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置き土産は突然に2
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(え……?)
帰宅して、いるはずの百瀬が見当たらなくて探し回り、最後に開けた寝室の扉。
その1つを握り締めたまま、目の前の光景に息を呑んだ。
部屋に女性がいた。
しかも、縛られた状態でだ。
何事かと慌てた次の瞬間、その女性と目があった。
意志の強い、その綺麗な瞳はまっすぐに長村を見つめてくる。
ようやく思考がまた動き始めた。
「裕也……?え?どうして?なんでそんな姿に……」
戸惑う言葉に、百瀬がつまらなさそうに答えた。
「押しかけ通り魔がいたんだよ」
「通り魔…?もしかして静貴さん?……静貴さん、なんてことを……」
家を開けた30分程度の短時間に一体何があったというのか。
何故百瀬を女装させ、しかも縛る必要性があったのか全くわからない。
しかも、縛り方がプロっぽい。
結び目が非常に綺麗な出来で、あの人はやはり得体が知れないと思った。
決して悪い人ではないのだが、得体は知れない。掴み所がどこかわからない。
まだ驚きにとりつかれている長村に、百瀬が静かに口を開いた。
「俺もどうしてってきいてもいいか」
「え?なにが?」
何のことだと首を傾げると、百瀬が見上げるように微かに首を傾けながら、
閉じた膝の上にことんと頭を乗せた。そして、小さくくすりと笑う。
綺麗な瞳が長村をとらえていた。
「お前はどうして勃ってるんだ?なぁ……忠臣、どうしてだ?」
「それは……」
反射的に反応したとは言い難い。
じっと見つめられ、気まずくて視線を泳がせる。
だが、百瀬はそれすらも許さない。
「忠臣、逃げるな。ちゃんとこっちを向け」
「はい…」
何故だか敬語になってしまうほどには緊張していた。
その反面、驚きが去ったために、百瀬の姿をきちんと認識できるようになってしまった。
困惑さえなければ体つきから女性と思うことは難しいが、はっきりいって
男の骨格分の引き算が生じたとしても、それでも百瀬は綺麗だった。
細い脚は黒いストッキングの効果かいつもよりも更に細く締まって見えた。
しなやかな脚を視線で追うと、焦らすようにその先はタイトスカートの中に
隠されてしまう。
その中には、見えないが手触りのいい太ももと臀部がある。
きゅっと引き締まった細腰もジャケットに隠されているのに、屈み込んだ姿勢では
キャミソールの中が覗けてしまうという露出のアンバランスさ。
浮いたキャミソールからはあともう少しで際どいところまで見えてしまいそうだ。
トータルの露出は少ないくせに、やたら艶かしい。
いや、露出が少ないからこそ想像を掻き立てられるのか。
いつも見ているはずなのに、うなじがやけに色っぽく見えた。
これ以上興奮してはいけないと思うのに、律すれば律するほどに下肢が熱を持つ。
そんな姿を楽しそうに観察していた百瀬が喉奥で不穏に笑って長村を呼んだ。
扉を閉め、呼ばれるままに百瀬の前に膝を着くと上体を起こした百瀬に見上げられる。
(見えてる……完全に見えてるから……)
しまってほしいといっても、今の百瀬の状態では不可能だろう。
見下ろした先に、キャミソールからちらちらと除く女性物の下着。
あろうことかそれもまた胸が平たいがために浮いてしまっていて、隠されるべき
可愛らしい胸の突起が見えてしまっていた。
そんなことには全く気づいていないらしい百瀬が視線で縛られた場所を示す。
「解いてくれ。流石に辛い」
「ああ、うん。ごめん、気づかなくて。……それにしても、縛るのが上手いね」
「慣れてるからだろ。もっぱら縛られる側でも縛り自体を知らないわけじゃない」
「そういうものなのかな」
