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愛玩奴隷6
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その瞬間どくんと心臓が高鳴り、次の瞬間には恐れから身が竦んだ。
他の男の手で感じた不出来な奴隷を許すほど甘い主人ではない。
そういえば、先程泉川は今日は射精が出来ないといっていた。
どれほどのことを今この男は考えているのかと思えば寒気がした。
生存本能が悲鳴をあげ、勃起していた下肢から力が失われていく。
「起きろ」
短く告げられる声はどこまでも冷ややかで、言われるままに身体を起こして
床に這いなおす。犬のように四足で声がした方を向けば、首筋に指が触れた。
たとえ視界を奪われていてもわかる、誰よりも大切な主の手だ。
「は、ぁ……」
それだけのことに喘ぎ喉を反らした香芝の首に、何かが滑る感触がした。
ちゃりっと小さな金属音を立てたその感触は首輪だ。
きっと鎖を取り付ける用の金具が鳴ったのだろう。
香芝の自宅に大切に保管されている首輪をわざわざ持ってきてくれたらしい。
たったそれだけのことで、男に全てを捧げると誓った忠誠心が熱を帯びる。
姿を見ることは叶わないが、閉ざされた視界の中、それでもしっかりと目を開いて
主がいるだろう方向を見上げる。想いだけは伝わってくれればいいと願いながら。
首輪の内側に指が入れられ、緩さを確認するとともに、首輪に鎖が取り付けられる。
ずっしりと慣れ親しんだ重さに、囚われているという愛しさにも似た実感が湧く。
「歩きなさい、静貴」
静かな命令に小さく頷いて鎖を引かれるままに歩き出す。
きっと、名前を呼ばれるのはこれが最後だ。
舞台に上がればもう名前は呼んでもらえないだろう。
そう思うと少しだけ寂しい気がした。
「いってらっしゃいませ。よき時間を」
泉川の声に見送られ、視界を奪われながらも鎖から伝う動きだけを頼りに道を進む。
それほど時間はかからずに、舞台へと辿り着く。
その瞬間、電源が入っているスピーカーから客席のざわめきが広がってきた。
どういうテクノロジーかはしらないが、香芝たちに聞こえている客席の音声は、
マイクはキャッチしないらしい。客達は他の客の声を聞くことなく、
行われるプレイの音だけをきくことができる。
まだ余裕があるためにそんなことを考えている香芝の耳に、野卑た会話が
あちこちから聞こえてくる。
「あれが今日の奴隷か。年齢は高そうだが綺麗な肌だ」
「ああ、鞭の痕が映えそうだ。それに、あの小さめの乳首も可愛らしい。
ピアスをつけてやりたいな」
「小さくて慎ましやかに見えて、もう尖ってるじゃないか。これは期待できそうだ」
あらゆる場所から聞こえる言葉に足が竦む。
比較的苦手なプレイが少ない香芝の、数少ない苦手な行為は、
容赦なく香芝から余裕を奪い取っていく。
奴隷としての姿を見られることは苦しくて、足を止めて身を隠すように小さくなると、
ガッと勢いよく咎めるように鎖が引っ張られた。
「歩きなさい」
「っ……」
息を詰めても容赦なく引っ張られ、逆らうわけにもいかず、またゆっくりと歩き出す。
恐らく、舞台となる部屋の真ん中辺りまで進んだのだろう。
廊下とは違い、柔らかい絨毯が敷かれていて僅かにだけ膝の痛みが和らいだ。

      

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