やきもち 3 

 ウソップはびくんと体を跳ね上げて揺らし、ゾロの頭におずおずとふれてくる。
 甘えてくるウソップに機嫌を良くしたゾロは、その可愛らしい突起を、舌と唇で愛撫した。
 たっぷり舐めて、唇で引っ張りながら離すと、ウソップの乳首は真っ赤に色づいていて、褐色の肌との対比がいやらしい。
 濃い色の肌の艶めかしさは、ウソップを抱いて、初めてゾロが知ったもの。乳首だけでなく、肌の他の部分もゾロには魅力的だから、胸の真ん中のあたりにも、唇を当ててちゅうと吸った。
 一応は服で隠れるところとの配慮もする。首筋とか肩とか、見えるところにもつけたいけれど、ウソップが恥ずかしがるし、何より、他の船員全員が、ウソップはゾロのだと知り、認めてくれているのだから、人に見せつけるための所有印はいらない。
 ただゾロがしたいから、思う様舐め回し、吸って、甘噛したりする。時折、愛情が加速して、勢い余って盛大な痕をつけてしまうのは故意ではないと主張したいところだ。
「ん…、ゾロ、ゾロ……。」
 ウソップはゾロに体を擦りつけて甘えてくる。
 ゾロの腕にすがりながらも、下へと押しやろうとするのは、さわって欲しくてか、服を脱がせて欲しくてか。
 ちゅ、と濡れた小さな音を立てて、ウソップはゾロの頬やあごのあたりへと、何度もキスをふれさせてくる。
「くすぐってえ。」
 ゾロはふるふると首を振ってウソップのキスを遮り、けれどもすぐに、自分からウソップの唇へとキスをした。
 分厚い唇にちゅっと音を立て、唇で挟んでふにふにと揉む。ウソップの唇はゾロのお気に入りだから、こうしてゆったりと、甘くて優しいキスをするのも大好きだ。口腔を貪り合う激しいキスも、じっくりねっとり舌を絡めるキスも、ウソップとのキスはどれも全部大好きだから、ゾロには比べようがない。
 けれど、とりわけふわふわと甘ったるい気分になれるのは、ウソップの唇の感触を味わうようなキスだ。
 とても優しい気持ちになれて、ウソップが可愛くて、幸せがじんわり染みる。心の底から、ウソップがいとおしくなる。
「……や、ゾロ…っ。」
 しかし残念ながら、快感に捕らわれ始めていたウソップには、こんな甘ったるいキスは、少々辛かったらしい。もどかしげに腰を揺すり、ゾロの手を取ってひっぱる。
 しかし引いた手を自身に導くことは恥ずかしくてできないようで、ウソップは真っ赤になって涙ぐんでしまった。
 ウソップのそこは、先刻見た時よりも随分と大きさを増しているようで、堅い生地の服を押し上げている。これは可哀想だったかと、ゾロの意識もそちらに向いた。
「きついか。悪かったな。」
 もどかしさに浮いていた涙を吸い取ってやり、ゾロはウソップの服を全部脱がせた。
 自分もとりあえず上だけ脱ぎ、ウソップを抱きしめ直す。
 ウソップもすぐにゾロに腕を回し、ぴったりと体を寄せてきた。
 汗ばんだ互いの肌が吸い付き合うようにくっつくのが、とても心地よいと思えるのは、ゾロにとってのウソップが特別な存在だからだ。
 愛しい体をあちこち撫で回すと、ウソップは細かく震え、息を熱くしながらも、同じようにゾロの体をまさぐってくる。
 正直ゾロにはくすぐったい感覚の方が強いが、ウソップがそうしてゾロを愛撫しようとしてくれるのが嬉しいから、気分はどこまでも高揚する。
 硬くなったものをウソップに擦りつけると、真っ赤になったウソップは、少し体をずらしてゾロのものにふれてきた。
 恥ずかしそうにゾロを見て、ウソップはちゅっと唇をくっつけてくる。
「ゾロ。好き。」
「おれも、好きだ。」
 可愛いささやきに胸をときめかせながら、ゾロもウソップに軽いキスを返した。
「へへ。」
 はにかんで笑ったウソップは、ゾロの肩にもたれ掛かってきながら、手にしたものをゆったりと扱き始めた。
