今にも襲いかかりそうな勢いだ。
和樹「ふぅ〜、まだ自分の立場が分かってないようだね。お仕置きしなくちゃ・・・」
和樹「でも美紀には手を出さない約束なんだ・・・彼女の代わりは君だよ、由香ちゃん?」
由香「・・・え!? そんな・・・」
 由香は脅えた表情をしている。美紀も悔しそうである。そんな顔を見て、和樹は優越感に浸っていた。
和樹「由香ちゃんには罰を与えるわけだけど・・・よし、美紀! 君に選ばしてあげよう」
そう言うと和樹は3つの選択肢を用意した。
1、 由香のあそこに、美紀の手ほどある極太のバイブを挿入、その後イクまで動かし続ける。
2、 由香のあそことお尻に、由香自身の手で、二本の極太のバイブを挿入する。ただし、入れるだけ。
3、 由香のあそこに、和輝のモノを挿入し、その後中出しする。
 なんとも理不尽な選択である。どれを選んだとしても・・・
 由香は今から自分がされるであろう行為を想像すると、恐怖のあまり身体が震える。
 どのような女性であっても処女に対する執着と、それを喪失することに対する、憧れと恐怖くらいはある。それをこんな形で失うなんて・・・
和樹「さぁさぁ! どれにする?」
和樹は嬉しそうな顔をして、美紀の返答を待った。



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