意識的に平静を心がけて関係のない話題をしながら結び目を解いていく。
きっちりと縛っていたはずなのに、触れてみれば圧迫しないように
それなりに隙間があった。
本当に上手に縛ってあり、こんなことはどこで覚えるんだとどうでもいいことを
疑問に感じた。
まだ太陽は高く、レースのカーテンを締めていても入ってくる陽射しは
明るいというのに一体何をしているのか。
ようやく全ての紐を解くと、百瀬が一息ついて縛られた場所を見る。
縛り痕はついているが、変色はさほどなく、皮膚も無事だ。
ほっとしたところで、いつの間にか長村を見つめていた百瀬と目があった。
くすっと笑われ、どきっとときめいた。
流し目が色っぽい、猫のように気まぐれな瞳が長村だけをとらえて離さない。
「たーだおみ。お前、まだおっ勃たせてるのか?」
ベッドの上に両腕を重ねるようにして凭れかかり、その上に顔を埋めた百瀬が
視線だけで見上げてくる。
薄い身体にスーツが美しい曲線を描く。
少しだけめくれあがったスカートが、先ほどまで隠されていた太ももを見せつけていた。
長い脚は女性のようにそろえられ、膝は緩く曲げられ床に投げ出されている。
男の女装姿など滑稽なはずなのに、百瀬がすると妙な色香があった。
言い訳できないほどに熱をもった下肢が疼く。
「女装してる男で勃たせるなんて忠臣は変態だな。……なぁ、これどうしたいんだ?」
「……ッ…」
投げ出された片足がおもむろに持ち上がり、パンプスのつま先でぐりぐりと
股間を踏まれる。
「裕也……」
「なんだよ。いやらしい声出して。もう我慢できないのか?このド変態が」
愉しげに罵られ、悔しさに言葉を詰める。その間も脚の動きは止まらない。
一皮向けばドマゾのくせに、年上の恋人はまるで歌うように嬲る言葉を放つ。
「ああ、もうこんなにして。苦しそうだなぁ。……なぁ、これ挿れたいんだろ?
奥まで突っ込んで中出しして、それでもまだ犯したいんだろ?そんなに俺の尻ん中、
気持ちいいのか?」
ぐりっと、強く股間を押され短く呼気が漏れる。
「……ん…」
「かーわいい。もっと泣かせたくなる。だからもっと泣けよ」
ピンヒールで会陰をぐりっと圧され、思わず漏らした声に百瀬が感じ入ったように
淫らに笑みを浮かべる。
また股間の膨らみを脚で踏み躙られ唇を噛み締める。
今すぐにでも押し倒して泣かせたいのはこちらの方だ。
だが、今日の百瀬はそれを許さない。
「凄いな。もうこんなにデカくなってる。こんなの挿れられたらもうお前から
離れられなくなりそうだ。ずっと中に挿れたままにしてほしくて気が狂いそう。
お前も挿れたいだろ?」
ベッドに突っ伏したままの姿で問われ、飢えた視線で訴える。
早く抱きたい。この身体を貪りたい。
はやる熱情に手を伸ばそうとすると、一瞬早く百瀬の片足が持ち上げられる。
なんだろうと見ている間に、軽く脚を振った百瀬が器用に靴を脱ぎ捨てる。
そして、とんでもないことを言い出した。
「舐めろ」
「え?」
「え、じゃない。俺に突っ込みたければ舐めろよ、この変態が」
目の前には揺れる脚。
劣情を滲ませた瞳を細め、百瀬が長村の反応をたのしげに見守っていた。
どうやら、なにかのスイッチが入ってしまったらしい。
こうなれば、もう満たしてやらねば百瀬は止まらない。
何もしないで終わるという選択は既に長村にとってもありえないものと
なっているために、仕方なくその脚を掴む。
そんな行為は抵抗があるが、百瀬が望むことは叶えたい。
その見返りは恐ろしいほどに魅力的だ。
掴んだ脚を引き寄せると期待に満ちた視線が追いかけてくる。
完全に発情した瞳は潤み、欲求は堪え難いのか何かを抑え込むように
自らの指に柔らかく歯を立てていた。
視線を合わせながら見せつけるようにくるぶしを舐めると微かに百瀬の腰が揺れる。
