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邪恋4
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「寒い?可哀想に……すぐに熱くしてあげるよ」
「んっ、ぁ……ぅ……」
許された交わりを堪能するようにノアの唇が滑らかな肌の上を滑る。
耳朶を食み、首筋を吐息で擽り、鎖骨の窪みにねっとりと舌を這わす。
その度に零れるか弱い声に理性が傷む。
許しておきながら他人の手に委ねられたその姿に苛立つという矛盾。
そして、苛立つからこそ、感じている香芝に筋違いな嗜虐心も湧く。
だがそんな愚かな思考を抱えながらも、どこか冷静さを保ち続ける場所では
きちんとわかっていた。
感じていたとしても、香芝が神近を裏切ることはない。
そしてその事実こそが、調子に乗っているノアへの牽制となるのだろうことも。
「ん……ん……ぅ」
泣き声のような嬌声。
人工的な眠りから抜け出せない香芝はただ身悶え、知らぬ内に与えられる
一方的な快楽に翻弄されていた。
ノアが触れる度に下着に染みが広がっていく。
感じやすい身体に相応しい濡れやすい下肢はもうすでに熱を持ち始めていた。
断続的にぴくんと動き下着を持ち上げる様は、惨めで滑稽で、可愛らしかった。
「散々いじめられているとは思えないほど小さくて可愛い乳首だよね。
もう尖ってる。舐めて欲しい?」
「は、ぁ……ん……」
押しつぶされるようにそこを弄られた香芝が物欲しそうな切ない声で応える。
満足気に微笑んだノアが香芝の身体に跨り、指で摘み上げた乳首を
ぺろっと舐めた。
「ひっ、ぁ……ゃ……」
強く摘ままれ痛いのだろう。きつく閉じられた眦に涙が溜まっていく。
それでも目覚めることのできない香芝はなす術もなくただいいように
嬲られるしかない。
哀れな眠り姫たる人形はシーツの上に転がされたままに蹂躙されていく。
どこか背徳的な空気さえ漂う状況だ。
その雰囲気にも煽られているのだろう。
ノアがくぐもった不穏な笑みを零し、身体を上へと動かした。
「こっちは?」
整えられた爪が香芝の唇をなぞる。
「使えばいい」
「……もしかして今日はなにかいいことがあったの?」
いつもより好きにさせているからだろう。ノアは訝しく思っているようだ。
いいことがあったかと問われれば、それはむしろ逆だ。
当たり前のように香芝のそばにいるノアの存在は目障りとすら思えなくもないし、
自ら許したとはいえ香芝に触れられることは不快だ。
だが、牽制するにはこの方法が有効だろうと考えた。
ダメージを負わせるには、突き落とす直前まで可能な限り幸せな状況を
味わわせた方が効果的だ。
そのためにも神近は悟られないよう敢えて会話の矛先が彷徨うように仕向ける。

      

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