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愛玩奴隷7
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「お客様に見て頂きなさい」
小さくうなずくと、また下品な笑い声が部屋に届く。
視界を奪われているのにも関わらず、どこを見られているかはっきりわかるほどに
視線が肌を焼く。ちりちりと毛穴が騒いだ。
こんな行為はしたくないのに、逆らえない。
神近の言葉に背きたくない。従順で、忠実な犬でありたい。
不出来な奴隷と失望されることが何よりも怖い。
セーフワードさえ口にすれば、神近はやめてくれる。
だが、他の誰でもなく香芝がそれを許せない。
覚悟を決めると、ゆっくりと身体を起こし、腰の後ろに手をついて体重を移し、
開いた足の膝を曲げる。
M字に開いた足の間に視線が集まるのがわかる。
唇を噛み締め、僅かにだけ尻を浮かせると、質のいいスピーカーが嘲笑を伝えた。
「よく躾けられた犬じゃないか」
「最近はずっと跳ね返りばかりだったからな。たまにはこういうタイプもいいだろう。
……どうやら、見られることは苦手らしいな。萎えてる」
含み笑われ、噛み締めた唇から血の味が滲む。
その唇を神近が指でなぞるだけで解き、髪をすくように撫でられる。
ぞくっと背筋に悪寒が走った。
恐ろしいほど優しい手つきに身体が強張った。
もう、外野の声など耳に入りはしない。
(……ご主人様…欲情して……?)
まさかと思い、そして理解する。
あまりに嫌がる姿を見せ過ぎたのだと。
ほぼなんでも許容できるように躾けられた香芝の苦手な行為。
心から嫌がる数少ない行為に、香芝の苦悶の表情に、神近は煽られたのだ。
それならば、もうこの夜に逃げ場などない。
香芝の主は冷静に狂う。どこまでも非道に香芝を追い詰め、決して乱されることなく
的確に香芝の精神を壊し、肉体を苛め抜く。
堪能するために、狂ったような熱を抱えながらも決して理性を手放さない冷たい男。
ひゅっと喉がなった。もはや何をされるのか予測不可能な状況に動悸が激しくなる。
怖くて仕方がないから、萎えていたはずの下肢がまた頭を擡げる。
意識せずとも教え込まれた反応を返し、一層主を煽る身体。
その欲望にどう返せば一番愉しんでもらえるのかこの身体は知っている。
だから、主の欲望を感じ取り、身体は極限まで怯えきっていた。
欲望に捧げられる生贄に成り果てる。
その堕ちる感覚がたまらなく倒錯的に愛しい。
「……ぁ………」
知らず声が漏れる。
小さく掠れる自分の声にすら香芝はびくっと身体を震わせた。
まるでそれが合図だったかのように勢いよく鎖を引っ張られた。

      

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