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それは悪夢にほど近いなにか5
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カーテンに閉ざされた窓の向こうから、はしゃぐ子どもの声が聞こえた。
そんな健全な明るい時間に、東明は必死の思いで漏れそうになる吐息を押し殺していた。
「我慢せずに声出せばいいのに。ご近所さんに聞かれるのが恥ずかしい?ヤクザだから?それとも、人にオカズにされるかと思うと照れちゃうのかな?」
また手が腹から腰へと滑る。
性感を目覚めさせるような淡い感触にぞわぞわと皮膚が粟立った。
いつの間にか裸に剥かれ、どこから取り出したのか手首には手錠がはめられている。
手際よく事を進める香芝に抵抗する隙さえ与えられず、されるがままにベッドに転がされた。
安物のカーテンでは遮りきれなかった光が部屋に入り込む。
薄暗くはなっているが、しかしなかを隠せるほどには暗くはない。
ただの日陰程度の不出来な闇では東明の身体がどうなっているかなど香芝には筒抜けだ。
「素直になれよ。もうこんなに勃たせてるのに、意地張ってもいいことなんてないだろ」
指がとろとろに濡れた性器の先をくるくると滑る。
ただ身体を撫で回されて、少しだけ乳首を弄られただけだ。
それなのに身体はもう誤魔化しがきかないほどに高ぶってしまっていた。
「意地、とか……そういう問題では……」
「それならどういう問題?おちんちん気持ちよくしてもらうより大事なこと?」
「や、ぁ……ッ!」
「かーわいい声。本当に気持ちいいことに耐性がないんだなぁ。流石、童貞」
「童貞じゃないれ…ふ…ぅ…」
痛みが走るほど強く割れ目に爪を立てられ、腹立たしいほど鼻にかかった吐息が零れ落ちる。
情けなくて唇をかみしめると、そんな東明を余裕を持って見下ろしている香芝がふふっと艶やかに笑った。
「ああ、そうだった。ごめんな、東明。東明は童貞じゃなかったな。オネエサンに大人にしてもらったんだっけ?」
わざとらしいイントネーションに情けなくて枕に顔を埋めて羞恥に堪える。
事実だから余計に恥ずかしく消えたくなる。
禄に女も知らないという劣等感と、もうひとつの劣等感は東明を蝕み続けるコンプレックスだ。
わかっていてそこを突いてくる香芝はいやらしいとしか言いようがない。
優しい人のはずなのに、東明を押し倒してからというもの常にはない発言ばかりをしてくる。
「もっとはやく知り合っていたら俺の尻で筆下ろししてやったのに。東明みたいな子の初物を喰うのは大好きだ」
「そんなことして……神近さんは……」
完全に浮気だというのに香芝は気にした様子もない。
普通の恋人たちよりよほど厳しく管理されていそうなのにまるで躊躇しない。
「怒られるよ。それはそれは手酷くお仕置きされる。浮気なんて絶対に許されないから……だから、とっても極上な教育を施される」
恍惚と香芝が微笑み、その妖しさに思わず背が震えた。
狂っているかのような美しさに思わず目を奪われる。
恐ろしいと思ったのに、身体は煽られたようにまた興奮を露わにしてしまう。
まるで香芝の狂気が感染してしまったかのように。
「東明も俺とこんなことをしているのがバレたら重坂に怒られちゃうかな?」
「わかっているなら、もう止め……」
「やめるわけないだろ。むしろ、逆だ。いっぱい嫉妬してもらえるようにいっぱい俺の痕を残しておいてやるよ。激しい方が好きだろ?」
「冗談……あぁ!」
唐突に入れ墨を強く吸われ、堪えきれず高い声をあげる。
気をよくした香芝にかじかじと歯を立てられ、ひっきりなく嬌声が零れた。
完全に勃起した性器からまた先走りが溢れ、みっともなさにもぞもぞと脚を重ねて少しでも隠そうと試みる。
それでもやはりなにも隠すことはできなくて、変化はすべて伝わってしまう。
いつの間にか香芝はイージーパンツとTシャツを着てしまったから、東明だけ剥かれている状況は余計に羞恥を煽った。

      

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