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邪恋5
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「特に何もないが……そうだな。相変わらず、泣き顔はそそられるものがある」
香芝の苦悶の表情は神近の心を癒す。
ノアの手によるものだろうと、堕とされるその姿は変わりなく愛おしかった。
「もっと泣かせたい。あなたや僕がこんなもので満足できるわけがない。
そしてシズはそんな僕らを許して受け入れてくれるから……底なんて
行き着くわけがない」
心が砕けようが身体が破損しようがその愛は貫かれる。
神近のような非道な男でさえも香芝は愛し慈しむ。
弱いくせに神近のような存在では手折ることなど決して叶わない、眩い漆黒の華。
目も眩むような濃い闇の中にあるひとつの救いだ。
だから手を伸ばさずにはいられない。
「まるで禁断の果実だよ。シズと出会ったらもうシズでないと駄目なんだ。
本当にあなたは残酷なほど魔性だよ、シズ。怖くて……壊さずにはいられない。
焦がれずにはいられない」
「ん、っ……」
ノアの指先が香芝の唇をゆっくりと開いていく。
取り出された雄を唇に擦り付けられ、香芝が嫌がるように顔をそらしても
ノアはそれを許さない。
「シズ、ちゃんとご奉仕して」
噛まれないように顎を押さえながら、ノアが日本人の平均よりも大きいそれを
香芝の口に呑み込ませていく。
「ん、ぅ……ぐ……」
息苦しそうに呻いた香芝の眦から涙が伝う。
泣かせることに興奮する性を持つノアが透明のそれを指先で掬い、
ぺろっと舐め取る。
その間も奥へと咥えこませ、ゆっくりと腰を揺らし始める。
苦悶の吐息に淫らな濡れた音が混じる。
苦しいだろうに香芝の下肢は張り詰め、下着から出たがっていた。
「いやらしいなぁ。誰かさんが仕込んでいるせいか、舌を絡みつかせてくる。
そんなにこれが好き?」
髪の毛を撫でながら喉奥まで貫くと、香芝が咳き込むようにえずき、
そして、ようやくぼんやりと瞳を開いた。
しかし覚醒しているわけではないようだ。
開かれた瞳に色はなく、状況の把握はできていない様子で視線は
彷徨うことすらない。
よほど強い薬を服用したらしい。
自失した眼差しがそれでも口元にあるモノだけは認識したようで、
思考など走らせることもなく条件反射のように舌を差し伸ばした。
躾けられた犬は健気に身に染みついた習性で男を満足させようと動く。
「美味しそうに舐めるね、シズ。そうだよ。ちゃんとカウパーも舐め取って」
先端で唇を撫でられると直ぐに香芝の舌先がちろちろと鈴口を舐める。
まるで言葉を理解しているような動きだが、やはり、認識は追いついていない。
うっとりと微笑んだ香芝が猛った雄に丁寧に舌を這わせながら、
それを証明する言葉を囁いた。
「俊明さん……大好き」
淫らな遊戯に耽っている最中とは思えないほどあどけなくふにゃっと笑んだ香芝に、
ノアの動きが凍ったように止まった。
思い通りに進んだ事態に思わず鼻で笑うと、ノアが忌々しいとばかりにこちらを
睨みつけてきた。

      

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