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愛玩奴隷3
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「……ご主人、さま……」
振り返り、神近の姿を認め呼びかけようとしたのに乾いた口では言葉は
弱々しく掠れてしまう。
扉を開いたままにしたスーツ姿の神近がゆっくりとした足取りで近くまで来る。
見下ろしてくれる視線はとても冷たくて、それだけではしたなく身体が反応し始める。
極度の緊張と畏怖、期待にまた爪が床を引っ掻いた。
のろっとやけに重たくなった身体を持ち上げると、ぺたりと両手をコンクリートに
つけたまま、這うようにして神近の足元へと向かう。
「お待ちしておりました、ご主人様…」
まっすぐに冷ややかな瞳を見つめたまま身体を竦ませていると、視線だけで
先を促される。
「……粗相をした罰を……静貴にください…。この身体で償わせて……
お願いします……」
相変わらず自分のことを名前で呼ぶことは抵抗があった。
いい年をした男が、強請るときに自分を名前で呼んでいるかと思うと、
滑稽さに羞恥が目覚める。
それをしてしまえば悪夢が現実のものとなるとわかっていて、
香芝は恭しく神近の靴に口付ける。
そのまま丁寧に舌を這わせ靴を舐め上げると、いきなり神近の足が動いた。
何かと思う暇もなく、ガンと強い衝撃が頭部側面に響いた。
「うっ……ぅ……」
ざりっと、コンクリートが耳元で嫌な音を立てる。
擦れているのは、香芝の額だ。
擦り切れたのだろう。
頭に乗せられたままの足に力が加わる度にひりひりと痛んだ。
「準備は?」
踏みつけている事実などないかのように、神近がいつものように淡々と問いかける。
その口調があまりに冷たくて、自分が無価値なガラクタにでもなった気がして
気持ちが高ぶり始める。
「洗浄は、終わっています……あとは何も…。拡張も、していません」
与えられるのは罰なのだから、痛みを感じられるようにいつもならある程度は
施しておく拡張はしていない。
いくら受け入れることに慣れた身体とはいえ、解していなければ自発的には開かない。
経験が多くても、それは解すまでの時間が短くて済むことと、
快楽を汲み取れることくらいしか恩恵はない。
きっと、今の状態なら比較的細めのものだろうと突っ込めば苦しいだろう。
また胸が高鳴った。
騒ぐ心臓にほだされるように、踏みつけられた頭が陶酔に傾き始める。
頭を床に押し付けられるように重みが加わり、踏みにじられるように何度もぐりぐりと
足を動かされると、被虐に振り切った心がもっととねだってしまいそうになる。
そんなことは奴隷という立場でありながらできるはずもなく、まして、
今日はお仕置きなのだ。
緩みそうになる心の制御を引き絞り、地に伏せたままただ痛みに耐える。
「静貴」
呼びかけとともに、頭から重みが去っていく。
呼ばれるままに見上げれば、無表情な神近が静貴を見下ろしていた。
まだその瞳に欲情すらみつけられない。
それなのに、片や香芝といえばもう下肢を僅かに高ぶらせている。
神近が呆れたようにそれを一瞥し、言った。
「今日は観客がいることを忘れるな。これだけのことで勃たせていてどうする」
侮蔑する言葉にかっと身体が熱くなる。
蔑まれれば蔑まれるほどに下肢は昂奮を露にする。
ぴくんと下肢を震わせながらも、香芝は何度も必死に頷いた。
「申し訳、ありません……。。ご主人様と皆様に満足していただけるよう、
がんばりますので……どうかこの身体を虐めてください。お願いします……」
また床に座りなおして目を見つめたままに懇願すれば、ようやく神近の口から
指示がもらえた。
「今日は何も喋らなくていい。お前はただの犬だ。セーフワードの設定は?」
「いつものもので構いません。……言わないように、努力します」
最低限の決まりごとだけを決めると、髪を掴まれ目を合わせられ、
水道の前まで行くように指示される。
小道具の入れてある棚へと向かった神近を見送り、彼が戻ってくる前に水道まで這う。
膝が擦り切れてひりつくが、それはすぐに快感に溶けた。
大人しく水道の蛇口を眺めながら待っていると、椅子を持ってきた神近がその上に
道具を置いた。
そして、開け放ったままの扉に向かって声をかけた。

      

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