 ウソップの手の中で、ゾロのものはどんどん大きくなっていく。
 ゾロは自分も、ウソップの下肢に手を伸ばした。
 ウソップのものもすっかり形を変えているが、すぐにはふれずに、太腿を撫でる。
 さわって欲しいとねだるようにウソップの脚が少し開いたが、ゾロは内腿で指を止めて、なめらかな肌を撫でた。
「ん…っ、ゾロぉ……。」
 ウソップはゾロのものを弄リながら、長い鼻の先で頬をつついてきた。
 腰をくねらせ、ゾロの手に高ぶったものを擦り付けたがっているが、内腿を撫でながら、さりげなく手を遠ざける。
「あ…っ。」
 撫でるだけでなく、腿の肉をぎゅっとつかんだりするのにもウソップは感じているが、もどかしそうな視線が何度もゾロに向けられてきた。
 唇が物云いたげに開いては閉じて、切なげな身悶えが大きくなってきているが、ゾロはすぐにしてやるつもりはなかった。
「後でな。」
 ウソップが口にできずにいる言葉を、云われるより先に却下する。
 今日もまた、ありえないような嫉妬で困らされたゾロの、ウソップへのちょっとした仕返しとお仕置きだ。
 きわどいところをそっと揉んだり、太腿の外側から膝まで指を滑らせ、そこの丸みを手のひらに当てて撫でたりする。
「あ、……や、あん、ゾロ…っ。」
 ウソップががくがくと腰を動かした。
 焦れ切って熱く火照る体を、膝から下ろし、ベンチに後ろ向きに乗せさせた。
「何、ゾロ……。」
「腰上げてろ。」
 窓に向いて膝立ちにさせられ、不安そうにするウソップの尻を、さわさわと撫でる。
 ウソップは汗の光る背中をぶるぶると震わせた。 
 滑らかな皮膚の感触を楽しみつつ、双臀を撫で回していると、ウソップが大きく腰をくねらせるようになってくる。
 とはいっても、ついていけないような動きではないので、ゾロは好き放題にウソップの尻を撫で回し、双臀の狭間にも、すっと指を滑らせた。
「ん…っ。」
 ウソップは何度もびくんと体を揺らして、感じていることをゾロに知らせる。
 敏感な秘奥が、ゾロの指が掠めるたびに、きゅっと収縮するのがいじらしい。
 ウソップの息がますます乱れ、切なげな目つきで何度も振り返ってくるけれど、ゾロはしっかりとはそこにふれてやらないまま、ウソップの背中にキスを落とした。
 広げた舌でべったりと舐めあげながら、気の向いたところで軽く吸う。自分の噛む力の強さは判っているので、歯はそっと当てるだけ。それでもウソップは体を跳ね上げ、しきりに見悶えては熱い息を吐く。
 背中からうなじのあたりまで、好き放題に舐め回しながら、ゾロはウソップの尻や脚をたっぷりと撫で擦った。
 ウソップはいつのまにか、ベンチの背もたれの上の部分に組んだ腕を乗せ、突っ伏してしまっている。
 けれどもそのせいで、腰が高くあがり、ベンチから落ちないようにと膝が大きく開いていってしまっているから、ゾロにとってはとても楽しい光景だ。
 ゾロは高く掲げられたウソップの臀丘の肉を揉みしだき、指先で秘奥の回りをぐるりと撫でた。
「あぅ…っ。」
 鋭い声が上がり、ウソップの体にぎゅっと力がこもる。
 感じきっている様が可愛く、ゾロは何度も秘奥の回りを撫でて、ウソップの全身がびくつくのを楽しんだ。
 ゾロはベンチから下りて、ウソップの脚の間に立つ。
 直接の愛撫を期待してか、ウソップの腰がゾロを追うように上がった。
 顔は向けてくれなかったが、乱れきった黒髪の間にのぞく耳が、羞恥と快感で真っ赤になっている。
 脚の間からは、すっかりたちあがったウソップのものから、たらたらと透明な蜜が滴り落ちていた。
   
2009/06/03 





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