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サンジはもっととねだりそうになったが、ルフィの手がシャツのボタンにかかったのでその言葉を飲んだ。 小さなボタンを、ルフィは真剣な表情で見つめ、不器用そうに外していく。 キスをしながら外すという芸当は、まだルフィには無理なようだ。 サンジは乱れた息を整えながら、ルフィの手に自分の手を重ねる。 ルフィの手の甲や指の背を撫でながら、ボタンの残りを一緒に外した。 皆で一緒に風呂に入ったことだってあるし、サンジだってルフィの裸を見知っているのに、この続きを思うだけで、サンジは体が熱くなる。 ようやく全部外し終えたルフィが、サンジのシャツを大きく開いた。 サンジは一瞬迷ったが、自分でシャツを脱いで、上半身をルフィに曝した。 ルフィの視線が、サンジの肌に突き刺さるような気がする。 「サンジ、乳首立ってる。」 「……るせー。」 小さな小さな突起に、かきむしりたくなるようなもどかしい疼きが集まっているのなんて、云われなくても判っている。 下半身の高ぶりに比べれば大したことはないけれど、ルフィがそこを見ているから、余計に意識してしまう。 「すげー、きれいだな、サンジ。」 低く呟くルフィは、雄の表情をしていた。 「乳首ピンクで、肌真っ白で……、なんか、すげえ。」 ルフィの感嘆の声に、サンジの熱が高まっていく。 「全部てめえのだ。好きにしていいぜ。」 ごくりと唾を飲み込んで、サンジは全身でルフィを誘った。 不安がない訳ではないが、期待と興奮は、その遥か上を行く。 そっとルフィの顔が近付いてきて、唇が乳首へとふれた。 「……ぁあっ。」 ぺろと舐められて、サンジはその心地よさに、大きな声を上げてしまった。 「………………。」 恥ずかしくなってルフィを見下ろせば、ルフィはサンジの胸に唇を当てたまま、困ったように見つめている。 サンジは慌てて、ルフィの頭を抱え込んだ。 気持ち良かったので続けて欲しいが、それを確認されるのも、自分でねだるのも恥ずかしすぎる。 ぐしゃぐしゃとルフィの髪を掻き交ぜると、サンジが嫌がっているのではないとルフィにも知れたようで、遠慮がちに乳首を吸い上げられた。 「んっ、……ふ…っ。」 ルフィは吸い上げた乳首の先を、濡れた舌で刺激してくる。 弾かれて押しつぶされ、また吸い上げられたところを、舌でほじくり返される。 「あ…ん、ルフィ……。」 胸も気持ちいいし、そこにわき出す快感が、一直線に下肢まで落ちる。 じっとしていられなくなって、腰をもじつかせるサンジの腕がルフィの頭から背に下りても、乳首を舐める舌は止まらなかった。 ルフィの頭が離れて、もう一方の乳首にもふれる。 唇で挟まれ、ちろちろと舐められて、高ぶったサンジのものが痛いほどに疼いた。 「ルフィ…、ちょっと待て、タイム。」 サンジはルフィの頭をぐいと押しやると、ルフィは離れるのを嫌がって、乳首を唇で強く挟み込んでくる。 しかし押す力の方が強くて、サンジの乳首はルフィの唇から弾き出された。 「ひあぁっ。」 その衝撃に、サンジはまた、高い声を上げてしまう。 「何だよ、サンジー。」 ルフィは不満そうだったが、サンジは呼吸を整えるのに必死だった。 「待てよ、汚れちまうから……、下、脱がせろ。」 キスと上半身への愛撫だけでも、サンジのものはもう危ない。 「あ……。」 完全に反り返り、透明な蜜の止まらないサンジのものを見たルフィは、真っ赤になってうなずいた。 「手伝う。」 ルフィはサンジの腰に腕を回し、少し体を持ち上げて、サンジがズボンと下着を下ろしやすくくれる。 靴ごとまとめて蹴り飛ばすと、ルフィの手がサンジの太腿に伸びてきた。 肌を撫でられ、サンジは大きく身震いして、ルフィにしがみつく。 ルフィはサンジの腰をしっかりと抱き寄せ、唇と頬に軽くキスをすると、もう一方の手で、濡れそぼったものをつかんだ。 「ああっ。」 サンジが背を仰け反らせるが、ルフィは強く引き寄せて、首に口を当ててきた。 握り込まれ、ゆっくりと扱かれて、サンジのものはルフィの手の中でびくびくと跳ねる。 「な、サンジ、いいか…? なあ、すげーたってる。気持ちいいんだよな?」 ルフィはサンジの首を舐め上げ、聞いてくる。 そんなこと、答えなくても見なくても、ルフィの手に伝わっているだろうと思うけれど、もっとルフィにして欲しい一心で、サンジは何度もうなずいた。 「んっ、あ、…やっ、ぁん、は…ぁっ。」 サンジが肯定したからか、ルフィの手の動きが、自信を持ったように早くなる。 「あ…っ、ル…フィ、んんっ、あぁっ。」 サンジの腰も、ルフィの手に合わせて激しく揺れた。 快感が羞恥を超えるから、サンジはルフィにしがみつき、間近に迫った感覚に震える。 「可愛い、サンジ……、すげ、色っぽい。」 首筋に感じるルフィの舌も、かかる息も、ひどく熱い。 「好きだ、サンジ。」 「ああ…っ。」 サンジの背が反り返り、腰が跳ねる。 「……っ。」 サンジは目も唇も開いたまま、がくがくと全身を震わせ、ルフィの手で絶頂に達した。
「サンジ、おれ、すげー嬉しい。サンジがおれにされていってくれた。」 ぐったりとなったサンジを肩にもたれかけさせて、ルフィはとっても御機嫌だった。 手に付いたサンジの白濁を、楽しそうに指で弄んでいる。 しかしサンジの方は、ちょっとだけ理性が戻ってきて、恥ずかしくて仕方がない。 「何でおれだけ裸なんだよ。」 ふてくされて、拗ねてみせるが、ルフィはそれを気にした様子もなく、サンジの頬にキスをしてくる。 「そっか。おれも脱ぐ。」 「……待て、その手でさわるな。」 サンジはルフィを止めて、汚れた手で服をさわらないように気をつけてやりながら、ベストから腕を抜かせた。 これから離れて必要なものをキッチンに取りに行くのは嫌だし、ならばそれはそれでまた嫌だが、サンジが出したものが必要になるからだ。 「ルフィも、ぱんぱんじゃねーか。」 先刻見た時以上に、ルフィの前も膨れている。 脱がせるのに少し苦労するほどで、布に擦られたルフィは、小さなうめき声をあげた。 「ぱんつ、明日洗えよ。」 ルフィの下着には染みができている程で、先に脱がせてやればよかったとも思いつつ、欲情されているという事実にサンジは満足感を覚える。 なかなかに立派なそれは、自分のあんなところに入ってくると思うと怖くなりもするけれど、それ以上に愛しくてたまらなくなった。
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2009/02/10 |
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