そこは百瀬の性感帯のひとつだ。
くるぶしから形のいい脹脛までを舐めながら膝の裏を指先でくすぐると
小さな喘ぎが聞こえた。
見れば、指をかじかじと噛みながら百瀬が長村を見つめていた。
どこかぼぅっとしたような物欲しげな瞳に力の抜けた脚を強引に開かせる。
まるでミニスカートかというような位置までずり上がったその奥に、興奮しきった
百瀬がいた。
ストッキングの中で苦しげに息衝いている。
「あなただって勃たせてるじゃない。変態はどっち?」
言われたことを返しても、百瀬の余裕は崩れない。
そればかりか、更に上手で長村を絡め取る。
「俺は女装で興奮したわけじゃない。忠臣があんまりにも可愛いから勃ったんだ。
好きな奴が触ってくれたら嬉しいに決まってるだろう?俺はお前が思ってる以上に
お前を愛してるんだから。…だから、もっと触って欲しい。ほら、こっちも舐めろよ」
だからなんでそんなに偉そうなんだという文句すら出てこない。
百瀬の指が誘う様に女性ものの下着に隠された下肢を撫でる。
「俺を気持ちよくさせられたらご褒美にいれさせてやるよ。俺の中で天国に
連れていってやる」
言葉と共に首筋に腕が絡められ、顔が近づく。
もう溶けきっているのに強気な目に覗き込まれ背筋を危うい痺れが這う。
彩られた爪がそっと誘う様に唇を撫でた。
そして、いきなり後頭部を押さえつける様に下肢に顔を押し付けられる。
頭上からくすくすと笑う声がした。
「だから這いつくばって舐めろよ。俺を楽しませろ。できるだろ?なぁ、ダーリン?」
自らの脚を開き、淫らに動く指がスカートを更に持ち上げた。
視線だけで見上げれば恍惚とした表情で微笑まれる。
女の格好をしながら、まるで女とは違う。そのギャップにぞくぞくとした。
そんな口など聞けなくなる程この身体を犯し尽くしたいという欲求が身体中で
渦巻いた。願いを叶えることで百瀬がより深い快楽の海に沈み込むならば、
這うくらいなんということはない。
叶えてやればやるほどに、百瀬は快楽から、つまりは長村から逃げられなくなる。
それを思うと血が滾るようだった。
「あなたが望むならいくらでも」
言われた通りに床に手と膝をつき、百瀬の下肢に顔を埋める。
狭い場所に押し込められながらも長村を待ち望んでぴくぴく跳ねているペニスを
焦らすようにゆっくりと着衣の上から舌でなぞる。
ざらざらしたストッキングの感触がなんとも奇妙な気がするが、
そんな密度の高い服のせいか風呂上がりだというのにそこはこもって濃密な
匂いを醸していた。
「すごく熱くて蒸れてるよ。裕也の、いい匂い」
「お前どこまで変態なんだ」
「へぇ……匂いを嗅がれて大きくしちゃう人がそういうこと言うの?可哀想に。
こんな狭い場所では苦しそうだね」
言葉にますます股間を膨らませた百瀬が苦しげにベッドに顔を埋める。
そして視線だけで見下ろしながら命じてくる。
「早く脱がせろ」
「脱いだら女装の意味はないよ。ああでも、少しくらいは直に触れてあげる」
反論など聞かず、片足を抱え上げると引き締まった内腿を吸っては舐め、
肉を挟まない様にしながらストッキングだけ歯で噛みしめる。
指を繊維に食い込ませ、一気に引き千切ると、黒い中に一箇所だけ滑らかで
白い肌が現れる。
「すごく綺麗だよ。全部食べちゃいたいくらいどこもかしこも美味しそう」
「ん、ぅ……お前はもっと他に舐めるところがあるだろう……って、吸うな…
そこは……っ」
「感じちゃう?本当にここを触られると弱いね」
苛めがいのある身体はどこででも快感を感じ取る。
内腿も感度が高いらしく、放っておかれた下肢が辛いようで腰がもぞもぞと動いている。
また頭に手を置かれ、押し付けられる。

      

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