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それは悪夢にほど近いなにか9
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よく見れば細かな傷痕はあるが、綺麗な身体でうっかり見惚れてしまう。
視線に気づいた香芝が東明を見下ろし、淫らで獰猛な笑みを浮かべる。
「東明ちゃん、いやらしい顔してる。そんなに男の身体に飢えてた?」
違うと否定するにはあまりにも心臓が騒いでいた。
細められた視線は獲物を見下ろす妖しさがあり、これが常日頃男に抱かれている男だとは思えない。
どこからどう見ても、日頃から男を食っていそうな、手練れの男がいた。
「やらしいこと大好きな東明が満足するまで可愛がってやるよ。東明はこれが大好きだもんな?」
笑みを含んだ低い声。
人畜無害なあの柔らかな声が、こんな人を震わせる色を持つなど知りたくなかった。
知りたくなかったのに、香芝の動きから目を離せない。
男を悦ばせることに長けているだろう繊細な指が動き、下肢を探る。
下着の中から取り出されたそれに思わず息を呑んだ。
何度か目にしたことがある香芝の性器。
それはもうぬらぬらと濡れ、緩やかに勃ちあがっていた。
そんなものを取り出され、いよいよ窮地だというのに、東明はやけに落ち着いてしまっていた。
驚きが感覚を馬鹿にさせたのかもしれない。
この場にそぐわぬ言葉が無意識のうちに零れ落ちた。
「……やっぱり静貴さんって……意外と、その……立派ですよね……」
いつか見たときも思ったが、香芝はいつも抱かれる側なのに、そうとは思えないほどに立派なモノを持っていた。
その点において恵まれない民族である日本人の平均など軽く上回っているだろう。
形も申し分ない。
経験が多いと聞く割には色も綺麗だ。
30代ならばそろそろ角度に自信がなくなる男も多いだろうに、香芝はそんな悩みとも無縁そうだ。
普段活用されていないことが残念に思う代物だ。
「このくらい見慣れたサイズだろ?竜一もでかそう」
「重坂さんは……」
思い出してしまった恥ずかしさに言い淀めば、なにを誤解したのか香芝が自らのモノを扱きながら首を傾げた。
「竜一に限って粗チンってことはないだろ?あいつもそんな不満は言ってなかったし、話題にならなかったってことは満足していたんだろうし」
嫌でも誰の話なのかわかってしまう。
この世で嫌いな人間の上位に入る男、百瀬。
香芝が和久井の元愛人なら、百瀬は重坂の元セフレだ。
ほかの性欲処理の人間とはまるで違う扱いをされるその存在は、関係が切れたいまでも忌々しい。
香芝と親しいことも気に入らない。
「あいつなんて祖チンそうだから、あいつから見れば誰でもデカいんじゃないですか」
腹立ちとともに吐き捨てた言葉はきょとんとした香芝な無惨に否定される。
「いや、それはない。裕也のはおっきいからな。竜一とどっちがデカいかは見比べたことがないからわからないけど、凄いぞ」
内心そうだろうなと思っていて認めたくなかったことをあっさりと肯定され、余計に苛立ちが増した。
あのふてぶてしさと態度のでかさ、経験豊富故の自信ありげな顔に、あれはデカい人間特有の余裕なのだと、認めたくはないが感じていた。
どこまでも気に入らないと不快感を滾らせていると、不意にぬるっとした感触が尻を這った。
その熱には覚えがあり、一瞬にして身体が強ばった。
擦りつけられたのは見せつけられたばかりの香芝の性器。
苛立ちにかまけてすっかり状況を忘れていたそれが、尻の割れ目に擦りつけられている。

      

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